テラーノベル
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ボロボロの状態で帰ってきたアリス。オリバーは真っ先に駆け寄る。
オリバー「アリスちゃん!どうしたの!?」
アリスは少し笑って、
アリス「目の赤いトイレの化け物どもに襲われたんだ。って!そいつらは!」
ヒロインミュータント「落ち着いてちょーだい。私は黄色と青のオッドアイだし…」
レーザードリフタースキビディトイレ「俺は両目が黄色だ。」
アリスは混乱している。
アリス「じゃあ味方?」
ヒロインミュータント「ええ。私たちはスキビディトイレ。奴らはアストロトイレで私たちと敵対してるの。 」
アリス「そうか。で、その機械たちは?」
スピーカーマン「俺らはアライアンスだ。俺はスピーカー軍に所属しています。」
カメラマン「僕はカメラ軍所属です。で、彼女がテレビ軍に所属しています。 」
ルビー「そう!私はテレビ軍。」
ちなみにアライアンスとスキビディトイレの連合は「ユニオン」という名前らしいです。
アリスは理解できたようだ。少し、和気あいあいとした空気が漂う。だが………オリバーの言葉で空気が一変する。
オリバー「アリスちゃん?ワープゲートの染みはいつ消えるの?」
オリバーの声は震えている。
アリス「え?」
全員が染みに注目する。染みが閉じようとしているのを無理矢理赤い煙が阻止している。
スカル「何?」
ルビーはこの状況を見たことがある。
ルビー「全員染みから離れろ!」
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ニューヨーク廃墟街
廃屋が並ぶこの街の一角で、アストロトイレが集まっている。トゥループやインターセプターのような歩兵からオブリタレーターやデストラクタ、インパクターのような中等兵が集まっている。
キャリアもいる。と、アラスカ方面から、身長40mほどの人型のアストロトイレが空を飛び到着。ヘルメットには5本のストライプとホーローがある。そして背中からテンタクルレーザーを出すと、
???「逃げたつもりか!アリス!」
こう叫び、テンタクルレーザーを突っ込む。
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しかし、アリスは反応が遅れた。染みから4本のテンタクルレーザーが出てくる。レーザーの先にはクローアームがつけられている。レーザーがアリスを殴る。アリスは抵抗するが、体を掴まれてしまう。最後の抵抗の際、アリスはオリバーに言葉を残す。
アリス「オリバー……、に…げ……て……!」
アリスはすぐにあっけなく引きずり込まれてしまった。
消えだした染みから2体のインターセプターアストロトイレが出現。慌てて応戦。人間達を逃がしながら戦う。ルビーは1体に飛びかかり、ソードで片目を潰す。インターセプターの叫び声とともにルビーは振り落とされた。こちらを睨むインターセプターに飛びかかる大きな影。ラジテレだ!
ルビー「ラジ兄!」
2体はもみ合ってどこかへ行く。
もう1体はスピーカーマンに翻弄されている。スピーカーマンは最新鋭のジェッパで弾を避けながらメイスで殴る。と、下からレーザー!
レーザードリフタースキビディトイレだ!インターセプターはそちらに狙いを定める。すると、後ろからミサイルが!ペーパースクールの生徒の活躍だ。インターセプターは粉々になり落下した。
ルビーの目の前にヒロインミュータントとインターセプターが落ちてくる。エネルギーキャノン砲を使おうとしたヒロインが何かに気づく。前翼の上に付いているのは……
ヒロイン「トラッキングデバイス!」
ラジテレが慌てる。コンテナへの避難を急かしている。
レーザードリフタースキビディトイレが何人かを載せて出発した。わけが分からず立ち尽くす教官達を、ヒロインはコンテナに投げ込んでいる。全員を乗せきったコンテナを両脇に、ラジテレは黒い煙に包まれた。ルビーは残ったブルーミーに向かう。
ルビー「しっかり掴まって!暴れないでください!」
ブルーミー「……」
ここまで迅速な対応をするルビーにさすがのブルーミーも黙ってしまった。2人は黒い煙に包まれる。その真上に、キャリアアストロトイレがやってきた。
…………間に合ったようだ。
ルビーはブルーミーの目に手を乗せるブルーミー「何よ!!!」
ブルーミーは思わず振り払った。
ルビーは諭すように話し出す。
ルビー「あなたにはトラウマがある。そうよね?」
ブルーミー「無いといったら確かに嘘だな。 」
ルビー「貴女はここがどんな場所なのかわかってる?」
ブルーミー「ワープ空間……よね?」
ルビー「違うわ。あまりお勧めしないけど、覚悟があるなら周りを見て。」
ブルーミーは辺りを見回す。
最初に見えたのは薄暗い廊下。きれいな何の変哲もないペーパースクールの廊下。そこに。いきなり爪痕が入る。
ブルーミー「この廊下……」
ルビー「それは過去か?未来か?」
次に見えたのはあの扉。そこに赤い液体がぶちまけられる。
ブルーミーの息遣いが荒くなった。
最後に見たのは……愛する教え子だったクレアの死体……………。暗闇にスポットライトを浴びているように映し出された。
ブルーミー「ヴッ!?」
ブルーミーは思わずルビーにしがみつく。その身体はひどく震えていた。
ルビー「貴女の残虐性はあそこからネジ曲がったモノなのね…」
ルビーはある方向を見る。
ルビー「このワープ空間はまだ謎も多い。でも……✕✕✕✕✕は知ってる。」
名前は聞き取れなかった。ブルーミーはあまりの辛さ、取り戻した罪悪感によって意識を失った。
コメント
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作者コメ:なんでこの人型アストロはアリスの名前を知ってるんやろな?