狂
第五話 ↑↓双子③
「なんでこんなことしてるのー?」
ツンツンとトイロを木の棒で突く。
「やめ..や、やめろってッ!?」
「ぶふっ…ダッセ」
「笑うなよ..うぐっ..ふふ..可哀..想、だろ..ふっ」
「お前らぁあ….」
「てかさ、この、えと…」
「カノだよぉ〜」
「カノ?カノちんはさ、なんで患者の服着てんの?目立つよ。」
「んえ〜…なんでだっけなあー」
「お前の部屋でこれ拾ったぞ。」
「ん?」
精神障害患者 ██████ カノ
多数の薬物過剰摂取及び精神障害のため一部記憶が損失欠損。
治療法のわからない薬物も摂取しており、楔病院にて無期限の入院及び観察。色々な治療法も試しているが、記憶の欠損は治らず。そして幻覚への障害もある事が判明。人間を認識できない(一部例外あり)事が相次いている。
尚これは口外を禁ずる。███からの患者であり██に使われる███。他にも██████ ████████████████████
「お前何歳?」
「分かんない」
「誕生日は?」
「分かんない」
「本名は?」
「カノだよぉ〜」
「違うフルネーム」
「分かんなーい!」
日柳、トイロ、イドが質問した後、カノが大きく腕を広げ後ろに倒れ込む。
「これマジなのか、」
「後のことは塗りつぶされててなんも分かんなーい」
「てか日柳はそいつ庇ってて大丈夫そう?」
トイロが聞く
「なんでだよ」
「“ボス”に殺されね?」
「ボス…ねぇ」
「ぼすってだれ!?」
目をキラキラさせながらカノが近づいてくる。
「あ゛ーうぜー」
呆れながら日柳が言うと、トイロが口を開ける。
「ボスはねー俺たちのなんかーリーダー?上司?みたいな人〜」
「じょうし..りーだー….?」
「こいつにゃ無理だろ。」
「てかマジでカノちん患者服は変えたら?」
「え〜?僕の洋服どこか分かんなーい!」
「んえ〜?」
「ベットの上に置いてあったぞ」
ひょいとアームバンドのついたシャツと、スラックスを投げる。
「わっ!?どうやって着るの?」
「ボタンあんだろ」
「んむむ…」
「貸せ。」
イドがカノの服を掴む。
「できたぞ」
カノの服から手を離す。
「わぁ〜ありがとね!えーと、イド兄!」
「ゑ。」
「うわー自分ではにいちゃん呼びやばとか言ってたのにいざとなったら喜んでるんだーうわー」
物凄く早口で日柳が言う。
「ッツ!!黙れ!殺す!」
「てか俺らそろそろ行かねーと」
「え〜?一緒に人さがそーよ」
カノがグイッと2人の服を引っ張る
「「は?」」
「イド兄は服やってくれるしー、トイロ兄は強い!」
「俺も強いわ。」
「俺の方が強いけどー?嫉妬乙」
「日柳兄ちゃん〜良いよねー」
「嫌だ」
「え〜でも俺面白そうだと思うけどなー。それに日柳っちの嫌な顔おもろいし」
「確かに」
「やめろテメェら」
3人が騒ぎ立て、楽しい夜が明ける。
「父と子と聖霊のみ名によって。」
━━━「アーメン。」
「そろそろ夜が明けますね。今日も神に感謝を_____」
神父の格好をした男が教会の上から立ち去る。次の出会いは後少し。
「繧ィ繧ォ繝�___。まだ外見てんの?」
「ああ。“アイツ”も起きた頃だろ。」
「楽しみだなぁ。僕の譛ャ菴�___」
風に靡かれたマントの音が静かな夜に鳴り響く。
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