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4月1日
エイプリルフール
罪のない嘘を吐いても良いとされる日
この日、全員での取材があると知った段階で割と警戒はしていた
どんなウソを仕掛けてくるのか
楽しみなような面倒くさいような二つの相反する気持ちを抱えたまま、楽屋をノックする
ドアを開けると、まだ誰も来ていないようだが…
これも仕掛けって事ないよね?
がらんとした室内
どっかにカメラがあるかも、と咄嗟に思うのは最早職業病だろうか
うちは人数が多いからどうしても大部屋になる
ラックとかテレビ台とか用心しながら中に進み、長机の一番端を確保した
各椅子の下にある荷物置き用のカゴに鞄を入れて、スマホを見ようとした所でノックの音
「おっはよ〜」
朝からハイテンションの佐久間くんは入ってすぐに俺を見つけて、キラーンと目が輝いて悪戯っ子のような笑みを浮かべてた
なんて分かりやすいんだろ-w-w
これから言うぞ、言うぞ、ウソ吐きま〜すと宣言しているようなもので
まぁ、ウソか本当か分からないウソよりトラブルにはならないから逆に賢いのかもしれない
ウソが許される日、とは言え“罪のない”ウソを吐けずに恋人と破局、なんて事もよくあるらしいからね
相手を不快にさせるウソはどんな時でもついちゃダメって事だな
意気揚々と仕掛けくるのを簡単に乗っかるのもなぁ
俺も何か出来ないか…
トラブルになりやすいとは言え、佐久間くんだし
嘘か本当か分からないウソの方が、あとあとの反応がいいかも、なんて
この時は、本当にただの悪ふざけだったんだ
「佐久間くん」
先に仕掛けられる前に、俺は神妙な顔を作った
声も若干、緊張しているように意識する
途端に「えっ」と表情を変えて
「どした?」
心配そうな顔をする佐久間くん
この人、本当に優しいな
「ちょっと…聞いて貰いたい話があるんだけど」
真っ直ぐに目を見て言ったら
小さく頷いて「いいよ」って
「ここだとちょっと…こっち来て」
立って部屋の隅の方に誘導して
佐久間くんを隅っこに追い込むと、バンッと壁に手をついて閉じ込めた
もう随分と前に流行った壁ドン
ドンなのに音的にバンッだったんだけど…間違ってないよね?
少女漫画大好きの佐久間くんだから、懐かしくて喜んでくれるかと思ったんだけど
眉間に皺寄せて
「えっ、俺、カツアゲされんのッ!!」
予想外の言葉が飛び出して、笑っちゃうとこだった
「別に金品要求したりしないよ…あのね、俺…最近気付いたんだけど」
至近距離で、こちらを見上げてくる顔を見つめてたら、改めてなんだけど…佐久間くん、めちゃくちゃ美人なんだな
「俺、佐久間くんの事、好きみたいなんだよね」
俺がそう告白すると一瞬「うっ」と詰まったような声を出して顔を赤くしたけど
ハッとしたように、俺に向けて指を差した
「おま、ウソだな。エープリルフールのウソだろ」
ここで素直に「そうだよ」って明かしちゃえば良かったんだろうけど、なんでか続行しちゃった俺
「酷いな。可愛い後輩の言葉をウソって決めつけるの?」
「へ?いや、だって…」
「佐久間くんは俺の事、嫌い?」
「えっ」
彷徨う視線
凄い困った顔してんだけど
なんだろ
こうきゅっと胸にくる感覚は
「き、嫌い…じゃ、ない」
上目遣いでチラッと見てから俯いた
妙に可愛くて
可愛すぎるから
逆にこれ騙されてるんじゃないかって思った
エープリルフールの騙し合いが始まってるんじゃって
「じゃ、俺と付き合ってくれる?」
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どんなウソ吐こうかなぁって思ってた
深刻にならないような軽く笑っちゃうようなウソがいい
だって傷つくようなウソなんて、お互い嫌でしょ?
