前回までのあらすじわたメルがある特殊な力を得てすべての世界を旅できることに成功した
好奇心馬鹿なわたメルは色んな世界を旅するが力の代償が来てしまったのか目覚めたら知らない場所にいた。警察官の手毬さんの勧めにより児童養護施設に預けられることになった。なんとその施設神が住んでいるらしい!?!?そこに住んでる神様を信仰しつつ、元の世界に帰れる手がかりを探していたら宗教勧誘されてしまった。(断りましたけどね)
(本編ストーリー終了後のわたメルなので読者の皆さんはついていけません。理解が出来なくてもいいよってお方のみ見ることを推測します)
手毬さんが来て車で移動中の時、あることを言われた。
このまま君の国が見つかんなかったらどうしようも無いから施設で過ごしてもらうことになるって。
…それはほんとに嫌だ。私には!経営してるうどん屋があるんです!!唯一両親の顔を確かめれる写真がお家にあるんです!!!
……それに、くろわたに…会えなくなる
あの子にも、花茶さんやメルちゃんにも
アルにだって…
心がザワザワする。まだ決定している訳じゃないのに、冷や汗が止まらない
…これ、久しぶりに感じた
不安
トゥルースさんの時も、弥珠さんの時にも感じた…それは相手が強すぎてこっちが勝てないと言う不安
でも…今は?今はどういう不安??
…家に帰れなくなる不安?
……違う
手毬「ついたぞ〜シートベルト外すんだぞ」
わたメル「わかったんだぞ」
手毬「こら真似しないんだぞ」
相変わらず広いし涼しい。今日は部屋に案内された。
椅子に座って待っててと言われた。言われた通りにします。
……車の時のあの発言的に、私の国まだ見つかってないんだろうな。
…言おうかな、ここが異世界ってこと。
嫌でもリィラみたいにパニックが出るかも…メンタルが弱い人は何故か数分くらい軽くパニックが起こる……無闇矢鱈に言ってはダメだ
晶さあ〜ん……ってあれ?
新聞の山だあ。暇だし見てみようかな。
優勝劣敗国殺人事件…
優勝劣敗国強盗事件…
優勝劣敗国…って優勝劣敗国しかないな!!大丈夫かなこの国…
……こっちは?
妖春国秘月汀現行犯逮捕……
4月29日午後6時45分に5年前に起きた爆破事件の犯人を現行犯逮捕
4月30日に死刑が実行
わたメル「…気の、せい?」
わたメル「やーーーーっぱりミスティックちゃんじゃないのこれ」
ガチャ
和「おっは〜★来ちゃった」
わたメル「すごいハイテンションっすね…」
和「あは!そうかな?それより何を見て……あー」
和「その事件かあ…」
わたメル「これミスティックちゃんですよね!?」
和「う〜ん…その人ねえ、ミスティックちゃんのお父さんだよ」
わたメル「……ん?!」
和「ミスティックちゃんのプライバシーに関することだから詳しく言えないけどミスティックちゃんは汀さんの代わりにとある仕事をしていたんだ」
和「まあそれが警察の人にバレて汀さんは処刑……って感じかな」
わたメル「そ、そっか…そんな事が…」
新聞を深く見渡していると汀というお方が殺人を犯している事も教祖をしていることも分かった
4月30日なんてとうにすぎている。…汀さんはもう死んだ。何故だろう、とても悲しい
和「はいはいもう見ちゃダメです〜」
そう言って私から新聞を半ば強引に奪い取って山のように積まれていた新聞をすべて持ち上げ部屋を出る。
いや……そんなことされたら私が暇なんすけども
ミスティックちゃん…苦労してるんだなあ
わたメル「手毬さんまだぁ?暇だよぉ」
わたメル「うわーーひまだーー出しやがれーーー!」
わたメル「ダンダンダンダーン!」
わたメル「フハハハハハハハハハハハハハハ我は漆黒の魔法少女わたメルなり!!」(ガチャ
