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「 幸 せ 求 め て た び だ っ た .」
































____「 あんたは いい人だな 。 」

太宰の 表情が歪んだ 。

呼吸が 出来なくなったように 、

口を開き 、 また 閉じる 。

もし今 すべてを 話せば 、何もかも

元通りになるだろう 。

二人は 揃ってバーに 行き 、


乾杯をするだろう 。

あの夜のように 。


「 織田さ __ 」







〔 ゴー ー ー ー ー 〕













































「 ッ ! 」


太宰は 目を覚ました 。


「 っ 、 … ? 」


「 …… 又 この夢 、か 、…」




『 太宰 、入ンぞ 。』



「 ちゅ 、 や 、 … 」



『 又あの夢 見たのかよ 。』



中也 、 と呼ばれた青年は 、 中原中也 。


そう 、呆れたような口調で そう 云う 。


「 … 御免 。」


太宰が 「 御免 」何て云うのは 、


相当 追い詰められている時だ 。


『 ッ ち 、 …… だりィなら 


   無理すんじゃねェよ 。』


『 最近寝てねえだろ ? 寝ろ 放浪者バカ ボンド。』



「 でも 、 計画が … 次が三段階目で …


    未だ 二段階有るのだよ 。


    寝てる暇なんて 無い 、 …… 」


「 …… 織田作の為に 。」


太宰は そう付け足して 、 万年筆に


手を伸ばし 、 計画書を書き始めた 。


すらすら 、 と 音を立て乍 。


その様子を 、 中原は じっと 見ていた 。

















「 …… 」


『 …… 』



沈黙が続いた 。


言葉も なく 、 数十分 が 過ぎた 。



太宰は時々 考えるように 、


頭を搔いたり 、 顎に 手を 当てる 。


その様子も又 、 中原は横から 


静かに 傍観 していた 。











太宰が ふと 、  左上を 見る 。

中原と目が 会い 、 気まずくなったようで 

すぐ目を逸らした 。


又 、 筆は 進む 。












_____ 堅豆腐 、 


                あの 改良が 完了したんだ 。






青年の 、 時々見せる 少年のような顔 。


きっと 、 あの頃から 、 ずっと 。



















《 又 、 織田作と飲めて 良かッ ____ 》




















「 俺を織田作と呼ぶな 。 」

太宰の中の 何かの 糸 。


ぷつん 、 と音を立てて 、切れた 。














 











「 結局 、 


    堅豆腐食べさせられなかったな 。」



「 一回は食べて 貰いたかったなあ 、 … 」



ふと 、 涙が込み上げて 、


静かに 悲涙ひるいを流す 。


何時までも 、 一緒だと思ってた 。


そんな事 、 有り得ないのに 。


それでも 、


 思い出して 、


 抱きしめて 、 


 愛して 、


 慰めて 。


 そうなるって 、 







信じて 、 願ってたのに 。


やっぱり 、 こうなっちゃった 。
















「 分かってた のに 、 やっぱり辛いなあ 、

_____ 友達 って 、 云って くれた

じゃない ッ …… 」

第 、 四段階目 。
























最後は 、 善い所取りさせて貰うよ 。





死ぬのは 私だけでいいから 。












皆には 、 生きていて欲しいから 。












































_____ 太宰は 、 マフィアのビルから



と び た っ た 。












































幸せを 求めて 。




































      「 幸 せ 求 め て た び だ っ た 。 」

                完 .

御覧頂き 有難う御座いました 。

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