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#異世界物語
結愛
418
#もとに戻る
#いじめ
名瀬口にぼし
389
とあるダンジョン….。
男性冒険者(1)「早く逃げろ。俺達じゃあいつには勝てない。」
女性「どこまで逃げるの?」
男性冒険者(1)「とりあえずダンジョン入り口まで走れ!!」
3人組の男女冒険者が息を切らしながら、入り口まで戻ってきた。
男性冒険者(2)「はぁ。はぁ。な…何とか入り口まで戻って来れたな。」
女性「私達じゃ…手も足も出せないだなんて。」
男性冒険者(1)「このダンジョンは俺らのレベルでは、無理があったな。とりあえず、街へ戻ってギルドに報告する。」
男性冒険者(2) 「だな。」
女性「異議なし。」
3人組の冒険者は街へ帰ろうとすると、反対側から黒いコートを着てフードを被り、大きなリュックを背負た男が歩いてくる。
男性冒険者(1)「おい、あんた。冒険者か?悪い事は言わない。このダンジョンは危険だ。強力な魔物がたくさんいる。」
???「そうなのか?…ご忠告感謝する。」
そう言うと黒いコートを着た男がダンジョンに向かって歩く。男性冒険者はその男に向かってもう一言言う。
男性冒険者(1)「お…おい。あんた今の話し聞いてたのか?それに、見たところ武器も持っている風でもないし、他のメンバーもいないようだが…。」
???「ああ。あいにくパーティーメンバーはいないが、武器ならある。なぜなら、俺は…『武器商人』だからな。」
世界中に5つの巨大な大陸が存在する。そこにはあらゆる迷宮(ダンジョン)が存在しており、冒険者は名声や莫大な財宝を求めて日々冒険をしている。
その5つの大陸の一つ…マルハッド大陸の西に位置するアルクラ地方のドラグラ王国にその男は現れた。
⚪︎ドラグラ王国⚪︎
・マルハッド大陸西部アルクラ地方に位置する大国の一つである。街は盛んで冒険者の数も多い。
そのドラグラ王国の冒険者協会では…。
受付嬢「ようこそ。冒険者協会アルクラ支部へ。ここでは日々冒険者様への依頼を処理しております。依頼を受ける前の注意点でございます。まず、世界共通の冒険者カードを作っていただきます。冒険者のランクは以下の通りとなっております。」
・F級〜D級→一般冒険者
・C級〜A級→熟練冒険者
・S級→歴戦冒険者
・S(Ⅱ).S(Ⅲ).S(Ⅳ).S(Ⅴ)→英雄冒険者
・EX→極到冒険者(特殊二つ名)
受付嬢「以上が冒険者ランクとなっております。…では、登録が完了しましたので、冒険者カードをお渡しします。また、冒険者ランクアップは冒険者カードにを見ていただけると下に数字が記載されています。その数値を超える事でランクアップします。ただ、ご注意していただきたい事がございます。こちらをご覧ください。」
・ポイント到達でランクアップするのはF級〜S級までとなる。
・S(Ⅱ)〜S(V)については、一定のギルドポイントを獲得後、冒険者協会全体のギルドマスターの審議によってランクアップする。
・EX(極到冒険者)については、5つ大陸にいる帝国の王『五帝王(ごていおう)』に謁見し、現EX(極到冒険者)との真剣勝負にて決裁される。
・冒険者協会の依頼以外でのポイントは受理されない。(迷宮(ダンジョン)攻略時、指定されていない魔物倒した場合は、魔物がドロップした品を冒険者協会へ提出すれば、それに応じたポイントを獲得できる)
・紛失や盗難や一般人を含む他の冒険者への敵対行為を行った場合それに応じたポイントを失う。
ポイントを失いランクダウンした場合一定期間中はポイントを獲得する事が出来ない。
受付嬢「少しばかり説明が長くなってしまいましたが、依頼はそのランクに応じての依頼しか受ける事が出来ませんので、ご注意ください。また、無理をして高難易度の依頼を受けての大怪我などで最悪死んだ場合…冒険者協会は一切の責任は負いませんので、その点もご了承ください。最後になりますが、迷宮(ダンジョン)でのドロップアイテムはお金かポイントどちらかを選択して獲得する事が出来ます。もし、何か疑問点があった場合は、いつでもこの受付嬢にお聞きください。今回グレイ様の担当をさせていただきました。受付嬢のミルザリでございました。」
グレイ「あ、ありがとう。」
ミルザリ(受付嬢)「いえ。クレイ様のこれからの冒険者としての成功をお祈りしております。」
グレイという少年が冒険者協会から出ると作ったカードを見て心が躍(おど)った。
グレイ「よーし。今日から俺も冒険者だ!」
グレイ(思い返せば長かったなぁ。冒険者になりたくて田舎から出てきたのは良かったけど、ここに辿り着くまで色々大変だったなぁ。ここに着くまでに貯めてたお金半分近く無くなっちまったからな。よし、まず依頼を受ける前に装備と宿の確保だな)
???「ねぇ。」
グレイの後ろから女の子の声がした。振り返ると軽装備のお姉さんが立っていた。
???「君も新人冒険者?」
グレイ「はい。…あのー。」
ヴィナ「ああ。ごめんごめん。私はヴィナ。よろしく。」
グレイ「グレイです。」
ヴィナ「グレイね。実は私も2日前に冒険者登録したんだけど、パーティーメンバーがまだ見つかってないの。良かったら私とパーティ組まない?」
グレイ「え?良いんですか?」
ヴィナ「もちろん。新人同士仲良くしましょう!」
グレイ「それは願ってもいない事でした。よ…よろしくお願いします。」
ヴィナ「おおっ。こっちこそよろしく。」
グレイ「はい。」
ヴィナ「じゃあ、冒険者協会の横にある酒場に集合してちょうだい。詳しい今後の方針もそこで決めましょう。」
グレイ「分かりました。」
ヴィナ「それじゃ、またね!」
グレイはヴィナと別れる。
グレイ「さて、俺も先に宿を探さないとな。」
ヴィナと別れて宿屋を探していると、突然街の人々の大きな歓声が響きわたった。
???「すげー。パティー『五星輝(ごせいき)』だ。」
グレイ(五星輝?)
