リングと僕
第3章 「夢」
〜ゲーセンからの帰り道〜
友樹「本当にごめんって!」
健人「別に疑ってる訳じゃ無いんだが…」
壮真「………」
〜壮真は、ゲーセンを出た後、黙ったまま歩いていた…。〜
友樹「そうそう、突然突拍子も無い事を言い出したから…その…」
〜そんな壮真の様子を見て、友樹と健人は誤解を解こうと試みる。しかし…。〜
壮真「誤魔化さなくて良いよ、2人共。僕の言う事なんて…」
健人「俺は信じてるよ、壮真。な、友樹…。コソッ(`_´)ゞ(本当の事は言うなよ)」
友樹「🥴👍 そうだよ、壮真!俺達が、お前の言う事を…」
健人「そうだ、俺達がお前のこt」
〜誤解を解こうと、「お前の事を信じる」(恐らく、半分程は信じていないが、気を遣って)彼らがそう言おうとした時…。〜
友樹「信じ…る訳無いだろ!」
健人「おい、友樹…。」
友樹「😦!? いや、違うんだ!」
〜友樹の意思に反して?なのか、友樹の口から出たのは、「信じない」だった。〜
壮真「やっぱり…、信じて貰える筈無いよな…。2人ならと思って話した僕がバカだったよ。それじゃあ、また明日。」
〜「誤解だ!」と友樹の声が聞こえた気がしたが、壮真は悲しそうな表情を浮かべ、小走りで去っていった。〜
友樹「おい、壮真!…行っちゃった…。なぁ、健人。これってヤバいよな…?」
〜咄嗟に誤解と言ったものの、とんでもない事を言ったと焦る友樹。それに対し、健人は少し呆れ気味にこう言った。〜
健人「…ハァ…😞、俺は止めたぞ。確かに信憑性に欠ける話だが…、壮真は嘘をついたり、作り話をする奴じゃ無いだろ。」
友樹「…そうだよな。だが、信じてくれ。今のは、俺の意思で言ったんじゃ無い。」
健人「…。😕(無言で友樹を見つめる)」
友樹「おい、健人…。何か…、何か言ってくれよ…。😵💫」
健人「…今日は帰って、明日改めて壮真と話をしよう。…さすがに、このままにはしておけねーよ。」
〜困惑する友樹に対し、健人は冷静にそう言った。そして…。〜
友樹「ああ、勿論だ!友達(ダチ)と仲違いしたまま、終われるかよ!」
〜友樹と健人は決心した。明日、壮真と話す事を…。必ず、彼と仲直りすると…。〜
〜その夜…〜
壮真「只今ー…。ハァ…😮💨」
壮真母「お帰りなさい、壮真!ご飯出来てるわよー♪」
壮真「あー、着替えてから食べるよ。」
恵留「お兄ちゃん、お帰りなさい!…?何か、元気ないね…何かあった?」
壮真「恵留…。いや、何でもないよ。テスト終わって疲れただけさ。はい、これお土産だよ。」
〜妹・恵留の勘は良く当たる。本当の事は言えない為、壮真は先程取ったフィギュアで誤魔化す。〜
恵留「わー、アース•ライトのフィギュアだ!ありがとう、お兄ちゃん!🧒🏻」
〜その時の恵留は、とても嬉しそうだった。〜
壮真「はぁ…。(あの声は何だったんだろう…。)」
〜壮真は、着替え中に思い出していた。ゲーセンで聞こえた声を…〜
???「…けて…、…がないの…」
壮真「…ない?😳一体、何が無いって言うんだ?」
恵留「お兄ちゃん?何言ってるの?早く食べないと、ご飯冷めちゃうよ?😯」
壮真「ハッ!😦今行くよ!(考えるのはよそう…)」
恵留「お兄ちゃん、大丈夫?帰って来てから、なんか変だよ?悩みがあるなら聞くよ?」
壮真「ありがとう、恵留。でも、大丈夫だよ。」
恵留「…。そっか、何かあったら言ってよね!お兄ちゃん、何でも溜め込む癖があるから…。(友樹さん、健人さんと喧嘩でもしたのかな?早めに仲直り出来ると良いんだけど…。)」
壮真「そんなに溜め込んでいるかな?結構話していると思うけど…。」
恵留「お兄ちゃん、自覚無いのね…😮💨」
壮真「恵留…、そんなに心配しなくても僕は本当に大丈夫だよ。それよりも、明日は陸上部の朝練だろ?寝なくて大丈夫か?😓」
〜恵留は、陸上部に所属しています。〜
恵留「あっ、忘れてた!お休みなさいー😰」
壮真「お休み、恵留。」
〜その夜、壮真は夢を見た。〜
???「…けて…”……”が…ないの…」
壮真「君か…。一体、何が無いの?」
???「エリー…が…危ないの…」
〜声の主は、壮真にそう告げた…。〜
第3章 END
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