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【蓮視点】
(これからの俺の人生、か…)
五条さんに出された4つの選択
今は深夜、皆が寝静まっているとき俺はベッドの上で一人悩んでいた
俺は見た目は8歳だが中身は大人だ
それなりに考えれる
(ったくこの年で将来の自分の死に方を考えるとは思わなかったな…)
転生して早8年、色んな意味で今世初の最大のピンチにあった。
俺の術式を隠して一生を終えるのはプライドが許さない。かと言って五条さんが言う腐った上層部にこき使われるのは絶対やだ。
あの気持ち悪い呪霊に何もできないまま殺されるのもやだ。
残る一つの道は呪術師として生きること
それに…
(俺の力をなにかのために使いたい)
明日は幸運にも土曜日のため小学校はやっていない。五条さんが明日答えを聞きにまた此処に来る。
(明日答えを言おう…)
そう思い俺は眠りについた
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「やっと…やっと…見つけた…!せいぜい良い道具になれよ…ククククッ!」
畳の上でなにかおもちゃを見つけたかのようにあざ笑う老人たちの姿を女中は見てみぬふりをしながらその場を去っていった。
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そろそろ五条さんが到着するだろう…
今は13時、そう俺は思った。
ピーンポーン
孤児院のベルがなった。来客を知らせる合図だ。
「はーい」
おそらく五条さんだろう… でも少し嫌な予感がする。
ドアを開ける そこにいたのは五条さんではなく
黒いスーツを着た男が数名と着物を着た老人
(他の子供の知人か?)
あいにく今はちょうどほとんどの子供が外に遊びに行っている。
もちろん職員はいるが遊びに行っている子どもたちの付き添いで三分の一ぐらいの人数しかいない。
ちなみに俺は知り合いが来ると伝えていたためお留守番だ。
「あの…今は「その容姿は藍丘蓮だな…」え…?」
なんで俺のことを知っているんだ?
「あの生意気な男の味方になってもらっては面倒だからな…。こちらに来てもらうぞ…反論はいらん。」
ちょっと待って。情報量が多すぎる。
まず【生意気な男】って誰だ?もしかして五条さんのことか?
しかも“こちらに来てもらうぞ”ってどういうことだ?
「あの…よくわからないんですけど…」
「もしかして【呪術師】に関係がある話ですか?
それならもうすぐ五条さんが此処に来ると思いますよ。」
「何ぃ?!」「五条ってもしや五条悟か?!」「まさか面識があるのか?!」
スーツの人たちと着物の老人がざわめき出す
「えっと…」
この状況どうすればいいんだ?
「あの生意気な“五条悟”が来るとまずい。すぐこちらに来てもらうぞ!」
近くに止めてあった黒い車に押し込まれそうになる。
「えっちょっやめてください!」
「黙れ!抵抗するとこの施設をこわ「へぇ。抵抗するとなんだって?」
聞き覚えがある声がする この声は…
「貴様!“五条悟”か!」
「せいか〜い」
五条さんだ…
「ねぇ。何するつもりだったのかな…?」
「っ、だ、黙れ!我々は“藍丘家の相伝の術式を持つ子供がいる”という話を聞いて…「聞いて?自分たち上層部に反論しない良い道具が欲しかっただけだろう?」っ!」
うわぁマジか…
こいつら五条さんの言うことが本当なら自分たちの都合のいい道具を得るためはるばる北海道まで追いかけてきたのか。
「とりあえずこの子藍丘蓮は僕の保護下に入れる。」
五条さんが近づいてそういった。
あいつらは顔を真っ赤にさせて
「ふ、ふざけるな!禪院の相伝と藍丘の相伝の持ち主、欲張りがすぎるぞ!!」
「はぁもううるさいなー。この子は僕のだからさっさと帰れよ」
「っく!」
そんなやり取りをしてあいつらはしぶしぶ帰っていった。
なんか“禪院の相伝”と俺がどーとか言っていたけどまさか俺と似たような境遇の奴がいるのか?
マジか。
「ギリギリセーフだったねぇ蓮♪」
「うん…さっきの話気になることが多かったんだけどさ、とりあえず昨日の選択の返事を言うね。俺は呪術師になる。今の出来事があったから余計にそう思ったよ。」
「それはなぜ?」
「五条さんと最初に出会ったときは助けてもらったけどこれからはわからないし何もできないまま殺されるのもやだ。さっきみたいな奴らにも何もできないまま利用されるのもやだ。だからそうされないように呪術師になって強くなりたい。」
「うんうん。そうだね、わかった。じゃあこれからあの子に会いに行こう。」
「あの子って?」
「それわねぇ。
君と似たような境遇の子だよ。