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〜JUNGKOOK side〜


僕の名前はチョン・ジョングク。5年制の防弾学園に通う一年生。

この学校にはある特徴がある。

特待生クラスとVIPクラスだ。

僕は特待生クラスの一人。実力で選ばれた人達が集まるクラス。

それに対してVIPクラスは親のお金を使って入った特別クラス。先生たちも親に逆らうのは怖いから、好き勝手にやらせてしまう。僕はそんなVIPクラスの人達が苦手だ。

今だって、ほら。

「ジョングクくーん。ほら、前をちゃんと見ないと危ないよーw まだまだ赤ちゃんなんだから。」

この人はヨウル先輩。VIPクラスの1人だ。僕が一年生なのをいい事に、ずっとからかってくる。

「無視しないでよ〜。」

「やめてください、肩組むの…。」

「やーだw」

もぅ〜…。誰か助けて…。

そう思って瞬間に、突然肩に重さがかかった。

見上げると、そこには少し髪が茶色がかったイケメンが。

「悪い。コイツ、俺らのだから。もらってくわ。」

そして彼は僕に囁いた。

「グク、走るぞ。」

「はい!」

この人はキム・テヒョン。見ての通り、イケメンで高身長で、なのにちょっと天然なところがギャップ萌え(?)。僕の大好きなヒョン。

ふと下を見ると、テヒョンイヒョンの手に赤い液体が。

「ヒョン、血が出てます。また怪我したんですか?」

「あぁ、そういえばさっき枝に引っかかったな。」

ヒョンはやっぱり少しぽやぽやしている。

ブルルルン

気がつくと、後ろからエンジン音がした。

「アイツ…バイク乗りやがった。よし、教室まで逃げるぞ!l

「分かりました!」




はぁ、はぁ。

「おはようございます…。」

「あぁ、おはよう。」

特待生ルームには、もうヒョン達全員が揃っていた。

そういえば、なぜバイクに乗り出したりと荒れてる連中がいるのか不思議に思った人もいるかもしれない。

それは、ここが外のネットワークと完全に遮断されているからだ。

そもそも防弾学園は世界の羽ばたくKーPOPアーティストを生み出す学校。

VIPクラスの人は親が有名だから卒業したらすぐにソロ活動で社会から注目されるだろう。

しかし、特待生クラスは今度は7人でのグループ活動が決定している。この特待生クラスは今年からできた制度だ。

未成年のうちに社会から注目されるのは危険だからここは外の世界と遮断されている。

だからここは寮生活になっている。

もちろん外に行くことは出来ないんだ。

そんなことを考えているうちに授業が始まった。

防弾学園特待生クラス

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