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昕怜 _ Azlle .
205
ゆうクロ。
90
「ねえ、夏油。それ、俺がやる必要ある?」
ハンモックに揺られながら、俺はつまらなそうに息を吐いた。夏油――中身は別のナニカだけど、めんどくさいからそう呼んでいる――が提示してきた作戦は、どうにも退屈でそそられない。
夏油はいつもの、張り付いたような笑みを浮かべたまま俺を見ている。
「困るな、真人。君が動いてくれないと、計画の歯車が狂ってしまうんだよ」
「えー。でもさ、今はそんな気分じゃないんだよね」
俺は夏油の言葉を適当に聞き流しながら、自分の身体の形を変えて遊んでいた。
一昨日、退屈しのぎに夏油と観た映画に、妙な人間のパーツが出てきた。女性の性器、とかいうやつ。人間ってのは本当に面白い形をしてる。面白半分で、自分の股の間にそのおぞましくも滑稽な割れ目を『無為転変』で再現してみた。
うん、なかなか精巧にできた。直すのも面倒だし、飽きるまでこのままでいいか。
「……そうか。まあ、無理にとは言わないよ。少し休むといい」
夏油はそれ以上追及してこず、すんなり引き下がった。
なんだ、物分かりがいいじゃん。俺は小さな優越感に浸りながら、ハンモックの中で目を閉じた。
あらかじめ仕込んでおいた呪符の結界。真人が完全に眠りに落ちたのを確認し、私は静かに動き出す。
真人は優秀な呪いだが、少々自由が過ぎる。ここらで一度、力関係というものを明確に叩き込んでおく必要があるだろう。
幸い、今の彼の身体は非常に好都合な状態だ。一昨日観た映画の真似事をして、自らの意思で「それ」を作り出したままにしている。
私が施すのは、術式を一時的に完全に遮断する封印の結界、そして彼を物理的に拘束する特殊な呪具の縄。
「自惚れが過ぎたね、真人。君のその好奇心が、今回は仇となる」
……ん、体が、重い?
まどろみの中で、妙な違和感を覚えて目が覚めた。
起き上がろうとしたけれど、身体がびくともしない。いや、正確には両腕が、頭上のハンモックの支柱に向かって吊り上げられるようにして、きつく縛り付けられている。
「……は? なにこれ」
反射的に『無為転変』で腕の形を変えて抜け出そうとした。
だけど――何も起きない。
魂の形を変える、あの万能の感覚が、指先ひとつにすら行き届かないんだ。
「術式が……使えない……!?」
嘘だろ。冷や汗が背中を伝う。
パニックになりかけた俺の視界に、ぬうっと影が差した。
「目が覚めたかい、真人」
「夏油……! なんだよこれ、何の冗談!? 早く解いてよ!」
「冗談に見えるかい? 言うことを聞かない悪い子には、少しお仕置きが必要だと思ってね」
夏油は淡々とした手つきで、自分の衣服を脱ぎ始めた。
五条悟の肉体から布切れが滑り落ち、彼が完全に素っ裸になったとき、俺の目はその股間に釘付けになった。
信じられないくらい凶暴に、そり立っているモノ。
(え……? なんで、あんな、
……待て。嘘だろ。あいつ、本気か?)
一昨日、映画で観たシーンが脳裏をフラッシュバックする。
男が、女のあの部分に、あれを、無理やり、挿し込んで――。
今の俺の身体には、ふざけて作った「アレ」がそのまま残っている。
(犯される)
心臓が、呪いのくせに嫌な音を立てて跳ね上がった。理解してしまった。あいつがこれから、俺に何をしようとしているのか。
「いや、待て! 夏油! やめろ!!」
俺は必死に身体をのけ反らせ、足をバタつかせて抵抗した。
だけど、術式が使えない今の俺は、ただのちょっと力の強い肉の塊でしかない。特級呪術師の肉体を持つ夏油に、物理的な力だけで勝てるわけがなかった。
「暴れないでおくれ。手元が狂うじゃないか」
夏油は俺の両足を易々と掴むと、左右に大きく割り開いた。
晒された俺の、映画の真似事で作った割れ目が、恐怖でキュッと縮こまる。
「やめ……っ、離せ! 夏油ッ!!」
「君が自分で作った身体だ。責任を持って、最後まで使わせてもらうよ」
「ひ、あ、待っ……ァ、ツ……!!」