グレイは民衆を掻(か)き分けて見えるところまで行く。すると、少し離れた場合からこちらに向かってくる姿が見えた。
1人目は白髪の狼の獣人。2人目は杖を持った女性エルフ。3人目は全身銀のフルプレートで背中に大きな斧を背負っている。4人目は男性のピクシーで、宙を飛んでいる。5人目は赤髪で人間の女性だった。
グレイ「あ…あれが五星輝。」
五星輝は冒険者協会へと入って行く。グレイも気になって冒険者協会へと入って行くが、中は他の冒険者でいっぱいだった。
受付嬢(ミルザリ)「あら、ティヤさん。お久しぶりです。」
ティヤと呼ばれると赤髪の女の子がミルザリの場所まで行く。
ティヤ「ミルザリ?えっ?ミルザリ!!本当久しぶりじゃない。」
受付嬢(ミルザリ)「ええ。あなたが、最後にここを訪れたの何年前かしら?」
ティヤ「そうね…。5年ほどになるかしら?あなたが、あの時のあなた…受付としてぎこちなかったわよね。」
受付嬢(ミルザリ)「もう、その話はしないでよ。恥ずかしいわ。…あ、すいません。今日ご訪問された理由は………………。」
グレイ(一体五星輝はどういう冒険者なんだ?)
グレイがそう思っていると、他の冒険者が色々話していた。
冒険者の男「すげーなぁ。まさかこんな所で英雄冒険者に会うなんてな。」
グレイはその男の冒険者に五星輝とは何かを尋ねた。
冒険者の男「なんだ?にいちゃん知らねーのか?あれは五星輝と言って、数少ないパーティー全員が英雄冒険者と言われている。あのミルザリと話している赤髪の女がティヤと言い五星輝のリーダー。そしてその後ろにいる4人もまた英雄冒険者だ。狼の獣人はヴァン。フルプレートの奴がディルガン。エルフはリエナ。そして、あの小さい奴がピクシーのファトンだ。」
すると、ピクシーのファトンが反応する。
ファトン「おい、お前…今、俺に向かって小さいとか吐(ぬ)かしやがったか?」
冒険者の男「いえ、あ…あのー。」
ディルガン「仕方あるまい。事実を言ったまでの事。そこの御仁は何も悪くない。」
ファトン「はぁ?喧嘩売ってんのかよディルガン。」
ディルガン「ははっ。なら表に出て白黒はっきりつけるとするかのぅ。」
ファトン「いいぜ。お前とは前々からどっちが上かはっきりさせておこうと思ってたところだ!」
ヴァン「チッ。付き合ってられねーぜ。俺は先に宿に戻ってるから、後はよろしく。」
リエナ「はぁ。何でいつもこうなるのでしょう…。ティヤ。私もヴァン達と先に宿へと戻っていますね。」
ティヤ「あ…ああ。」
リエナ「ほらほら。行きますよ。デカブツとチビ。」
ファトン「はぁ?。おい、リエナ。ディルガンの事は置いて、俺に向かってチビってどういう事だよ!?」
リエナ「そのままの意味ですよ。いい加減にしないとその羽燃やしますよ。うふふふ。」
ディルガン「やれやれ。リエナには頭が上がらないな。ファトン。ここは一時休戦といこうじゃないか。」
ファトン「はぁ。わーったよ。相変わらず毒舌だな。でも、本当に羽燃やされる訳にはいかないからな。」
リエナ「そんな事ないですよ。うふふふ。」
リエナが不気味に笑いながら2人を宿へと連れて帰って行く。
ミルザリ(受付嬢)「ティヤさん。支部長が少し話があるので、応接室へどうぞ。」
ティヤもその場からいなくなると、次第に冒険者協会に集まった野次馬も どんどん捌(は)けていく。
グレイ(すごいな。英雄冒険者。僕もいつか英雄冒険者になるぞ!)
