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・本人様関係ありません
・アンチやめてください
・BLです(lr愛されです)
・口調注意⚠️
・ギャングの名前が思いつかなくてリコリスの名前借りてますが、MAD town関係ないです。もし気分が害された方がいたらお教え願います🙇♂️
〜設定などは1話をご参照ください〜
lr( )
kn『』
ru[]
ru視点
だいぶ、ロレさんの表情が戻ってきた。会話もできるし、ちゃんとこちらの言葉に反応もする。
……ただし。
警察の話だけは、しない。
させない。
あの頃の話題を振られると、ロレさんの目は一気に曇る。
だから、最初から触れないことにしている。
それが、正解だ。
[ロレさん、
何してるんですか?]
声をかけると、少し驚いたように振り返る。
「え? あぁ……
荷物、整理しようと思って」
視線の先。
警察時代の制服。
手錠。
使い古された手帳。
——全部、要らないものだ。
[それ、後でいいですよ]
なるべく柔らかく言う。
[今は、ご飯にしましょ。
お腹、空いてるでしょ?]
一瞬、ロレさんは黙った。
「……あ、お腹、
空いた」
その答えに、思わず笑ってしまいそうになる。
[ふふ。
じゃあ、食べましょ]
本当に分かってないんだ。
空腹なのかどうか。
自分が何をしたいのか。
何を失ったのか。
——全部。
でも、それでいい。
むしろ、その方がいい。
思い出さなくていい。
警察も、正義も、責任も。
ここには、そんなもの必要ない。
必要なのは——
安心して、何も考えずに過ごすこと。
ロレさんが制服から目を逸らすのを確認して、
俺はそっと、その箱を閉じた。
このまま。
何も取り戻さなくていい。
何も思い出さなくていい。
……それが、ロレさんのためなんだから。
lr視点
最近、変な夢を見る。
制服を着た人たちが、俺を囲んで話している。
(ロレさんみたいな人になるのが夢です)
(ロレさんが居てよかった!)
(警察の人、ありがとう!)
——警察?
(……なんの話だ?)
俺は警察なんかじゃない。
少なくとも、今の俺は違う。
なのに、その光景はやけに鮮明で、
胸の奥が、ちくりと痛む。
ガバッ。
息を詰めて起き上がる。
「……っ」
額に、嫌な汗が滲んでいた。
『ローレン?』
すぐそばから、聞き慣れた声。
『大丈夫?』
[……ロレさん?]
視界がはっきりしてくる。
暗い部屋。
隣にいる、叶さんとロウ。
「ごめん……
大丈夫。変な夢見ただけ」
声が、少し掠れていた。
『どんな夢?』
聞かれた瞬間、言葉に詰まる。
——言って、いいのか?
「え……」
頭の中で、さっきの声がよみがえる。
(ありがとう)
(居てよかった)
……なんだ、それ。
「……なんだろ。
ごめん、忘れた。ハハ」
自分でも不自然だと分かるくらい、軽く笑った。
「起こしてごめんね。
……寝よ」
そう言って、横になる。
すぐに、温かさが覆い被さった。
叶さんが、静かに抱き寄せてくる。
『一人じゃないよ』
耳元で、囁くような声。
安心するはずなのに、
胸の奥が、ざわついた。
(……ほんとに?)
ロウは何も言わず、ただこちらを見ている。
——分かっている。
二人とも、分かっている。
俺が、何かを隠したこと。
忘れたんじゃなく、
思い出すのを避けたこと。
それでも、何も言われない。
優しさが、
少しだけ、怖かった。
(……俺は、誰だったんだっけ)
その答えを考えようとすると、
また、頭が重くなる。
だから、目を閉じた。
考えない方が、楽だから。
——そうやって、
また一つ、何かを置き去りにした気がした。
終わりです!お疲れ様でした!
8話に続きます!