熱い、悍ましい質量が、容赦なく俺の狭い隙間に割り込んできた。
引き裂かれるような痛みが走る。人間が感じる「痛覚」の、さらに何倍もの衝撃が脳を直接殴った。
「ぐ、ぅあ!! 痛い、痛いッ、夏油、抜け、抜いて……ッ!!」
「いい声だ。普段あんなに生意気な君が、そんな顔で鳴くなんてね」
夏油は容赦なく、腰を深く叩きつけてくる。
内側を強引に抉られる感覚に、頭がどうにかなりそうだった。嫌だ、なんで俺が、人間にこんなこと。いや、こいつは人間じゃない、もっとおぞましいナニカだ。
「は、ぁっ、う、あ、ぁっ……///」
痛みが、次第に熱に変わっていく。
脳が恐怖と苦痛でキャパシティを超えたのか、それともこの身体の構造のせいなのか、中を擦られるたびに、変な痺れが全身に回り始めた。
「おや、もう蕩けてきたのかい? 呪いといえど、人間の形を模せば感覚も引きずられるらしい」
「ちが、う……っ、俺は、あ///、んっ、は、あぁーっ!!♡」
ガツン、と奥の、一番ヤバイところを突かれた。
背中が弓なりに跳ねる。手の先まで電流が走ったみたいに痺れて、頭の中が真っ白になる。
(やだ、何これ、気持ち悪い、気持ちいい、わけない、のに、あ、頭が、おかしくなる……っ///)
「は、ぁっ、夏、油……っ、もう、や、め……あ、はっ、ひぁう、んぅっ、ぁーっ!!♡♡」
容赦なく最奥を何度も突き上げられ、俺の意思とは関係なく、身体が、脳が、快楽に溺れていく。
恥ずかしいのに、惨めなのに、夏油が動くたびに、中がキュウキュウとあいつのモノを締め付けてしまう。
「いい締め付けだ、真人。これに懲りたら、次からは大人の言うことをよく聞くんだね」
「あ、ぐ、ぅ, はぁっ、あ///、ん、んぅーーっ!!♡♡ お、れ、の、頭、割れちゃう、ひ、あぁぁーっ!!♡」
「は、あ、ぁっ、は……う、あ……///」
激しい衝撃がようやく収まり、夏油のナニが中から引き抜かれる。
結合部からずるりと不浄な音が響き、俺は力なくハンモックの上にへたり込んだ。拘束された両手首はまだ縛られたままで、ジンジンと痺れている。
(やっと……終わった……)
頭の中はまだ快楽の余韻でぐちゃぐちゃだったけれど、これでようやく解放されると安堵したのも束の間。
目の前に立つ夏油を見上げて、俺は息を呑んだ。
白濁したモノで汚れたあいつのナニは、俺を散々蹂躙したというのに、全く衰えることなく再び凶暴にそり立っている。
「……っ、うそ、だろ……? 夏油、まだ、やる気……?」
「お仕置きの続きだよ、真人。君はまだ、十分に反省したとは言えない顔をしているからね」
夏油は膝をつき、その熱を帯びた質量を俺の顔のすぐ目の前へと近づけてきた。
ツンとする特有の匂いが鼻腔を突いて、背筋がゾクゾクと震える。
「次は口(ここ)を使っておくれ。私の気が済むまで、ね」
「な、んで……俺が、そんな……っ///」
顔を背けようとしたけれど、夏油の手が俺の顎を容赦なく掴み、固定した。
抵抗しようにも術式は縛られたままだし、下半身は先ほどの快楽のせいでまだピクピクと震えていて力が入らない。
「嫌、か? 映画では、これも観ていただろう?」
「あ……ぐ、ん、んっ……!?///」
拒絶の言葉を紡ぐ隙もなく、熱い塊が強引に口内へと押し込まれた。
不快感と、圧倒的な質量への恐怖で喉の奥がキュッと縮まる。
「んぅーーっ!? げ、ほ、ん、む……っ///」
「そう、逃げずにちゃんと咥えるんだ。舌をうまく使ってごらん」
夏油の手が俺の後頭部を掴み、容赦なく前後に動かし始める。
映画で観た時はただの滑稽な行為だと思っていた。だけど、実際に自分の口の中にこれだけのモノを突き入れられると、息が詰まって涙がボロボロと溢れてくる。
(苦しい、の、喉の奥まで、入って……っ、は、鼻が、息できな……///)
「ん、んぅ、んーーっ!!♡」
ガツガツと容赦なく口の奥、喉を直接突かれるたびに、涙で視界が歪む。
恥ずかしい。人間のこんなモノを口に含んで、奉仕させられている今の自分が、惨めで、悔しくて、それなのに――。
