???
親「なんでお前はいつもそうなんだ !!」
親「何回言わせれば気が済むの !!」
親「朝から怒らせないで !!」
rd「… ごめんなさい」
親「大体お前の育て方が _ 」
親「はぁ?あんただって _ 」
rd「… ッ _ 」
rd「… いってきます 、」
ガチャ .. ヾ
???
rd「…」
pn「あッ らっだぁ 〜 !!」
rd「ん .. あぁぺいんと 、 おはよ」
pn「暗ッ !? なんかあっただろ …」
rd「… また怒られちゃって」
pn「あー … 」
rd「… そろそろ居場所が無くなりそう」
pn「…」
pn「あー今日の体育何やるんだろうな〜」
rd「…」
pn「アクロバットとか?」
rd「…ふ ッ 笑ヾ」
rd「そんなのやらないだろ 笑ヾ」
pn「… !!」
pn「いーや分かんないよ? 笑ヾ」
pn「まぁ俺見学だし」
rd「え ッ なんで _ 」
バッシャーン !! ヾ
A「あぁぺいんとくぅん … 笑ヾ」
A「ごめーん 笑ヾ」
B「ちょっとやめなよ 〜 笑ヾ」
B「水浸しじゃん 笑ヾ」
pn「…」
rd「ぺいんと、大丈夫だから 、」
B「あ ッ … らっだぁくん … 、」
A「あ … やば ッ … 」
A「らっだぁくんごめん !! かかって …」
rd「水かかったんだけど」
A「ですよね …」
rd「ここどうする?びっちゃびちゃだけど」
A「俺達で拭きます …」
rd「そう?ありがとう」
rd「ぺいんと、保健室いこう」
pn「…うん」
???
rd
バッ !!
rd「はぁ ッ はぁ ッ …. は ッ 、 」
rd「… また 、」
最近よく悪夢を見る。
内容はいつも決まって昔の夢。
いつも同じような内容。
俺が両親に罵声を浴びせられ、暴力を振るわれ、俺の恋人は学校で同じようなことをされる。
いつもいつも、そんな夢。
最後に良い夢を見たのはいつだったっけな。
そんな悪夢のせいで最近はよく眠れていない。
夜明けの頃かそれより前に起きる。
ただ二度寝するほどの気力もないからそのまま起きて恋人であるぺいんとの為に朝食の準備をする。
…
rd「ぺいんと〜起きて、」
pn「ん〜 …」
rd「ぺいんと、ご飯できてるよ ヾ」
pn「ん゛… らぁおはよ 〜」
rd「うん、おはよ」
rd「先に下行ってるね」
pn「んー ….」
彼女を起こした後、食卓に綺麗に並べると彼女が眠そうな目をしながら席に座った。
ぺいんとはいつも笑顔で俺の作ったご飯を食べてくれるし、どれだけ喧嘩していても食べ終わると感謝の気持ちを伝えてくれる。
食べ終わると2人で洗い物をして予定を確認した。
嬉しいことに今日はお互い用事がなく一日中暇な日だった。
今日はどこかに出かけるのではなく家で2人きりの時間を過ごす日。
pn「久々の休みだぁ 〜〜 !!」
rd「ね」
pn「… 最近元気ないよね」
pn「なんかあった?」
rd「なんもないよ」
pn「なんもないわけないよ」
pn「だってクマ酷いよ、最近起きるのだって早いし」
rd「だから大丈夫だよ」
rd「ぺいんとは心配しなくていいよ」
ぺいんとには心配をかけたくなかった。
悪夢のことも、そのせいで体調が優れないことも。
pn
pn「…なんで言ってくれないの」
pn「俺ってそんなに頼りない?」
本当はずっと違和感を感じていた。
最近やけにぼーっとしてるし、笑うことも減ったし、何より元気なさそうな顔だった。
だから代わりに俺が作ると言っても断られてしまう。
付き合ってるのになにも相談されなくて俺も悲しさでしんどくなる。
rd「だから違うって」
pn「俺の事好きじゃなくなったんでしょ」
rd「なんでそうなるわけ?」
pn「もういい … らっだぁなんて嫌い !!」
rd「… は?」
rd「違うって言ってんのになんなの?」
rd「大体、そんなんだから何も頼られないんじゃない?」
pn「はぁ ?!」
pn「お前だってそんなんだから家族仲悪いままなんだよ !!」
pn「結局いざとなった時に大切なものすら守れないくせに !! 」
pn「もういいよ !! お前が俺の事嫌いなら俺だってお前の事大っ嫌いだから !!」
rd「いいよ別に嫌いでも」
rd「俺だってぺいんとのことなんか好きにならなければよかった」
pn「ッッ !!」
pn「ッッ ぐすヾ」
俺が大嫌いなんて言ったのが1番悪かった。
俺がそんなこと言うから、らっだぁも言い返したくなるよ。そりゃあ。
俺が言ったのが悪いけどそれでも“好きにならなければよかった”は今までのこともすべて無ければ良かったと言われているようで苦しくなった。
急に涙が込み上げてきてそのまま俺は泣き崩れてしまった。
rd
pn「ッう゛ぐ ッ ぐすヾ」
rd「っ …. 、」
彼女の泣き声を聞いて、自分がどれだけ酷いことを言ったか、そしてそれがどれだけ深く傷つけたのか理解する。
胸が締め付けられるような感覚に陥り呼吸が苦しくなる。
今すぐにでも謝って抱きしめたい。それでも俺は出来なかった。
ここに来てまで変なプライドに邪魔された。自分自身が素直に謝るのを許してくれなかった。
そもそもぺいんとに大嫌いなんて言わせたのも泣かせてしまったのも自分。
そんな人に謝られたところでもう一緒に居たいとは思えないだろう。
きっと彼女のためを思うなら別れるのが最適。
でも俺は好きにならなければよかったなんて思ってないしこれからも2人でいたい。だから、
rd「… 俺、部屋戻るわ。」
今はお互い別々のところで気持ちの整理をした方がいいと思う。
正直その場から逃げてるようも思えた。
部屋に戻るまでの間、そして俺しかいない部屋。
1人になってから自分の過ちを振り返って更に自分が惨めに思える。まるでここ最近の悪夢に現れる俺のような。
ぺいんとの言っていた通りなのかもしれない。
俺は結局何も守れない。救えない。
rd「… なんかもう全部どうでもいいや。」
愛する彼女を俺の発言で傷つけて、泣かせてしまった。
その罪悪感は消えるどころか俺の中を侵食していくばかりだった。
もしこの先ぺいんとが傷ついたままだったら?
