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黄くんの「 僕は無力だ 」が本当に胸に刺さったと言いますか .. (( 兄弟愛もあって最高でした 。 どのカプも捨てがたいですね (
赤side
本当は、…助けてほしかった..
俺は恋愛的な意味で、桃くんを好きになってしまっていた。
でもこんな俺と、イケメンで人気者の桃くんなんかじゃ釣り合わない。
わかっているけど、、
桃くんの前だけでは、俺は普通の人らしく。
普通の友達でありたかった。
青くんに犯されてたあの瞬間、
あの時。
桃くんが教室に駆け込んできた姿を見て
絶望した。
あぁ、…これでもう、俺たちの前みたいな関係は もう二度と戻らないんだって。
迷惑なんかかけられないし、
俺の問題だし、
だから俺は 桃くんに「帰って」 と言った
本当は 助けて、ほしかったよ。
…あの後も結局、
青くんに怒られて 気持ちの悪い行為は続いた。
「はよ」
朝。
あんなことがあったにも関わらず、
桃くんは相変わらず俺と接してくれる。
本当に、優しい人なんだろうな
俺なんかが関わっちゃ…だめだよね
そんな思いで、俺は少しずつ
桃くんから一線を引くようになった。
桃side
「..ふ、ぁ、あ(欠伸」
俺は大きく伸びをする。
はぁ、…暇。
「よぉ桃ー(ガッ」
「うぉ、っ(ヨロッ…」
「はwボーッとしすぎだろお前~」
「はぁ..んだよお前かよ、(ボソッ」
「俺らで悪かったな笑」
モブ男。
中学からの仲で、クラス替えで離れた。
..が、今もこうしてよく話す
「噂の赤?ってやつのことか?」
「..うっせ」
「いいのか?そんな口聞いて…」
「俺、あいつの弟と実はちょっとした顔見知..」
バッ、!!
「えっ?笑、」
「顔見知りなのかっ?!」
「あー、..俺の弟と同じクラスだから、
前に話したことが。。」
「合わせてくれないか?(ウルウル」
「いい、けど..苦笑(こいつ相当な重症だな」
「こ、こんにちは」
俺がモブ男に連れられて、
着いた先は。
こじんまりとしたアパートで、
中から 赤の弟の黄。がでてきた
「僕、赤兄の弟の..黄です。」
小さくお辞儀をする黄は、
とても礼儀正しそうな、大人びた顔をした
少し痩せた男の子。
「実は、桃さんに..お願いがあるんです。」
「、、、お願い?」
「はい。..あっ、中入ってもらって大丈夫です。赤兄いま、バイト行ってるので、」
「あ、わりぃ。」
赤の家。初めてだ…
仕事の都合で、両親ともにこの家にはいないと言う。
窮屈な居間だが
赤と黄の二人暮しなら狭くもないか。
「..その、お願いって言うのは」
「赤兄と、また前みたいに仲良くして欲しくて、、」
「赤兄は..っ確かに、クラスから浮いてるかもしれないし、ちょっぴり抜けてるし…」
「一緒にいて、大変なこともあると思うけど。ッでも、それ以上に優しくて..っ弟思いな兄なんです(ウルウル」
「だから…桃さんが赤兄を嫌いでも、避けないで、上辺だけでもいいから仲良くして欲し..」
「ちょ、っ、ちょまッ、て」
俺は黄の言葉を遮る
..頭パンクしそ、
「俺。別に赤のこと嫌いじゃないし、
なんなら避けられてるの俺の方なんだけど、、」
「っえ?、驚)そうなんですか、」
「うん。」
黄side
赤兄は、小さい頃からずっと
僕の絶対的な存在だった。
優しくて、強くて、僕をすごく想ってくれる。
大変なことも、全部赤兄がいるから
乗り越えてこれた。
優しくて強い 赤兄。
そんな赤兄に、悩み事なんてあるわけが無い。
幼い僕には まだなにもわからなかった。
赤兄が高校1年になった春。
ある日突然、赤兄がボロボロになって帰ってきた。
どうしたの?って聞いても、なんでもないよ。の一点張り。
理由もなにも言ってくれなくて、…僕は、赤兄に事情を言ってもらえもしない 弱虫なんだ。ってその時気づいた。
それから段々と、
赤兄から笑顔が少なくなって言った。
普段からバイトで疲れた顔をしている赤兄だったけど、その日から
いつも、前よりずっとずっと
疲れた..そして苦しそうな顔をして帰ってくる。
心配しなくて大丈夫だよ。
そればっかり
、
このままじゃ
赤兄が消えてしまうんじゃないか。
そう思えてならなくて、僕は毎日が憂鬱だった。
でも、
赤兄が高校生になって、2回目の春を迎えたある日。
赤兄が、すごく嬉しそうな顔をして 家に帰ってきた。
久しぶりに見た赤兄の笑顔に
僕は心が踊った。
なんでも、友達が出来らしい。
前にも、青さんという友達ができたと
嬉しそうに帰ってきた日があったが
ある日を境に、青さんの話を全くしなくなった。
今度は桃さんというらしく、
それからの赤兄は 毎日すごく楽しそうだった。
あんなに辛そうだった赤兄に
笑顔が少しずつ取り戻され、赤兄はしょっちゅう桃さんの話をするようになった。
そんな赤兄を見て、僕はすごく
幸せだった。
でもそれもつかの間、
またある日から 赤兄は桃さんの話をしなくなった。
僕が理由を聞くと
「あぁ、、w最近ね…桃くんに避けられてて、
俺嫌われちゃったらしい笑。
やっぱ駄目なんだよ、こんなやつなんか、笑」
苦しそうに笑って、
大丈夫だよ ..そう言った。
それから数週間後、
僕の友達のお兄ちゃんが、
桃さんのお友達だって知った。
それからトントン拍子に話が進んで
僕は桃さんと話すことになった。
____そして今に至る。
「なるほど…赤兄にそんなことが、」
薄々気づいてはいた。
僕が洗濯を担当した日、
赤兄の服に白い液体が少し付いていたこと。
喉が枯れていたり、
夜な夜な後処理をしている姿。
わかってはいたけど、
僕は悔しくて、悲しくて仕方がなかった。
僕は無力だ
あんなに僕を必死で守ってくれた
赤兄1人も支えられないのだと。
救えないのだと。
だから、
僕はこうして桃さんにお願いするしかない
それしか。
手段がないのだ
桃side
「とりあえず事情はわかった、」
俺は黄の目を見て言った。
「赤に明日、話しかけ…」
ドサッ、..
後ろで、なにか物が落ちる音がした。
黄が驚いた顔をしている
俺が後ろを振り返ると、
戸惑った表情をした 赤が、買い物袋を手に
俺の後ろに立っていた。
つづく
(長すぎたです