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ギルドマスターからの話が終わりユミトは途方に暮れていました。なにせアウレリオたちについていくつもりでしたがギルドマスターに呼び出されてしまったからからでした。アウレリオたちが引き受けた依頼は夕方までの帰ってこないからでした。ユミトが悩んでいました。(せっかくだし、Aランク昇格試験の場所の下見をするか)ユミトはそう思い早速準備をしました。準備を終えた後にレイラに許可を貰い、ユミトはAランク昇格試験指定されている場所は1000年前に滅んだ、リーフス王国の廃墟に来ました。「すごいなあ、1000年経っても残っているなんて」ユミトはリーフス王国廃墟を見て言いました。廃墟になった王都は人の代わりに魔物の住みかとなっていました。「狩っちゃうと試験に影響するから最低限に抑えないと」ユミトは安全のため崖を降りるんじゃなく昔使われていたであろう断崖絶壁の道を使いました。しばらく歩いていると目の前にゴブリンやオークなどがいました。ユミトは避けて通ろうとしましたが、誤って石を蹴りその音で見つかってしまいました。「これはやるしかない」ユミトは剣を抜き構えました。向かってきたゴブリンをユミトは一体、二体と一瞬で倒して行きました。「さてと」ユミトはゴブリンから素材を取り先に進みました。道沿いに進む中で少し違和感を感じました。しかし今考えても分からなかったため、気にせずに前へ進むことにしました。しばらくして着来ました。民が暮らしていたであろう家は既に見る影もなくらいボロボロでしたが、奥にある大聖堂とお城だけは古びはていますが、1000年間手入れされていない割には綺麗でした。そんな大聖堂と城を見ていると。少し探検したくなっていました。「少しくらいならいいかな?」ユミトは神殿のあるほうへと足を進めました。
大きな扉を開け大聖堂の中に入りました。すると中は比較的に綺麗でした。扉を開けた時に一番に目に入ったのは、七つの石像でした。ユミトはその石像に近づきよくよく観察してみました。石像のすべてはほとんど崩れていて特に頭はどの石像もなくなっていました。すると各石像の足元に文字の書かれた石板があり、ユミトはその石板に書いてある文字を読もうと試みました。しかし文字はすべて古代語でユミトにはさっぱりでした。「そうだ、もしものためにレイラさんからカメラを貸してもらってたんだ。ユミトは急いでカメラを取り出し、石板の文字を撮りました。そのあとも一通り観察すると目の前にある机に一冊の本を見つけました。聖書かなと思い、手に取ってみてみると。本の題名は書かれていませんが中身は聖書というよりも何かの研究をしている本でした。難しすぎてユミトにとって理解するにはとってつもなく困難でしたが少し気になった文章がありました。『フランメントの形は世界に二種類確認されている、その中で星の形をしているフランメントは神から何かしらの資格を得たのではないだろうか』ユミトは考えました。(フランメント?もしかして共神石のことかな?それに資格って?)ユミトは自身の共神石を見ていろいろ考えました。しばらくして我に返ったユミトは大聖堂の外を見ました。すると日が落ち始めていました。「しまった!」ユミトは慌てて街に帰っていきました。ユミトは街の門前に来た時にあることに気づきました。なんと大聖堂にあった本を持って帰ってしまったのです。「仕方ない、明日返そう」そう思いユミトはバックの中に入れて明日を待つことにしました。しばらくしてユミトは冒険者ギルドに着きました。そして一番にレイラに会いに行きました。カウンターにいたレイラがユミトに気づきました。「あら、ユミトさん!下見はどうでしたか?」「ちょっと魔物狩っちゃったけど支障はないよ」ユミトは言いました。「そういえばレイラさん、これ解読出来ますか?」ユミトは先程撮った写真を見せました。「古代語ですか、いったいどこで見つけたのですか?」レイラは聞きました。「廃墟にあった大聖堂の中の石像に書いてありました」「大聖堂の中…?」レイラは顔をしかめました。「どうしましたか?」ユミトは怖くなって聞きました。「実は大聖堂は入ることができないのです、おそらく扉が老朽化で開かなくなっていたと思っていたのですが」レイラの話にユミトは耳を疑いました。扉は簡単に開いたためでした。「まぁ、よくはわかっていないんですが、それよりユミトさん」「?」ユミトはレイラさんに向き直りました。「実はAランク昇格試験に同行したい人がいるんですよね、明日その方をAランク昇格試験に案内してもらえませんか?」「いいですけど、どうして急に?」ユミトはレイラに聞きました。「実はユミトさんに興味があるらしくて」ユミトは首をかしげました。「それっていったい誰ですか?」その言葉を聞いたとたんレイラは少しだまりました。ユミトはさらに首をかしげました。「身分を隠しているらしいんですがユミトさんになら話してもいいらしいので、他言無用でお願いします」レイラはユミトをそばに寄せて耳打ちしました。「この国の最高司令官、ジェシカ・フィッセル様です」「…えぇ!?」