ぺいんとが俺から離れてしまったら?
考えても仕方のないことを考えて、考えて、その辛さをかき消すように部屋にあるものをぐちゃぐちゃにする。
1つのぬいぐるみを手に取ればカッターで切って … 切って 、ぐちゃぐちゃにして、言葉にならない声を上げて泣いて。
ぺいんと …. ッ 、 ぺいんと 、
pn
pn「ッぐすヾ」
泣き始めてからどれほどの時間が経過しただろう。
目も赤く腫れてぴりぴりとした痛みが走る。
ふと我に返って部屋を見渡しても彼の姿はない。
あぁ、そうだ、部屋に戻ったんだっけ。
俺がこんな被害者ズラしてるの、らっだぁはすごくムカつくだろうな。
彼が悪夢に悩んでいるのも知っていて、俺に相談しずらかったからしなかったのに俺は責めて、嫌いと言った。
泣きたいのはきっとらっだぁの方だし逆を言えばこんなことで俺は泣いてはいけなかった。
そうだよ。謝らなきゃ、謝って、謝って許してもらわなきゃ。
勇気を振り絞ってリビングの扉を開ければ彼の部屋までの道のりがみえる。
静かに、気持ちを落ち着かせるように深呼吸しながらそっと近づいていく。
ただ、静かにしていたからこそ違和感があった。
近づけば近づくほど物音が大きく聞こえる。
ガタガタという音と言葉に表せないようなうめき声。
怖い。物凄く怖かった。その場から一刻も早く逃げ出してしまいたいとも思った。
でも出来なかった。俺の直感が今この場から逃げてはいけないと語っていた。
かける言葉も分からない、勇気もないまま彼の部屋の戸を開けた。
pn「らっ ….」
rd「____ !! 」
彼が泣きわめきながらものに当っていた。
綺麗好きの彼なのに今の部屋はぐちゃぐちゃ。
そもそも彼は物に当たるような人ではない。
目の前のことに精一杯で俺には気づいていないようだった。
それでも2人のツーショットが飾ってあるところだけは綺麗なままでどこか嬉しかった。
pn「らっだぁ ッッ !!」
彼を勢い良く抱きしめた時、この時やっと彼の動きが止まった。
俺は怖さで見上げることなんか出来なくてただただ泣きながら彼を力強く抱きしめた。
rd「ぺいんと ….. ?」
rd「ッッごめん 、 ごめんごめん !! 」
rd「ッごめん、俺 ッ 、」
pn「俺も酷いこと言ってごめん」
pn「らっだぁの事嫌いなんて嘘、大好きだよ」
rd「俺も ッ 好きにならなければよかったなんて思ってない」
pn「ふふ ッ 、 良かった、」
pn「じゃあ仲直りだね」
rd「うん、」
pn「じゃあ部屋片付けよっか」
rd「うん … ! 」
pn「結局何に悩んでたの?」
rd「ちょっと悪い夢」
pn「えッ !! 大丈夫なの?」
rd「うん、なんだか今日はいい夢見られそう 」
pn「そっか、よかった」
リクエストお待ちしております
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡1000 💬 1
コメント
11件
わっもう最高ですね..?!✨ めっちゃくちゃ凄いです!!✨ もう感情が持ってかれちゃって..本当に凄くて好きです..✨ もうめっちゃ表現が上手くて心動かされちゃってもうめっちゃ感動しました!!✨あのリクエストの文から出来たとは思えないぐらい神作過ぎてやばかったです...✨rdさんが弱ってるパターンってあんまり見かけないので..色んな所でここ好きってなりました..✨ 本当にありがとうございました!✨
マジで毎度心を鷲掴みにしてるくるっていうか……こう、なんか心が動かされる???感動!!!って感じ???あーー語彙力が足りなぁい!! とにかく!!!マジで最高でした!!!💖👍🫂
ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"らっだぁの誕生日にしようと思ったらちょっと超えたぁぁぁぁ