授業を終えて、教室に戻る。
セラフを保健室に連れて行ったアキラいわく、たいしたことはなかったようだ。
『あのーすいません』
なにが
『私もあんなことが起きるとは思ってなくて。』
俺やなくてセラおに言って。
『そうですね。…ミッションなのですが、さっきのはさすがになかったことにしますね。』
そ。
『はい。・・・気を取り直して、なので、新しいミッション出します!』
は?
『それはー』
「渡会君っている?」
「え?」
「ああ、渡会ならあそこです。」
「ありがとー!」
扉から入ってきた上級生が一人。
茶髪に赤いメッシュ。
どっからどう見ても…。
「君が渡会君?俺、三枝明那‼イブちゃんから手紙預かっててさ。」
「え、あ、ありがとうございます…?」
手渡されたのはかわいらしい便箋。
イブさんこんなの持ってたんだ…。
「イブちゃん先生に呼び出し喰らってこれなかったからあとでお返事してあげて。」
「わかりました。」
「じゃあね!」
あきにゃがさっていく。
なんか、嵐のようだった。
「ちょ、ひば。また先輩と仲良くなったの?」
「仲良くはなっとらんやろ。」
「ふーん。で?その手紙は?」
「イブさんから。」
「へぇ。」
奏斗の目がきゅぅって細くなる。
昨日のことを思い出し、背筋が冷えた。
「どんな内容?」
「え、いや、読んでないからわかんないけど…。」
「それもそっか。」
じゃあね、と奏斗が席に戻っていく。
4時間目が始まった。
先生の話をなんとなく聞きながらこっそり手紙をあける。
{俺以外にも詳しい人見つけたカモ。時間あったら教えて。}
端的に重要なことが書いてあった。
まじか。
『あの、ミッション言ってもいいですか?』
「うわ!?」
「…?渡会?どうした?」
「あ、いや、なんでもないです!」
「そうか。ならついでにこの問題といてくれ。」
「スゥ―…。」
わからんて。
「わ、わかんないっす。」
クラスが笑いに包まれる。
おいこら、奏斗まで笑ってんじゃねぇよ。
「あー、そうか。なんか、悪かったな。」
先生も、目ぇ逸らさないで‼
地味に悲しくなるから‼
「じゃあ、風楽。」
「はい」
ニヤニヤしながらこっちみんな‼
クッソぉ…。
変な恥かいたじゃん!
『すんまそん。で、ミッションがですね。』
なに?
『昼休みに裏庭に来てください。』
まるで告白みたいな…。
『頑張ってください。』
はいよ。
――――――――――
三枝明那 3年生
好感度13%
ショタと猫が大好き。
見かけによらず?頭がいいよ。
今後もしかしたらキーパーソンになるかも?
頑張ってください。
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