自分で言うのはなんだけど
珍しく早く到着して、ノリノリで入った楽屋で蓮の姿を見つけた
ターゲット発見!!とか思ったのに
何か妙に緊張がある面持ちっていうか、いつもの蓮と様子違ってて
どうしたんだろうと心配してたのに
突然の、昔懐かし壁ドンに告白ってきたらさ
流石の佐久間さんだって
蓮が仕掛けたエープリルフールのウソだって分かりますよ( -`ω-)✧ドヤッ
だから
「エープリルフールのウソだろ」って言ったのに…どういう訳か続行の流れ
なんでっ!!
「酷いな。可愛い後輩の言葉をウソって決めつけるの?」
自分で可愛いとか言ってる時点で怪しすぎだろ
「佐久間くんは俺の事、嫌い?」
て、お前を嫌いなヤツなんていないでしょうよ
そっちがその気ならって、上目遣いでチラッと見上げてから照れてるを装って俯いた
ほら、ウソだって言っちゃえよ
俺が本気に捉えてたら困るだろ?
誤解されてるって内心動揺しているはずだ
だからさ
ウソって言っちゃいな
そしたら俺も「分かってたよ」って笑ってやるから
ん?でも待って!!
これウソなら、俺の嫌いって事?
それは嫌なんだけど
そんな事考えてたら
「じゃ、俺と付き合ってくれる?」
蓮の優しくてちょっと低めの声が耳を掠めた
どんな顔して言ってんだろって顔あげて、思ってたより近い距離にドキッとした
最近、マジで凛々しさ増したって言うか
こいつどんどんカッコよくなってくなぁ
でも笑ってると可愛いの
じっと見上げてたら――――
あれ?
なんか近すぎねぇかって思って
そしたら、唇にふにっと…
嘘ッ!!!
触れる唇の感触
ウソじゃなかったのかな?
どっからどこまでがウソでどっからどこまでがホントなんだろ
「おま……」
「佐久間くんが頷くから」
「えっ、俺、頷いてた?」
「うん」
えっ
無意識に?
えっ
何、俺…蓮の事、好きなの?
『俺と付き合ってくれる?』に頷いたって事は、俺は今日から蓮の恋人なの?
かぁ〜っと顔が赤くなっていくのが分かる
そんな俺の頬に蓮の大きな手が包み込むように触れた
「佐久間くん、可愛い」
「ばっ…う…ぁ…なんか恥ずいよ」
ドキドキしてきちゃうじゃん
顔見てられなくて、今度は本当に恥ずかしくて俯いたら、ぎゅっと抱き締められた
蓮の心臓の音も早い
これやっぱ…本当なのかな?
どっちだよ!!
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完全に着地点を過った
こういう風な好きがウソだったのに…
全然アリな自分がいる
腕の中に佐久間くんを抱き込んだまま、鼓動が早くなっていく
ウソか本当かを見極めようと俺の顔を見上げてくる大きな瞳
そこに映る自分の、思った以上に真剣な表情に俺自身が勘違いしたのかも
気付けばキスしてた
思いの外、しっくりきちゃったんだよね
嫌悪感なんてまるでゼロの、淡いキス
佐久間くんはびっくりしてたけど
俺が頷いたから、なんて言い訳したら真っ赤になってた
頷いたなんて、ただの願望
ウソと本当の境が完全に分からなくなってた
だから、抱き込んだ佐久間くんの耳元で
「もっかいキスしてもいい?」
囁くように聞いてみた
確かめたかったから
顔を上げた佐久間くんはやっぱり真っ赤な顔のまま
「だから、恥ずか…し…って」
俺の唇を見てるから、OKって事にしてもう一回口付けた
はむって小さく唇を食んだら、うっすら開いたから思わず舌を忍び込ませる
舌と舌が触れた瞬間に、トンっと俺の胸を押し退けようとしたけど
あまりにも小さな抵抗だったから無視した
そのまま貪ってたら…
はい
完全に失念してました
ここがどこだったのかを――――
軽いノックと共に開かれたドア
「おっ…すぅ…」
通常の声の音量から尻すぼみしていく声
ノックに反応したはしたんだけどね
離れるまでのタイムラグ
しっかり見られたようで、入ってきたふっかさんはその場で固まってた
佐久間くんと言えば…
見られたショックもあってか、真っ赤な顔を更に…なんたら首や鎖骨あたりまで赤くして、唇をわなわなさせてた
可愛い♡
「ごめんね、佐久間くん」
「なにがっ」
ガッと八つ当たり気味にこっちを向く
俺は佐久間くんの2人の唾液で濡れた唇を親指の腹で拭ってみせた
「もっと場所を選べば良かったね」
そう言って笑いかけると、目が涙でうるうるしてた
よっぽど恥ずかしかったんだなぁ
そんな佐久間くんを見下ろしながら俺が考えていたのは
俺の先輩ってこんなに可愛かったっけ?