わたメル「待ちなさぁ〜い!あいつ闇落ちして世界滅ぼすつもりよ!そんなの許さないわ!」
わたメル「(動画のネタに使えそう!覚えとこ!)」
手毬「…」
手毬「思春期って、そんな感じだもんな。続けていいよ」
わたメル「…いつ、いつから…そこに!!」
手毬「役に気合い入りすぎてて俺の存在気づかなかった??」
わたメル「わすれてくださいたのみます」
手毬「ええどうしようかw」
わたメル「こうなれば奥の手ですね…すいませんもうこの世から消えてください…(鎌を握る音」
手毬「まてまて銃刀法違反なんでそんなもの持ってるんだお前ほんもの??えほんもの???」
“ソウサキ タノム トラブル ダメ”
…
わたメル「アルミホイルとダンボールで作った鎌です」
手毬「随分本物にそっくりだな…ていうかどうやって出したよこれ」
わたメル「…えっとですね」
わたメル「……聞いちゃう〜??」
手毬「聞いちゃう〜」
わたメル「自分でもわかってないので言えませんごめんなさい……」
手毬「…あー。おっけーわかった。じゃあお話しようか。その前に待っててな」
わたメル「え?あ、はーい」
スマホを取り出してなんかピコパコやってる
何してるんだろ。結構神妙な感じだけど…
手毬「よし、じゃあ話そうか」
そう言ってスマホをポケットになおして私の方を向く
手毬「残念だけどまだわたメルのセーフティ国っつーのは見つかっていない」
わたメル「そ、そうですか…」
手毬「ここまで来ると逆にお前を怪しむ奴らが何人かいるんだ」
手毬「他になにか国に関する情報とか、ない?」
わたメル「……えっと」
わたメル「魔族…人間が、魔族と人間が、共存…して、ます…」
手毬「魔族……か。珍しいな!妖怪と人間が共存する国はよく見かけるが魔族か…」
わたメル「妖怪?妖怪なんか存在してるんですかここ!?」
手毬「うん。というか神もいるし妖怪も悪魔も能力者も居るからな。」
手毬「この国がそうだしな。妖怪と共存してるぞ。まだ妖怪見たことないか?」
手毬「有名な妖怪じゃ九尾に烏天狗に鬼神の宗教存在してるしな」
わたメル「まって、崇めてる人かけ持ちしてもいいんすか?」
手毬「ダメだろ。異端じゃん」
わたメル「え〜鬼神崇めた〜い」
手毬「もう宗教入ってるのか?」
わたメル「モクアミ様崇めてます」
手毬「モクアミ様ねえ…」
わたメル「手毬さんはー?」
手毬「え〜?俺の話はどうでもいいだろー。今はわたメルの国を探してるんだ」
わたメル「はあい」
わたメル「ええっと…あの国なんか他に特徴あったかな…うーん……あ!宗教!!」
手毬「おっ、宗教あるんだな、そっちにも。なになに〜?」
わたメル「神と仕立てて悪魔を崇拝する宗教。神善罪(しんぜんざい)という宗教あります」
手毬「ダメな方の宗教かよ…」
わたメル「えーと……後はぁ……」
えーと……うーんと…
くっそ、ここに来て記憶力悪いのが邪魔してきたな
他になにか特徴があった国でもないし…うどん屋…言ってみるか
わたメル「実は私うどん屋経営してるんです!!」
手毬「お、店の名前は?」
わたメル「こしあん屋」
手毬「え、マジ??」
わたメル「うん…」
わたメル「お母さん餡子好き過ぎて…」
手毬「ははっ…そりゃあまあ…うん…まあいいんじゃないかな。はは」
わたメル「笑わないでください?!」
手毬「ふーむ……お父さんなんの職業?」
わたメル「警察です!しかも警部!!」
手毬「は〜!!そうなんだなぁ!でも俺より下〜」
わたメル「でもお父さんの方が身長多分高い〜」
手毬「そうなの???」
手毬「っつーか話がズレてるズレてる。わたメル話変えるの上手いなあ?」
わたメル「話すの大好きなんです!!」
手毬「はは、それはいい事だ」
