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・本人様関係ありません
・アンチやめてください
・BLです(lr愛されです)
・口調注意⚠️
・ギャングの名前が思いつかなくてリコリスの名前借りてますが、MAD town関係ないです。もし気分が害された方がいたらお教え願います🙇♂️
〜設定などは1話をご参照ください〜
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kn『』
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《待ってるよ ローレン》
警察署の外に出ると、赤い車が路肩に停まっていた。
嫌でも目に入る色。
……ああ、やっぱり。
ドアが開く前に、もう分かっていた。
中にいるのが誰か。
叶さんと、小柳。
視線が合った瞬間、叶さんが車を降りて、こちらへ駆けてくる。
『ローレン、行こ』
迷いのない声。
『こんな所は居ていい場所じゃないよ』
返事をする前に、手を取られた。
引き剥がすこともできたはずなのに、指先に力が入らない。
気づけば、車の後部座席に押し込まれていた。
ドアが閉まる音が、やけに重く響く。
——ガチャン。
走り出す車内は、静かだった。
誰も何も言わない。
その沈黙の中で、ローレンの頬を、温かいものが伝った。
(……泣くなよ)
そう思うほど、余計に止まらなかった。
『ローレン』
名前を呼ばれる。
その声は、昔と変わらない。
柔らかくて、優しくて、懐かしい。
敵だ。
分かってる。
でも、体が言うことを聞かない。
手を引かれるまま、リコリスのアジトへ入る。
重たい扉が閉まる音で、外の世界が遮断された。
小柳が何も言わず、マグカップを差し出してくる。
湯気の立つ、ココア。
「……」
受け取ってしまった自分に、少しだけ嫌気がさす。
『ローレン』
叶さんが、正面にしゃがみ込む。
視線が合う。
『僕たちと一緒に行こう』
否定しようとした。
でも、喉が動かない。
『もう苦しまなくていい』
『警察も、正義も、君を守ってくれなかったでしょ』
胸の奥に、鈍い痛みが走る。
——それを、言うな。
『ここにいればいい』
『ローレンは、ローレンのままでいい』
その言葉は、あまりにも優しすぎた。
(……ずるい)
守れなかった街。
切り捨てられた正義。
居場所を失った自分。
全部を見透かしたみたいな顔で、叶さんは微笑した。
ローレンは、ココアに映る自分の顔を見る。
疲れ切っていて、
何かを諦めかけた目をしていた。
——まだ、頷いてはいない。
でも。
(……立ち上がる理由も、もう)
なかった。
ローレンは何も言わないまま、マグカップを両手で包み込む。
その沈黙を、
二人は「拒絶」だとは受け取らなかった。
静かに、
確実に。
世界の重心が、警察から離れていく音だけが、
ローレンの中で鳴っていた。
はっきりした答えは、まだない。
でも、戻る道は、もう見えなかった。
数日後。
小柳が、俺の荷物を持ってきた。
警察署から、
「襲撃があった」
「単独で制圧した」
そう淡々と報告されたけど、正直、実感はなかった。
警察署内では大騒ぎだったらしい。
ギャングが乗り込んできた、だの
赤い服のやつが暴れた、だの。
……でも、俺の中では全部が遠い。
(……ああ、そう)
それだけだった。
かつて、瞬時に判断して、指示を飛ばして、
何手も先を読んで動いていた頭。
今はもう、うまく回らない。
考えようとすると、途中で止まる。
思考が、途中で途切れる。
——疲れたんだと思う。
叶さんも、小柳も、何も求めてこない。
『ローレンは、何もしなくていいよ』
『ここにいればいい』
その言葉を、何度も聞いた。
最初は、違和感があった。
警察だった頃の俺なら、反発してた。
「何もしないなんて無理だろ」
「役に立たなきゃ意味がない」
……でも今は。
(……もう、いいか)
守れなかった。
信じた正義に、切り捨てられた。
戻る場所も、役割も、奪われた。
考えるのをやめると、少しだけ楽になる。
本当にこれでいいのかなんて、
もう、分からない。
でも。
(……これでいいんだ)
そう思うことにした。
誰も責めない。
誰も期待しない。
何もしなくていい。
静かな部屋で、
俺はただ、息をしていた。
——それが、今の俺に許された、唯一の生き方だった。
終わりです!お疲れ様でした!
口調などよく分からなくなってきてしまいました。変だったらごめんなさい🙏
7話へ続きます!