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生配信での悪ノリ。
「夢の国舐めんな。」
両肩を掴んで、鋭い視線で睨めば。
細い肩をびくりと震わせ、おびえた目でこわ、と呟きこちらを見上げる仁ちゃん。
その顔に、ぞわりと背筋が粟立った。
一瞬のことだったし、そのあとはみんな爆笑してくれたからしてやったりではあったんだけど。
あの時、俺の腕に添えられた仁ちゃんの手とか
こわいこわい目がガチンゴチンだった今とぼやく仁ちゃんがいつも以上に可愛く見えて
もっともっと、そんな顔が見たいなと思ってしまった。
俺ってSっ気あるんかな?
まぁ結局、そのあとはぜーんぶ勇ちゃん(と太ちゃん)に持ってかれちゃったけど。
から揚げの味、俺だって気になったからアクションしてみたら拒否られちゃったし。
でもまぁ、やりたいなぁと思ってたこともやらせてもらえたしいっか。今日のところはね。
「舜、なんか顔キモいんだけど。」
「えぇ〜、なによいきなりヒドいなぁ」
「…お前さぁ。別に何してもいいんだけど、俺ら巻き込むのだけはやめろよマジで」
「巻き込むってなにぃ??」
「それを言わすの俺に。だいたい最近、お前ちょっとやり過ぎなんだって。挟まれる俺とだいちゃんの気持ちも考えてくれん?」
太ちゃんは先に帰ってしまって
柔とタクシーで乗り合わせた帰り道。
隣からやいやい言われながら、窓の外の勇ちゃんちを振り返る。
ひとり用事があるからと残った仁ちゃん。
ふたりが何を話すかは気になるところだけど。
今日のところは、おやすみふたりとも。
end?