手毬「だからお前の情報いっぱい話していいぞ」
わたメル「はあ〜い!」
手毬「うんうん…情報も纏まってきたな」
わたメル「お家帰れますか??」
手毬「さあ……それはまだ分からないな」
手毬「でも俺が絶対おうちに返してやるから、安心しろよー」
わたメル「大安心です!!」
手毬「それじゃあ俺は昼飯だから、ゆっくりしてろよ」
わたメル「家、ついて行ってもいいですか?」
手毬「家はダメー昼飯はいいよ」
わたメル「わーい!!」
手毬「わたメルに絶景の景色教えてやるよ」
わたメル「おっお……??」
案内されたところは海が見える所だった
人通りもなかなか無くて、ガーデンセットがポツンとそこにあった
わたメル「いつもここで食ってるんすか」
手毬「そーそー。波の音もいいし春になると桜も見れるからな」
手毬「このガーデンセット俺がここで食うために設置したし」
わたメル「まあ凄い…!」
手毬さんの向かいの席に座って海を眺める
海かあ…まだ誰とも行ってないな。プール入りたい🥺
わたメル「ん、それ手作り弁当ですか?」
手毬「えへへ、実は愛妻弁当〜」
わたメル「えっ、結婚してるんですか!?」
手毬「してるぜ〜?ほんと自慢の妻でさあ。。」
わたメル「(惚気始まるな)」
顔を火照らせながら嬉しそうに話す手毬さんを見て、なんか不思議な気持ちになった
人を愛す感情は私にもある
手毬「わたメルは、好きなヤツいないの?」
わたメル「……あっ」
わたメル「えーと」
わたメル「晶さんって人、すき!」
わたメル「とても優しくて…かっこよくて尊敬する!あと私の命も助けてくれた!」
手毬「……あー、俺の言ったのはそう言う好きじゃなくて…異性に恋愛感情持ってるかーってことなんだけど……」
わたメル「…恋愛??」
そっちかよ!!ちっ!!恋愛なんて私には無縁ですよーだ!!このリア充が!!フシャーーーー!!!!(威嚇)
…ああでも
わたメル「恋愛かわかんないけど、なんか特別なやつはいる」
手毬「……おっ???誰々??」
わたメル「黒い私」
手毬「……はっ?」
わたメル「私に容姿が似ている子。黒いから黒わたメルっていわれてる。」
わたメル「私をすごい気にかけてくれる子」
わたメル「家族のように接してくれる」
手毬「……つまりわたメルは恋愛に無縁ってことかな??」
わたメル「フシャーーーー!!!!(威嚇)」
その後もぐたぐた長々と話していたら手毬さんが食事を終え本部庁へ戻る
手毬「そういえばわたメル腹減ってないか」
わたメル「減ってないっす」
手毬「あーそう?なんでも買ってやるけど」
わたメル「……じゃあ…」
手毬「(やっぱり遠慮してたのか)」
わたメル「うどん…食べたいです」
手毬「おーけ。この辺うどん屋ないからコンビニのでいいか?」
わたメル「はい!!」
色々話したりしていたらもう午後6時
そろそろ施設に戻る事になって車に乗る
手毬さんはずっと無言
気まづくは無いし今日は歩いたりしたから少し眠い。
手毬「なあ」
わたメル「…んはぁい?」
手毬「タバコって一種の麻薬だよな…」
わたメル「…はい?」
一気に目が覚める。何を突然この人は
手元をよく見てみたらタバコの箱を握りつぶしてた。なに、こわ。
手毬「実は禁煙して1週間経ってんだけどさ、耐えきれなくて頭おかしくなりそう」
わたメル「…ヤニ中ですか」
手毬「一日で1箱はよゆーで消える」
わたメル「タバコは体に悪いっすよ…」
手毬「分かってるんだけどね。体がタバコを欲している」
手毬「俺の体の半分はタバコで出来ている」
わたメル「もう重症じゃないっすか…」
呆れるほどのヤニカスみたいだ。
でもその症状わかるんだよな…身近に軽症のヤニ中がいるから
ゼラニウムさんやおじいちゃんとか普通に吸ってた
