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地味長
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いざ山登り。
天気は快晴。
玲亜「凄い見てみて!綺麗な天気!!」
白栖「まさかここまで綺麗に晴れるなんて…」
直生(やはり俺のお陰…)
デナリー「この天気なら安全に行けそうだな。」
この立派な天気の素、皆ナビゲートをする。
ワンはナビゲートをする。
玲亜「凄いあの人迷いなく…」
白栖「あの人凄いな…」
ワンは無言のまましっかりと突き進み、デナリーもナビゲートを始める。
デナリーはナビゲートを失敗。
直生「あの…デナリーさん…?」
玲亜「そっちって…」
直生「こ、この人が…リーダー…?」
アクシデント発生。道迷い。
予定のルートから外れてしまったようだ。一度引き返し、再度ルートの設定をし直す必要がある。
デナリー「すまない少し道が逸れてしまったようだ…」
白栖「まぁ誰にでも失敗はありますよ」
デナリー「こっちだ。」
白栖「あれ大丈夫かなこの人…」
デナリー、ナビゲート再度失敗。
直生「こ…この人が…、本当に…リーダー…?」
アクシデント発生。凍傷/低体温症。
玲亜「デナリーさんちょっと…」
直生「あの…大分寒い…ですけど…。」
サビタは手足の指8本凍傷。
サビタ「はぁ…はぁ…」
直生「サビタさんが凄い寒そうに…」
デナリー「すまないサビタ…」
玲亜「まぁ私に任せてよ!!こっちこっち!!」
玲亜もナビゲート失敗。
直生「あの…」
白栖「いやそっちは…」
アクシデント発生。落石。
玲亜「みんなここら辺落石気を付けた方がいいかも!!」
白栖「いやあなたが道案内してるんですよ」
玲亜「間違ってないよ大丈夫な道だよ!!」
直生「見るからに…少し怪しいですけどね…」
次は直生のナビゲート。
直生(全員ファッション登山なんだろうな…)
玲亜「直生くんどうしたの?」
直生「あ、いやちょっと考え事を…」
直生ナビゲート成功。
直生「こっち…!!」
白栖「お、この道は大丈夫そう」
玲亜「凄いすらすら行ってる!!」
サビタのナビゲートだが…
サビタ「すみません…少し…ちょっと…」
ワン「こんな序盤でそんなことになってたらこの先が思いやられるな」
と言いながらナビゲートをし始める。
玲亜「ワンさんが不安になってる」
ワン「…」
ワンはナビゲート失敗する。
道迷い。
直生「あのなんか…少しこの道…」
ワン「…なんだどうした」
すぐ正規ルートへ戻る。
直生「いや…何でもないです…。」
直生(自信満々だったのに道間違えてた…)
最後に白栖のナビゲート。
白栖「こっちですかね」
白栖ナビゲート成功。
直生「君は大丈夫そうですね。」
玲亜「直生くん何か言った?」
直生「イヤナンデモナイデスヨ(棒)」
こうして無事にナビゲートを成功し、高度を上げる。
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現在高度4000m、ベースキャンプから1000m高度を上げた、最初のキャンプ地に到着した探索者たち一行。
デナリーがテキパキと指示を出し、手分けしてテントを張る中、ワンだけはそこから離れた位置に、小さな人用のテントをサッサと張り、潜り込んでしまった。
デナリー「…貴様はパーティ登山の意味がわかっていないのか?手伝え。そして貴様も共用テントに入るんだ。」
ワン「荷物は運んだ。ラッセルもした。必要な仕事はしたはずだ。」
ワン「それに、最初に俺は言ったぞ。『世話にはならん』とな。」
デナリー「……もういい勝手にしろ」
1000mの道程で見た、男の確かな実力と働きぶり、そしてこの驚くべき非協調性。
この男に、探索者たちは心当たりがあるかもしれない。
全員は思い出す。
一ノ倉勝。その日本人の名前が、頭に浮かぶ。
幾多の伝説的な登攀記録を持ちながらも、あまりに愚直で不器用。
絶望的な協調性の無さから、多くの機会や人脈を失い、輝かしい栄光とは無縁の日陰者として生きてきた、登山界の影の存在。
群れず、誰にも知られず、ただ黙々と一人で登り続ける、その孤独な生き様を揶揄して、
“単独行者(アラインゲンガー)“と呼ばれる男こそ、
まさに今、目の前にいるこの男ではなかろうか?
直生(そういえばこの人って…)
玲亜(なんか見た事ある気がする)
白栖(あ〜〜そういえば…)
直生「そういえば、そうだ!!サビタさんの…凍傷の手当しますよ…」
サビタ「あ…ありがとうございます」
サビタは直生の適切な治療により、凍傷もある程度治った。
直生「こんな感じですかね…」
サビタ「もう大丈夫そうです…ありがとうございます…」
直生「まぁこんな序盤で…くたばってもらっても…困るので…」
サビタ「ははは…」
直生「他の方も治療するので少し待っててください。」
玲亜を治療。
玲亜「直生くんありがと〜!!」
デナリーへにも治療をする。
デナリー「噂には聞いていたが君は優秀な登山家だな…」
直生「これくらい…当たり前ですよ…」
直生「それより、あんまり…足を引っ張らないでくださいね。」
デナリー「中々手厳しいお言葉だ」
ワンがいる1人用のテントのの前で玲亜は言う。
玲亜「ねぇねぇワンさんワンさん外見てみなよ!!星がすごい綺麗!!」
ワン「なんだ、それがどうした。明日また山を登るんだろう、さっさと休んでろ。」
玲亜「いやでも凄い綺麗だからみんなで見ようよ〜!!」
ワン「そんなくだらない事で体力を消費するな…俺はもう寝る」
玲亜「待って待って最後に一つだけ!」
玲亜「ワンさんはどうして山を登ってるの?」
ワン「…俺か…」
ワン「登山家は…山を登らなくなったら意味が無くなる。そこに山があるから登る、それが理由だ。」
玲亜「そっか…ありがとうねおやすみ。」
そう答えるとワンはテントを閉め、恐らく寝る準備をし始めてる様子が伺えます。
直生「サビタさん…日本では…古来からタバコを吸うことによって…山の神に…無事を願うという風習が…」
白栖「そんな適当なこと言わないでください」
サビタ「え、あぁ…そうなんですね…」
サビタ「それより…この場所でタバコは…」
直生「それなら…この携帯灰皿に…ぶち込んじゃえば平気ですから。」
玲亜「こら吸わないの!!」
そのような話をして寝ると、夜は更けていきます。
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