アンジェリカはそのギイの様子を見続け、やがて彼を指さした。
「彼に弓を教えてもらうことにします」
「は?」
庭園では、昼下がりの暖かな陽が芝生に降り注いでいた。
乗馬服姿のままで歩くアンジェリカの後ろから、ウォルトともう一人の護衛がついてくる足音が聞こえてくる。
しかし、会話はない。
アンジェリカはため息交じりに足を進めていた。
(フレデリクお兄さまの乗馬レッスンでヘトヘトだわ)
美しく手入れされた庭園の真ん中で、アンジェリカは一人肩を落とした。
朝から早速、フレデリクに乗馬を教わっていたが馬で馬場を一周することさえままならない。
それどころか馬に跨ることさえ至難の業だった。
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