ゼラニウムさんは軽症の上。イライラしてる時によくタバコ吸ってる人
一日で半分タバコ消えてた
わたメル「…タバコ吸いたいなら吸って良いすよ?」
手毬「知ってるか?吸う方よりも匂い嗅ぐ方が体に悪いんだぞ」
わたメル「マジっすか……」
手毬「なんか口に入ってないと気がすまなくてさ。いいのなさそー?」
わたメル「ガムとかは」
手毬「飲み込んじゃう」
わたメル「わかるわあ」
わたメル「飴とかは」
手毬「噛み砕いちゃう」
わたメル「わかるわあ」
わたメル「…あー、じゃあストローは?」
手毬「ストロー?」
わたメル「ストローって穴あいててタバコみたいに吸うこと出来るじゃないですか。それにカミカミ出来ますし」
わたメル「手毬さんみたいな口になにか入ってたらいいって言う人はストローでも噛んでたら少しは気を紛らわせると思います。多分」
手毬「なるほどなあ…明日から試す」
わたメル「…はい」
話が終えたところで睡魔が襲ってくる
意識がほわほわとしてきて今すぐにでも寝たい
わたメル「つ…ぃた、ら……おこ、、し」
何かを言いかけた気もするけど意識がほわほわしてて何を言ったのか全く覚えてない
だんだんと瞼が開かなくなってくる。
ダンっという何かを叩く衝撃音で目覚める
車の中ではない。ここは…施設の私の部屋?
咄嗟に布団に身をくるませる
わたメル「な、何事今度は…」
確か車で…寝ちゃったのかな?部屋の中まで手毬さんが運んでくれた?
いや今はそんなこと良い。
今の衝撃音は何?
窓の方からドンドン叩く音がする。
布団の隙間から窓の方を見ると微かに人影が見えた。それに……空は暗い。今は夜だ
何者かが窓をわろうとしている…?
やばい!なら早くこの部屋から抜けた方が
ガシャン!!!
窓の割れる音と割れた窓の破片が床に散らばる音が耳に響く
「はーーっ痛ってぇ…」
……あークソ!!もう!!逃げるしかないだろ!!!
布団から勢いよく出て急いで扉を開ける
おい待てって声聞こえた気がするけど待ちません待てって言われて待つやつはいません逃げます
全身全霊で今走ってます!!追いかけっこシチュ大好きでーーーーす!!
「ハハハ!!!追いかけっこか!?上等だ!!」
わたメル「すっごいイケボーーーーー!!!???」
ってそんなことしてる場合じゃない本当に!!
邪眼神どうしよう!!!
“マテ ソウサキ”
待つ?!分かった!時間稼ぐ!!
……とはいえ逃げているだけじゃ私の体力が尽きて捕まる可能性がある
何とか逃げつつ相手を行動不能に持ち込みたい…仕方ない!私のまたまた未熟な魔法見せてやりますか!
施設で魔法を連発したら建物に被害が出るな…一旦外に逃げるか?嫌でも施設の人起こして協力してもらうのもいい気がする
……モクアミ様は?
邪眼神!!食堂行っていい?!
“ワカッタ”
ありがとう!!
「おいおいバカかぁ?それともわざと捕まってくれるのかな??笑」
食堂は逃げ道がないのは知ってた
けれどここに来たのは騒ぎ起こしてモクアミ様に気づかせる為
音に気づいて施設の人が来てくれる可能性もある!……さああ!行くぞお!!
手のひらに魔法陣を浮かべ鎌を召喚する
さあさあ、味わってください!!祟り神の鎌を!
「ハハ…お前は随分と俺を楽しませてくれるようだ」
相手も私と同じく大剣を召喚する。
━━━━━━━━━━━━━━━
よし!よし!!(出したいキャラ出せて満足な人)
手毬さんのヤニカス具合好き。ちなみに小話ですが、壱成さんも一日に1箱消えるヘビースモーカーでしたが、ミスティックちゃんに注意されてから辞めました。えらい
手毬さんも子供が出来たらやめそうっすね
和くんは不気味
それではまた👋
コメント
14件
追いかけてきてる人だれだろ()