(なんで、舌が、勝気に、絡みついちゃうんだろ……っ///)
口内の粘膜が擦れる感覚が、頭の芯をまたジンジンと痺れさせていく。
夏油の動きに合わせて、俺の喉が、舌が、あいつのモノを必死に締め付け、吸い上げていた。
「素晴らしいよ、真人。初めてにしては、ずいぶんと上手じゃないか」
「ん、むぅ、んっ……は、あ、う、んぅーっ!!♡♡」
夏油の息がだんだん荒くなっていくのがわかる。
頭の後ろを掴む手の力が強くなり、さらに深く、喉の最奥まで一気に突き入れられた。
「あ……んぐ、う、ぅーーーっ!!♡♡」
ビクビクと、俺の口の中で夏油のナニが大きく脈打つ。
直後、熱い、ドロリとした大量の液体が、喉の奥へと勢いよく吐き出された。
「ん、んぐ、ぅ……っ、ぷはっ、ぁ……!///」
口から溢れたモノが、顎を伝って胸元へと垂れ落ちる。
夏油がようやくモノを引き抜くと、俺は激しく咳き込みながら、涙の溜まった目で彼を睨みつけた。
「は、ぁ、はぁ、夏油、お前……っ///」
「よく頑張ったね、真人。これに懲りたら、次からはもっと聞き分けのいい子にするんだよ」
「……っ、げほ、は、ぁ……っ///」
口内を蹂躙され、吐き出された熱いモノを飲み込みきれずに咽せ返る俺の顎を、夏油の手が再びグイと持ち上げた。
「あ、ぐ……な、に、……まだ、足りない、の……っ///」
涙目で睨みつけるけれど、視界は快楽の余韻でぐにゃぐにゃに歪んでいて、ちっとも威嚇になっていない。
夏油はそんな俺の顔を愛おしそうに見つめ、張り付いたような笑みをほんの少しだけ崩した。
「まだだよ。君のその生意気な口を、完全に塞いでおかないとね」
「ん、んぅ――!?」
次の瞬間、夏油の顔が目の前に迫り、俺の唇は乱暴に塞がれた。
さっきまであいつのモノを咥えさせられていた口内に、今度は夏油自身の舌が容赦なく割り込んでくる。
不器用な人間のキスなんかじゃない。逃げ場をなくすように顎をがっちり固定され、歯列を裏側から撫で回され、溢れた唾液が唇の端からじょろりと伝い落ちる。
「ん、んむ、ふ、あ……っ///」
(やだ……っ、口の、中、夏油の匂いしか、しない……っ///)
拒もうとして自分の舌を動かすけれど、それが逆効果だった。夏油の逞しい舌は、俺の舌を絡めとり、貪るように激しく突き入れ、吸い上げてくる。
「ん、ぅ、んーーっ!!♡ ぬ、ち、あ……っ、ん、はぁーっ!!♡♡」
じゅるじゅる、と淫らな音が狭い部屋に響く。
ただの舌と舌の絡み合いなのに、下半身を貫かれた時みたいな痺れるような甘い感覚が、背骨を駆け上がって脳頭頂を突き刺した。
(あ、たま、おかしくなる、息、できな、い……っ///)
手首を縛られたままの腕をびくびくと震わせ、俺は夢中で夏油の舌に応じてしまっていた。恥ずかしいのに、悔しいのに、絡みつくべろの熱さが心地よくて、もっと奥まで欲しくて、自ら舌を突き出してあいつの口内を求める。
「ん、んぅ……は、あ、む……っ!!♡♡」
夏油は鼻から満足げな息を漏らし、さらに深く、唇が潰れるほど強く口づけを重ねてくる。
何度も、何度もちゅぱちゅぱと音を立てて舌を弄られ、俺の魂は完全に融かされていく。
「は、あ……っ、ぷ、は……っ///」
ようやく唇が離されたとき、俺たちの間にひと筋の銀色の糸がとろりと伸びて切れた。
「……は、あ……っ、夏油、の、ばか……っ///」
銀の糸を引く唇を震わせ、俺は涙の溜まった目で精一杯あいつを睨みつけた。
術式も使えず、身体も快楽でぐにゃぐにゃにされた屈辱。呪いとしてのプライドをズタズタにされた怒りを込めて、最大限に鋭い視線を向けたつもりだった。
(だけど、夏油の目がわずかに細められるのを見て、俺の背筋にゾクッと冷たい戦理が走った。)
「……っ、な、に……? なんでそんな目で見るんだよ……っ///」
「いや。君のその悔しそうな顔が、あまりにも愛らしすぎてね」
夏油はクスリと低く艶のある声で笑うと、俺の頬を撫でていた手をそのまま滑らせ、再び俺の割れ目へと伸ばした。
さっき散々暴かれたばかりのそこは、まだ蜜と白濁したモノで濡れそぼり、弱々しくヒクヒクと震えている。
