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その日の夜。
撮影も終わって、メンバーたちはリビングでゲーム大会を始めていた。
「うわ負けたー!」
「煽るな煽るな!」
いつもの騒がしい空気。
でもその中で、たっつんだけは妙に落ち着かなかった。
理由は簡単。
隣にいるじゃぱぱが、今日ずっと距離近いから。
肩は何回も触れるし、目が合うたび嬉しそうに笑うし。
そのたびに心臓がうるさい。
「……お前今日なんか機嫌良くない?」
ぼそっと聞くと、じゃぱぱは普通に頷いた。
「いいよ」
「なんでや」
「たっつんがいっぱい構ってくれるから」
「っ……!」
またそういうことを言う。
たっつんが顔を逸らすと、うりがニヤニヤしながら割り込んできた。
「はいはい、いちゃつくなら別室でお願いしまーす」
「いちゃついてへん!!」
「でもじゃぱぱ今日ずっとたっつん見てるよ?」
「え」
たっつんが反射で横を見る。
じゃぱぱと目が合った。
しかも逸らさない。
数秒。
「……な、なんや」
「好きだなって思ってた」
「〜〜〜〜っ!!!」
周り大爆笑。
たっつんはクッション抱えて縮こまる。
じゃぱぱは楽しそうに笑っていた。
⸻
そのあと。
騒がしさから逃げるみたいに、たっつんは飲み物を取りにキッチンへ向かった。
「……もう無理や」
顔が熱い。
冷たい水飲も。
そう思っていたのに。
「たっつん」
後ろから声。
振り向くと、じゃぱぱがいた。
「お前まで来んなや……」
「逃げたでしょ」
「逃げるわ!」
じゃぱぱは少し笑いながら、たっつんの隣へ立つ。
さっきまでの騒がしさが遠い。
キッチンは静かだった。
するとじゃぱぱがぽつり。
「……でもほんとに思ってた」
「何を」
「好きだなって」
どくん。
また真っ直ぐ。
たっつんが黙り込むと、じゃぱぱが少しだけ顔を覗き込む。
「照れてる?」
「うるさい……」
その声が弱い。
じゃぱぱはそんなたっつんを見て、小さく笑った。
そして今度は、そっと手を伸ばして頬へ触れる。
「……かわいい」
「っ……!」
距離が近づく。
逃げられない。
でも逃げたくもない。
たっつんがじっと見返していると、じゃぱぱが小さく聞いた。
「……キスしたい」
心臓が跳ねる。
前よりずっと自然な言葉。
でも優しく確認してくれるのは変わらない。
たっつんは数秒耐えたあと、小さく呟いた。
「……ちょっとだけ」
その瞬間。
じゃぱぱの顔が嬉しそうに緩む。
そしてそっと…。
今までより少し慣れた。
でも、その分ちゃんと“恋人”って感じがして、余計ドキドキする。
離れたあとも距離は近いまま。
じゃぱぱが額をこつんと合わせて、小さく笑った。
「……やばい、好き」
「毎回言うなや……」
「だって更新される」
「意味わからん……」
でも。
たっつんも少しだけ笑っていた。
その時。
ガチャッ!!
リビングのドアが開く。
「おーい飲み物……」
うりだった。
数秒停止。
目の前には、距離ゼロの二人。
そして。
「「「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」」」
リビングからも絶叫。
どうやら全員いたらしい。
たっつんはその場で崩れ落ちた。
「なんで毎回タイミング最悪なんやぁぁ!!」
じゃぱぱは笑いながら、そっとたっつんの肩を抱き寄せた。
そして一言。
「見られても、まぁいっか」
その発言で、さらにシェアハウスが大爆発した。
続くー!