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マスクと帽子とコート。
いくら暑くても外では肌身離さずつけている、私が外で生きていく上での常備品。
幸い、季節は冬なのでみんな同じような格好をしている。
とにかく誰かに目をつけられたら、圧巻の終わり。
あわわわわ………。
って言葉詰まって喋らないで
何やこいつ
ってなって終わりだあぁぁ!!
そう思って身震いした。
とにかく目立たないように…目立たないように…。
歩いていると向こうからイカの女の子。
私とはかけ離れてるような存在にしか見えない。
きっと、自己肯定感高くて、フレンドリーで、運動神経抜群で、友達が大勢いるんだろうなぁ……。私もそうなりたい…。
こっち向いた。
多分相手から見たら超オーバーリアクションだあ。多分変な声も出た。
終わった…。
向こうから近づいて来た…!な、な、何で!?やばいやばい逃げたい、てかまだ心の準備ができてないって…!!
「どうも〜。」
「ひ、ひやあっ!?どっ、ど、どど、どうも…。」
最悪だぁ……。
彼女はずっと顔がキラキラしてる…。私には眩しすぎるよ…。
「具合でも悪い…?」
「い、いや、べ、別に…そういう訳では…ないん…ですけど…。そ、その、なんて言うか…」
うう…死にたい…。やり直したい…。
「そう。無理には聞かないけど。」
これって今逃げたら追いかけられるかな?一刻もこの地獄から抜け出したいんだけど。いや、でも話しかけられたならとっ、と、と、友達になってもらうチャンスではある…。
「君、ここの街に来たばっか?」
「ま、まぁ……そうです…。」
「ふーん。そうなんだ。」
(私の声にならない断末魔)
「ねぇ。」
「へ…?」
「私と友達にならない?」
「……え゛っ…!ま、まあ、そそそその、是非私なんかで良ければ、そその、よよろしくお願いしたいです……。」
「ふふっ。私は朧月麗華(レイカ)。」
「そっ…園崎実です……。よ、よろしくお願いしますっ……。」
い、いっ、言ったぁ……!言ったぞ……!
と、友達が出来たぁ…!
私はいろんな感情が混ぜこぜで、表情に現れる。(マスクのせいで顔は見られてないが)
私が色々な感情に浸っているなかで、レイカ……さ、さん…が話す。
「じゃあ、ミノリンって呼ぶね!これからよろしくね、ミノリン!」