テラーノベル
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数日後、ようやく道路が復旧したと連絡があった。
🌸はまだ熱が引いていないながらも嬉しそうに笑い、食欲も戻ってきたらしい。
もう2、3日安静にしてから帰るとパレスに連絡を入れ、🌸は体力の回復に努めた。
そして帰る当日🌸は馬車に酔いやすかったため、睡眠薬で眠らせて帰ることになった。
ミヤジが数の限られていた睡眠薬を使いたがらなかった理由はこのためだったのか、とベリアンは前日の夜中に気がついた。
睡眠薬ですやすやと眠っている🌸をそっと馬車に乗せ、座席に凭れさせる。
両側をミヤジとフェネスで固め、膝の上にはムーが乗った。
馬車をいつも以上に気をつけて走らせ、執事たちは🌸の安眠と安全を守りつつパレスに帰還した。
「お帰りなさいませ!」
「・・・帰ったのか」
「お、帰ってきたのか」
庭に居たユーハンとボスキ、買い物に出かけるところだったシロが馬車を出迎えた。
ユーハンはぐったりと眠り込んでいる🌸を見て心配していたが、睡眠薬で眠らせていると聞いて安心したようだった。
🌼は母親が帰ってきたのを分かっているのかいないのか、ご機嫌でユーハンのストールをもぐもぐと噛んでいた。
屋敷に居た執事たちも主の帰還を喜び、体調が優れないのを心配していた。
🌸はまだ薬が効いているらしく、ぐっすりと眠ったままだったので部屋のベッドに運ばれた。
🌸が目覚めたのは翌日の明け方だった。
🌸がベッドから起き上がると、横の椅子でベリアンが眠っていた。
どうやら🌸のことを心配して夜通し様子を見ていたようだが、力尽きたらしい。
🌸はベリアンに自分の毛布を掛けてやり、別邸に居るであろう🌼のもとに向かった。
🌸が別邸を訪ねると、眠たそうなユーハンがすぐにドアを開けてくれた。
どうやらユーハンも夜通し🌸を待っていたらしい。
🌸『もしかして、ずっと起きてたの?』
ユーハンから🌼を受け取って🌸はそう尋ねた。
「えっ、ええと・・・はい、主様がいつ起きてこられても良いように起きていました・・・」
🌸はそんなユーハンの気遣いをありがたく思うとともに、無理はしないでほしいと思った。
🌸『ありがとう、ユーハンさん。でも、ちゃんと寝てて欲しかったな・・・』
「・・・申し訳ございません・・・」
そんな会話をしていると、早起きなテディが起きてきた。
「ふわぁ〜・・・え!?主様!?おはようございます!?すみませんこんな格好で!」
完璧に寝起きの状態でやってきたテディは🌸が居ることに驚き、眠気も吹っ飛んだらしい。
身繕いをするため寝室に急いで戻っていった。
そして、ハナマルを起こす声が聞こえてきて、不満げなハナマルの声と衣擦れの音が混ざった。
「すみません!お待たせしました!」
カッチリと燕尾服を着込み元気に部屋を飛び出してきたテディと対象的に、寝間着のままひどい寝癖のハナマルがひょこっとドアから顔を出した。
「ハナマルさん!!」
ユーハンに叱られるも、ハナマルは🌸の体調に問題がないことを確認するまで言い返さず、🌼を抱っこしている🌸を見てうんうんと頷いた。
それから寝直すと言い残して寝室に消えた。
「ハナマルさん!!」
ユーハンに再度怒られてもハナマルは寝室から出てくる気配はなく、ユーハンも諦めたように息を吐いた。
「ユーハンさん、あとは俺がやっておきますから仮眠したほうが良いんじゃ・・・」
テディは昨晩から一睡もしていないユーハンにそう言って寝室に押し込み、🌸と2人で🌼の寝顔を堪能し始めた。
「ふふ、やっぱり主様に抱っこされていると落ち着くんでしょうね」
🌸『そうかな・・・?』
「お留守番の時、寝かしつけに苦労したって言ってましたから」
🌸『そうなんだ・・・』
🌸は少し照れくさそうに笑った。
その後、🌸は順調に回復して🌼の世話をしてくれていた執事達に何度も礼を言った。
コメント
1件
ああ、やっと帰ってきたね…🌸さんが無事にパレスに戻ってきて、本当によかった🥺 ベリアンが気を失うまで看病してたのとか、ユーハンが一晩中待ってたのとか、みんなの🌸さんへの想いが溢れてて胸がぎゅってなったよ。テディの慌てっぷりとハナマルのマイペースさのギャップも笑っちゃった😂 温かい再会エピソード、好きだなあ。体調戻ってよかったね🌸
MAKO