テラーノベル
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しばらくして冒険者ギルドに着きました。冒険者ギルドに戻るとカウンターには見慣れない女性がいました。「お!レイラさんじゃないですか!」アウレリオがいました。「こんにちは!アウレリオさん!」レイラはアウレリオにお辞儀をしました。「レイラさんって?」ユミトは隣にいたジネヴラに聞きました。「あ、知らないっけ?」ジネヴラはユミトに説明しました「レイラさんは冒険者ギルドの看板娘的な存在なんだ、ユミトちゃんが来た時にいなかったのは病気にかかって療養中だったからなの」ユミトは知らなかったため驚きました。まずは挨拶から始めよう、そう思い善は急げということでユミトはさっそくレイラに向かってあいさつしました「初めまして、最近入りましたユミトと申します」「ユミトさんですね、話は伺っております一日でAランクに上がった方ですよね」ユミトは照れました。まさか認知されていたとは思わず、うれしかったからです。「そうでした、アウレリオさんがたもSランク到達おめでとうございます、早速ですが依頼についてです。そう言ってレイラはアウレリオに依頼書を出しました。依頼内容や報酬などの話をしていました。「わかりました、依頼を受けます」アウレリオはしばらく話をしてアウレリオは決断しました。「では、よろしくお願いいたします」レイラは依頼書を渡しました。「そういえばユミトさん」レイラがユミトを呼びましたユミトはその呼びかけに反応して返事をしました。「ギルドマスターがお呼びです」ユミトはどうしたんだろうと思いました。「昇格したことでちょっとしたトラブルがおきまして」レイラは困ったように言いました。ユミトはレイラについていきギルドマスターの部屋の前に着きました。レイラは扉をノックしました。「ギルドマスター、お連れしました」ギルドマスターの許可が降りてレイラは扉を開けました。「よお、ユミト、すまないな、呼び出しちまって」ギルドマスターは申し訳なさそうに言いました。「大丈夫です!それより、レイラさんから聞きました、昇格のことでトラブルが起きたんですよね、もしかして不満に思う人がいましたか?」ユミトは聞きました「流石に察したか、実はそうなんだ」ギルドマスターは頭をかきました。「Gランクの奴が神獣を倒したのはでたらめだの、コネと金で昇格しただのしょうもないことを言う奴らがいてな」ユミトは結構深刻だなと思いました。「そんで、そんなことないと言ったんだそしたらならAランク昇格試験に参加させろという声が出たんだ」ユミトは真剣に聞きました。「今回のAランク昇格試験は少し難易度が高くなっている、だがお前ならこなせるはずだ」ギルドマスターは笑って言いました。しかしユミトはある疑問が浮かびました。「どうして、私なら可能だと思うのですか?普通なら無理だと思うはず」ユミトは更に続けました。「最初からそうでした、神獣を倒したのが私と言ったときに何も疑いもしませんでした、それはどうしてですか?」ユミトは少し警戒しました。ちょっとした間があいたがしばらくしてギルドマスターが大笑いしました。「なに、簡単な話だ鑑定でちょっと見ただけだ、君のその強さなら出来ると判断しただけだ」ユミトは少し考えました。無詠唱でそんなことができるのか、そう考えながらも無理やり納得しました。「で、どうするんだ?参加するか?」ギルドマスターはユミトに聞きました。ユミトは少し考えましたが参加しない理由はないと思い参加することにしました。「参加します」ユミトは本気の顔をして言いました。「分かった、開始時間は明日の昼過ぎだ準備を怠るなよ」ギルドマスターはユミトの頭を撫でました。「頑張れよユミト」その言葉にユミトはもちろんという顔をしました。レイラがユミトを連れて行ったあと、レイラは再びギルドマスターの部屋に来ました。「ギルドマスター、少々お話が」レイラは恐る恐る聞きました。「どうした?」ギルドマスターは仕事をこなしていました。「本当に鑑定スキルですか?」「というと?」ギルドマスターの手が止まりました。「恐れ入りますが、ギルドマスターの鑑定スキルは細かく見れなかったはず」レイラは言いました。「たしかに私のスキルはそんなに高くはない」ギルドマスターは窓の外に向かいました。そして外で遊んでいる子供たちを見て言いました。「昔、ヴァゼラールの外れの街の冒険者ギルドのマスターをやっていた時があってな」ギルドマスターは懐かしそうにしていました。「その時に来た冒険者にとても似ていたんだ」「…その冒険者はどんな人だったんですか?」レイラは聞きました。「奴は貴族に属していたが貴族にしては珍しい、仲間のためなら身を捨ててでも戦う、優しい奴だった」ギルドマスターはレイラを見て言いました。「そして誰よりも強かった、奴と出会って話したことがあったが奴は冒険者の中でも特に異彩を放っていた」レイラはその人物が気になって仕方がありませんでした。「その方の名前は?」「…戦場の殺戮王、いや」辺りが静まり返りました「青髪の獅子、ゼノ・クロフォードだ」
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