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のつち らいら
ゆーちゃん@ペア画中
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バキッ
父の殴打と共に鳴る骨の音が響く。
痛い、苦しい、辛い
それさえも言葉に、声に出来ない。
声が出ない、動けない、何も出来ない
なんて僕は無力なんだろう。
生まれた頃から僕は片目が赤く染まっており、視力も無かったもので両親には
「呪われた子」などと呼ばれ気味悪がられていた。
片目だけの視力では周りが暗く見えた。恐怖を感じ、涙を流して両親に泣きついた時には「うるさい」と言われ鳩尾を殴られ、「やめて」と反抗した時には首を絞められそうになった事もあった。
Ω(オメガ)という第二の性というのも両親に嫌われる1つの理由なのだろうか。
そんな事を毎日考えていた。
そんな日々が続き、二十歳を超えて一人暮らしの準備中だ。と言っても両親が手伝うことは無いだろう。
小学生の頃から自分の親が周りとは違うという事に気がついていた。周りと同じように両親と関わりたい、そんな思考が頭を過ぎる。
…夢の見すぎか。
ぐっすりと眠っている両親に小さく「いってきます」とだけ伝え、この家を後にした。
新幹線に乗り、初めての東京に降りた。
大きなビルや入り組んだ道に迷いながら新居へ向かっていた。
何故だろうか、全く家にたどり着けない。むしろヤケクソになって路地裏に入ってしまった…。
闇雲にトボトボと狭く、暗い道をたどって行くにつれ時間だけが過ぎてゆく。
焦りに焦って走っていたら人影が見えた。ほっと安心したような、不安なような、不思議な気持ちで人影を追った。
「すみません!ここら辺の道教えてくれませ..んか…」
ふと相手の顔を見て声が詰まった。
首まである黒い髪に、整った顔、真っ直ぐと見つめる黄色がかった目。
最初はポカンとした顔でこちらを見ていたが、目を細めてこちらをじっと見つめた。
「なんやえらく可愛ええ子が迷っとるんやなぁ」
笑顔でそう言った。
可愛い..そんな言葉を言われたことがなかった。
正直混乱していた。男相手に可愛いという言葉は使うのだろうか。
そう考えていたら家に着いていた。
「ここら辺の道詳しいんですね。」
「ここ、仕事でよう通るねん」
「んじゃここらでおいとまさしてもらうわ。次からは迷わへんように気ぃつけて」
ヒラヒラと手を振る相手の背中に「ありがとうございました」と言って1日を終えた。
Q.オメガバースとは?
A.α(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)
の3つの第二の性のことです。
A.αはエリート体質が多く、数が少ない 性です。
βは1番数が多く、普通の人間と変わ りありません。コメント
1件
ああ、これ第1話か…。冒頭の殴打シーンからもう胸が締め付けられたわ。片目が赤いだけで「呪われた子」って、親としてありえんやろ…。毎日暴力に怯えて生きてきた主人公が、東京で出会った関西弁の男性に「可愛ええ」って言われた瞬間、こっちまでホッとした。あの黄色い目が気になるし、オメガ設定もどう絡んでくるのか楽しみ。続き読みたい🔥