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いつからだろう。
シューリを「俺たちとはベクトルが違う人間だ」と無意識に考えていたのは。
たしかにレベルは違う。
俺らは暗殺者であいつは世界破壊者だ。
言葉遣いも不思議な感じだった。
だからいつの間にか、俺らのように狼狽えたり悩んだりはしないと思いこんでいた。
何かあったとき助けに来るのは基本的にあいつだと思ってしまっていた。
違うんだ。
そう、違う。
ようやく気づいたんだ。
…あいつだって、ちゃんと人だったんだ。
バカだな俺は。どうして長い付き合いだったのにここまで気づかなかったんだ。
元々変な状況で育ってきたから、時にあいつだって間違った判断を下してしまうことがある。
問題にぶち当たった時に狼狽えてしまうのもきっとあるんだろう。
何かの拍子に泣いてしまうことだってあるはずだ。
そうだったんだ元から。でもそれに、そんな単純なことに俺は気づけなかった。だからあいつは世界なんて壊しちまったんだ。
たしかに俺らとはなにか違うんだ。
でも、あいつは孤独で生きていけるのとは違う。
辛いことがあったときでも、あいつは伝え方を知らない。
だから俺らがいち早く気づいて救ってあげなきゃいけない。
もしその時教えた事が間違っていても、きっとあいつが一人で考え込むよりマシだろ?
あの目的を問い詰めた時。目的を聞き出しただけで分かったような気になっていた。
違うんだ。どうしてそんな考えに至ったのか、それを考えだしたのはいつからなのか。
もっと聞き出して救ってやればよかったんだ。
…俺らは助け合わなければいけない。
過去に名を馳せた、三銃士のように。
急に何だと思いますよね?
実はこれ、柊サブネタイト様の『マーシャル・マキシマイカ』を宿題中に聞いている時にぐあーって出てきたんですよ。
あはははははは。