グレイ「あ、やば。俺も宿屋を探さないと!?」
そう言いグレイは走って宿屋を探しに行った。
グレイが宿を探している途中で3人のガラの悪い男達がグレイの前に現れた。
ガラの悪い男A「おい、にいちゃん。悪いが金を貸してくれないか?」
グレイ「いや、お金はこれから冒険者として…。」
ガラの悪い男B「ああ?金を貸してくれって言っているだけだろ?」
ガラの悪い男が無理矢理にグレイに手を出そうとした瞬間…通りかかった黒いコートを着た男がガラの悪い男の手を掴む。
ガラの悪い男B「ああ?なんだテメェー。」
???「白昼堂々(はくちゅうどうどう)と他人から金品を奪おうとするとは大胆だな。」
ガラの悪い男B「テメェーには関係ねーだろ。手を離せ!」
ガラの悪い男Bは手を振り解(ほど)いた。
ガラの悪い男A「おいおい。奪うとは人聞きが悪いな。俺達は金を貸してくれと言っているだけだが。なぁ。」
ガラの悪い男C「ああ。そうだ。」
???「だからって、新人冒険者にたかる必要があるのか?金が欲しいなら俺が貸してやろうか?」
ガラの悪い男B「へぇ。お前が貸してくれるなら、話がはぇーな。じゃあ、さっそく貸してもらおうじゃねーか!」
すると黒いコートを着た男は懐から紙を出した。
ガラの悪い男B「何の真似だ?」
???「借用書だ。これにサインすれば、いくらでも貸してやるよ。」
ガラの悪い男B「それにサインすればいくらでも貸してくれるんだな?」
???「ああ。ただ、返済はきちんとしてもらうぞ。」
ガラの悪い男B「ああ。もちろんだ。」
ガラの悪い男は借用書に署名して金額を紙に書くと 黒いコートの男は借用書を見て言う。
???「確かに。最後に下の枠に指を置け。それで契約完了だ。」
男は何も疑わず指を置くと枠に紋章が浮かび出した。それを見ると男は大きなリュックを下ろして、リュックの中から袋に入った大量の金をガラの悪い男に渡した。本当の大金を見たガラの悪い男はびっくりしたと同時にニヤケが止まらなかった。
???「では、3日以内に返済を頼む。」
ガラの悪い男B「ああ。もちろんだ。 」
ガラの悪い男達は笑いながらその場を離れて行った。
グレイ「あ、ありがとうございます。」
グレイが謝ると黒いコートの男はリュックを背負ってグレイの方を向いて「気にするな」と一言だけ言い、その場から離れて行った。
その後、グレイは宿屋を見つけてヴィナと約束した酒場へと向かった。
ヴィナ「グレイ。こっちよ!」
ヴィナが呼ぶとグレイは席の方へ向かう。
グレイ「ごめん。遅れちゃった。」
ヴィナ「大丈夫だけど、遅かったから何かあったと思って心配しちゃった。あ、すいません!お酒2つお願いします!」
グレイはヴィナと別れた後の経緯をお酒を飲みながら話してた。
ヴィナ「へぇ。それは災難だったわね。しかし、その黒いコートの男もお人好しね。ああいう輩(やから)は一度渡したら、まず返ってこないのに…。」
グレイ「でも、借用書とか書かせていたけど…。」
ヴィナ「関係ないわ。借用書なんて無かった事にして逃げられるでしょうね。可哀想に。あなたを助けたとはいえ、同情するわ。」
その後、ドラグラ王国郊外の道をガラの悪い男達が走っていた。
ガラの悪い男A「はぁ。はぁ。」
ガラの悪い男C「はぁ。なぁ。本当に大丈夫なのか?」
ガラの悪い男A「何がだ?」
ガラの悪い男C「借用書まで書いて、返済しなかったら…あいつ何するか。」
ガラの悪い男B「はぁ。はぁ。構やしねーよ。こっちは元より返す気はねぇからな。後は遠い場所へ逃げれば関係ねーよ。」
ガラの悪い男A「あいつが追ってくる前に出来るだけ遠い場所へ行くぞ。もし、次見つけたら殺せばいいだけの話だ。」
すると、ドラグラ王国の城壁に座り込みタバコを吸いながら郊外を見る黒いコートの男の姿があった。
???「どこまででも逃げるがいいさ。」
コメント
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わああ第1話からもうめっちゃ世界観がしっかりしてて設定も細かくて読み応え抜群だったよ〜!!😭💕 黒いコートの武器商人、かっこよすぎじゃない??借用書にサインさせる感じとか裏がありそうでめっちゃ気になる!!グレイくんも純粋な新人冒険者でこれから成長していくのが楽しみすぎる🥺✨五星輝のメンバーも個性豊かでみんな推せる…!特にリエナの毒舌がツボでした笑 続きが待ちきれないよ…!TaKAさん、次回も楽しみにしてるね🌸✨