凛蘭さんからのリクエストです!ありがとうございます〜🙌🏻
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
・天羽くんのキャラ掴めてません
・リバっぽい
・名前固定
・天羽くんのサイドエフェクト微創造
・三者目線
「_ん?天羽く〜ん!」「…開出さん」「先輩って呼んでよ。なんか変な気分〜」
ふふ、と笑いながら近くの自販機でオレンジジュースとりんごジュースを買う琴華。天羽はそれをじっと見つめるだけだった。今日二人が会うのはアフトクラトルが攻めてきた以来で、随分久々である。
「どっちがいい?」「オレンジ…」「了解〜」
ほい、と天羽の手にオレンジジュースを握らせる琴華。少し頭を下げた天羽に琴華はいいよいいよ、と言いベンチへ腰かけ、指で隣をとんとんと叩く。それを座る合図だと察した天羽は隣へ座った。
「さっき開出さんが“先輩”って呼んでって言ってたでしょ」「ん?うん」
ごく、とりんごジュースを飲む琴華。それを見た天羽が琴華へ話しかける。
「…おれ、開出さん位強いひとってそんなに見た事ないから、ついついさん付けで呼んじゃうんだ」「ほぇ〜」「忍田さんみたいないろだから。さん付けじゃないと安心しないというか」「そういや迅さんもだもんねぇ」
そっかそっか〜、と返事をしながらりんごジュースを飲み進める琴華。
「そう。開出さんくらい強いひとって皆高校卒業してるでしょ?だからというか」「ま〜ね。でもあとちょっとで卒業だ!それなら天羽くんもさん付けで良いし、一石二鳥じゃない?」
にし、と笑う琴華。その表情に天羽は言葉を紡いだ。
「…卒業、か。その“からだ”で卒業して、先は明るいの?」
失礼だと思っていても、言ってしまった。だって気になるのだから。16歳の好奇心に、歯止めが効かなかった。その言葉を聞いた直後琴華は少し顔を俯かせ、こう言った。
「…そうなんだよね、天羽くんの言う通りでさぁ…え?わたし卒業して何すりゃいいの?って思ってて。大学入ればいいのかなぁ…とか考えてるうちに朝になってるんだ」
少し作った笑顔で微笑む琴華に申し訳なさが募った天羽。言葉を紡ごうとするも、琴華に止められる。
「むぐ」「てーか、天羽くんはわたしのことなんて気にしなくていいの」「…」
少しムッとした。同じボーダーなのに、心配してはいけないのだろうか?と。いつもの琴華なら相手にこんな事を気づかせないのだが、今は少し動揺しているからか言葉が揺れる。
「…それは不満だよ、開出“先輩”」「ッ…」「確かにおれも黒トリガー持ってるけど、開出先輩みたいに身体なんて封印されてない普通の人間だし、開出先輩みたいに近界民とハーフでもないし…でもさ、おれたち違うくても、同じボーダーでしょ?それなら心配くらいしてもいいはずなんだけど、開出先輩は、違う?」「…」
瞳孔を開き、少しびっくりしたような顔をする琴華。
「…そう、だね…わたしとした事が!ありがとう天羽くん。なんか元気出た!…と、確かにボーダーだから心配してくれるのは凄くありがたいし全然OKなんだけど…天羽くんのこれからも、ちゃんと考えるんだよ」
カン、とりんごジュースの缶ををゴミ箱へ放り投げる。
「…うん、分かってる」
そう言ったあと、天羽もまたオレンジジュースの缶をゴミ箱へ投げる。
「じゃあ支部戻るね!ありがとう天羽く〜ん!」
たったっと廊下を走る琴華。
「…」
天羽は思った。やっぱりボーダーで一番色が良いのは、“琴華先輩”だ、と。
ℯ𝓃𝒹
*あとがき*
天羽くん難しいけど楽しい(??)
コメント
4件
やっぱり主さんの作品最高大好き♡