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女研+周辺 短編集

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女研+周辺 短編集

2 - こっちも見てよ【💙💚】 ※リクエスト作品

♥

682

2024年03月04日

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しろせんせー(💙)×まちこりーた(💚)


交際期間半年くらいのしろまち。

※全年齢

リクエストお題『お家デート』

ありがとうございました🙇✨




─────────────────────


こっちも見てよ【💙💚】


─────────────────────




〜💚side〜



私ことまちこりーたには最近、気になっていることがある。


💚「──せんせー、ご飯できたよー!」


💙「おう、ありがとう。すまんな」


それはこの白井裕太、しろせんせーこと私の彼氏の話。


現在、せんせー宅にお邪魔してお家デート中。


半年ほど前から付き合い始めた私たち。

リスナーさんたちにこの関係は言っていない。

顔出ししていない私はともかくせんせーは完全に顔バレしているので、こうして互いの家でデートをすることが多かった。


💙「ごめんな、まちこ。俺も手伝って良かったのに」


💚「ううん、私が座っててって言ったんだし。それにせんせー、疲れてるでしょ? ちょっとぐらい休んだっていいんだよ」


せんせーは二人きりのとき、驚くほど優しい。

もちろん、普段の女研でいるときだって優しいけれど。


そして彼はいつも無理をする。

だからこういう、デートのときくらいは私が料理担当だ。


出来上がったばかりの料理の並んだテーブルに、二人で向かい合って座る。


今日のメニューはさつまいものクリームシチューにほうれん草とベーコンのソテー、そしてシンプルなペペロンチーノ。

シチューとペペロンチーノについては合うのかとても不安だったが、以前自宅で試した時に意外とよく合うことがわかったので作らせてもらった。


💙「…ん、うまい。ペペロンチーノとシチュー、意外と合うもんやな!」


💚「ふふん、でしょ? 私も最初は驚いたんだけどね」


喜ぶ彼の無邪気な笑顔を見て、私もどこか誇らしげに笑う。


彼は素直に「美味しい」と言ってくれるし、とても嬉しい気持ちになる。

だからそこにはなんの不満もない。


💙「まちこー、風呂空いたぞ。入ってええで」


💚「はーい、ありがと!」


お風呂だって普通。

たまに一緒に入りたいとしつこいこともあるけれど、それを除けば不満はなし。

身体を洗って、自宅から持ってきたお風呂セットでヘアーケアとスキンケアは忘れずに。

満足行くまで洗ったら、ぶくぶくと泡を立てて肩までお湯に浸かる。


💚「……今日も、__のかなぁ…」


大きくため息を吐きながら誰にも聞こえないくらいの声量で呟いて、ざぱりとお湯から上がった。




◆ ◆ ◆




──やっぱり。


💚「…上がったよ、」


💙「…おー、風邪引かんようにな。ちゃんと髪乾かすんよ」


💚「…うん、わかってる。ありがとね」


声は聞こえる。心配もしてくれている。

だけどやっぱり、不満が一つだけ。それは───


💚(…また、スマホ見てるし……)


そう、私の悩みはこれ。


こうして家に二人きりのときも、基本彼はスマホをいじっている。

二人で映画を観たときだって、二人でアニメをイッキ見したときだってそう。

彼の視線の先にあるのは私でもテレビでもなく、スマートフォンだった。


そんな悩みは一旦忘れて、まずはコームで髪をかして。

その次は乾いたタオルで水気を拭き取るタオルドライ。

洗わないトリートメントをしっかり髪に馴染ませてから、ドライヤー。

いつものお風呂上がりのルーティンだ。

水気と一緒に不満も吹き飛ばせたらな、なんて思いながら、自慢の髪を手に絡みつけた。


💙「……冷凍庫にアイスあるで、食べてええよ」


それもまた、スマホをぽちぽちいじりながら。

ドライヤーの音がなくなって完全にケアが終わったと判断したせんせーが、私に声をかける。


💚「…もらう」


冷凍庫を見てみると、出てきたのはストロベリーのカップアイス。

せんせーの座る大きなソファの隣に勢い良く腰を下ろし、不満な気持ちを一緒に流し込むようにぱくりとアイスを口に入れた。


💚(──そんなにスマホ見ること、ある? せっかく彼女が来てるっていうのにさ……)


そういえば、以前エゴサは30分に1回なんて馬鹿げた頻度だと言っていたっけ。


居たたまれなくなって、テレビのリモコンへと手を伸ばす。

この曜日のこの時間帯、あまり期待はできないが、何か面白い番組があっていることを祈りながら電源ボタンを押した。




◆ ◆ ◆




──面白くない。


ぼーっと見ていたバラエティ番組は終了し、画面はテレビショッピングに映り変わる。


ちらり、と隣を横目で見ると、せんせーはまだスマホをいじっていた。


💚「……せんせ、」


💙「んー? どしたん、まちこ」


やっぱり、視線はスマホから外れない。


💚「……」


ムッとした私は、バサッ、と思いっきり彼の背中にもたれかかった。


💙「…まちこちゃ〜ん? あの俺、動けないんですケド……」


ふん、と鼻を鳴らす。

知るか知るか、当然の報いだ。


テレビは消してスマホを開き、適当にXを立ち上げる。

全身の体重をせんせーの背中に預けて、最新の投稿までスクロール。


──こんなときは、ファンアートでも見て気持ちを落ち着けよう。


そう思って自身のファンアートタグを検索する。


💚(…あっ、この絵師さん、めっちゃ可愛く描いてくれてる…)


全てのファンアートにいいねを押して、リポスト。

そんな作業を繰り返していると、


X『しろまち本当に尊い。切実に付き合ってほしい』


そんな文章と共に描かれている、笑いあっているしろせんせーとまちこりーたのイラスト。

少しだけ、ほんの少しだけ。私は、ふふっと笑ってしまった。



突然バサッと音がしたかと思うと、ふと、背中の温もりがなくなって。


💚「…え、」


体重は全て彼に預けていたから、そのまま後ろに倒れ込んだ。


そんな私に落ちる、大きな影。


💙「………あのねぇ、俺も我慢してるのよ。そんな無防備にしてたら、…襲うで?」


私の上から馬乗りになって、普段より低めの吐息混じりの声で囁くせんせー。


でも、ようやくスマホから目を離して、そして私を見てくれたことが嬉しくて。


💚「……やっと、見てくれた」


そう、声に出ていると気づいたときにはもう遅い。


💙「まち、こ?」


💚「…っあ、えー、っと」


──やってしまった。


心做しか輝いているせんせーの瞳を見て、取り繕うのは早々に諦める。


💙「おーやおやおやおや、どーいう意味かねぇまちこちゃあん?」


💚「〜〜っ、うるさい死ね死ね!!」


まるで、新しい玩具をもらった子供のような。

せんせーの顔に咲くのは、口角の上がりきった満面の笑み。


💙「…口割るまで、寝かさへんよ♡」


すっごく良い笑顔でこちらを見つめるせんせー。

彼のことだから、そんなことを言っておきながらどうせ寝かせてはくれないだろう。


どうやら今夜も、 長い夜になりそうだ。

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コメント

2

ユーザー

リクエスト応えてくれてありがとうございます! 最高です!次の作品も楽しみにしてます!

ユーザー

わぁぁぁ好きです..大好きです..😭😭😭😭

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