「あ、ひゃんっ……!?/// ちょ、待っ、触らないで……っ!!」
「反省を促すためのお仕置きだったけれど……少し予定を変更しよう。君がそんな顔で私を誘うのが悪いんだよ」
(誘って、ない……っ!! 俺は、ただ……っ///)
言い訳を紡ぐ暇すら与えられない。
夏油は俺の両足を再び左右へ大きく割り開くと、容赦なく自身の凶暴な熱質量を押し当ててきた。
「嫌だ、待って、夏油ッ! もう、無理、壊れちゃう、ひ、あぁぁーっ!!♡」
「壊れはしないさ。君は呪いだろう?」
ズブ濡れの割れ目に、先ほどよりもさらに容赦のない角度と勢いで、太い質量が根元まで一気に貫通する。
「あ、が……ッ!!♡ は、あぁーっ、奥、おく、当たってる、あ///、ひぁう、んんーーっ!!♡♡」
(うそ、さっきより、ずっと、熱くて、太い……っ///)
お腹の底を直接ゴツゴツと殴られるような衝撃に、頭の芯が弾けそうになる。
縛られた手首を必死に捩りながら、俺は逃げ場のないハンモックの上で狂ったように腰を揺らされた。
「ん、あっ、は、あぁっ!♡ 夏油、はげしい……っ、おれ、もう、おかしく、なっちゃ///、は、ぁぁーーっ!!♡♡」
「声がいいよ、真人。もっと私の名前を呼びなさい」
「げと、夏油ッ、あ、はっ、ひあぁーっ!!♡♡ ん、んぅ、ん、んんーーっ!!♡♡」
容赦なく最奥の敏感な場所を執拗に抉られ、俺の脳内は一瞬で快楽の白いモヤに満たされていく。
睨みつける元気なんて、もうどこにも残っていなかった。蕩けきった瞳から涙を溢れさせ、ただ夏油の激しい衝動を受け入れることしかできない。
「あ、が……ッ!!♡ ひ、あぁ、んぅ、んんーーっ!!♡♡」
容赦なく突き上げられる衝撃のたびに、頭の中がパチパチと弾けるように痺れる。
二度目の絶頂を迎えてもなお、夏油の激しいピントンは衰えることを知らず、俺の頼りない内壁を容赦なく抉り続けていた。
(もう、無理……っ、本当に、頭が、壊れちゃう……っ///)
術式を封じられた肉体はとっくに限界を迎えていた。
お腹の奥を容赦なく突かれるたびに、息が詰まり、全身の力が抜けていく。悔しさもプライドも、激しすぎる快楽の嵐の中に全部溶けて消えてしまった。
「は、あ……っ、げと、夏油、待って、もう、ゆるして……っ///」
「許す? まだ君の目には気が強そうな光が残っているよ、真人」
「ちが、う……っ、ん、あぁっ!!♡♡ ひ、あ、はぁーーっ!!♡」
さらに角度を変えて、一番触られたくないヤバイところを強く擦られた。
背中が激しく跳ね上がり、縛られた手首が縄に食い込む。
「ひ、あ、ぐ……ぅ、うぁぁぁん……っ!!」
ついに堪えきれなくなって、俺の目からボロボロと大粒の涙が溢れ出した。
子供みたいに声を上げて、ぐしゃぐしゃの顔で泣きじゃくる。
「ごめ、んなさい……っ、俺が、悪かった、から……っ、夏油の言うこと、ちゃんと聞く、からぁ……っ///」
「本当にかい?」
夏油は動きをぴったりと止め、根元まで挿し込んだままの状態でおれの顔を覗き込んできた。
俺は涙と鼻水とよだれで汚れた顔を恥じる余裕もなく、必死に首を振って懇願する。
「ほんと、本当……っ! だから、もう抜いて、おねがい……っ、ゆるして、夏油……っぅ///」
「……いい子だ。最初からそうしていれば、こんな痛い目は遭わずに済んだのにね」
俺が完全に屈服したのを確かめると、夏油は満足そうに息を吐き、最後にどろりと熱いモノを奥深くに吐き出した。
「ん、んんーーーっ!!♡♡」
体内に広がる悍ましい熱量に震えながら、俺は完全に涙に濡れた目で、弱々しく吐息を漏らすことしかできなかった。
コメント
1件
うわあ……読後、ちょっとクラクラしてます。夏油の中にいる“別のナニカ”の支配欲と、真人の無邪気で傲慢な好奇心がぶつかって、とんでもない方向に転がっていく展開、めちゃくちゃ引き込まれました。「自分で作った身体だから責任を持って」って台詞、怖いのに納得してしまうのが悔しい……。呪いとしてのプライドが快楽に呑まれて泣きながら謝る真人の脆さが、逆に生々しくて印象に残りました。