だった
だって俺ん中の佐久間くんって可愛いよりカッコいいなのよ
後輩思いで漢気もあって
何だかんだで頼りになる先輩
カメラまわってる時はそりゃいじったりするけど
まぁ可愛いも面白いもあるから、仕掛けられる前にやり返してやろうって悪ふざけが出来た訳だけど
「あっ…ああ、そうか。そうね、エープリルフールね」
ふっかさんは唐突に復活し、徐にポンッと手を叩いた
掌に握った拳を盾に振り下ろす典型的スタイル
そうか
処理仕切れずにそう落ち着いたか
そりゃ、ドア開けて
部屋の隅っことは言え、楽屋ん中でメンバー同士が可愛くないキスしてたらね
そう処理した方が心理的にも楽だもんな
俺でもそうする
どこかほっとしたように肩の力を抜いたのを見て、俺は佐久間くんの耳元に顔を寄せる
「ふっかさんはああ言ってるけど…ウソにしちゃうの?」
佐久間くんだけに聞こえる小さな声
佐久間くんは顔を上げると、そっぽを向いて唇を尖らせた
「しない!!」
照れ隠しにぶっきらぼうになる声に、俺はお腹から笑った
じゃ、これから
ウソを本当にしちゃいましょうか?
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みんな〜
( 」´O`)」エープリルフールだぞぃ
良きウソは考えたかな?
てか、なんであるんでしょう
エープリルフール
昔から苦手だったからちゃんとイベントとして参加した事ないけど(•́∀•̀ฅ)💧
私はサプライズも苦手だったりするので根本的には合わないんだな
でも折角なんでね
エープリルフールネタを考えました
今は監禁に病みとどっちもヤバい話を書いているので、甘めのお話も良かろうよ(* ˘꒳˘)⁾⁾
あ、でも企業の考えるエイプリルフールは好きです
面白いよね(*≧ω≦)
あ、あとちこっと個人的なお話を
実は瀬良、只今、首を痛めております
現代に蔓延る病、ストレートネック!!
てか皆さん、平気?
投稿を始めてからいつも以上に真剣に向かいあってるからね
元々あったのが悪化して、痛みによる睡眠不足と頭痛なんかも酷くて…昨日、午後休貰って病院いったらまぁ色々言われて、リハビリに通わなきゃいけなくなっちゃった(*T^T)
なので、投稿頻度が落ちちゃうかもです
前に首倒すのは平気だからついついやっちゃうんだけど、後々首にきちゃうのね(*´・ω・)
でも、やめないので!!
これからも、脳に溢れる妄想をカタチにしまくりたいです( ๑>ω•́ )۶
皆さんもスマホの見すぎにご注意を〜
(*・ω・)*_ _)ペコリ
コメント
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ʕ•̫͡•ʔ♡ʕ•̫͡•ʔしゅき🩷 首、お大事にしてください(ノД`)
密かに、毎日読めるの!?え、いいの!?ひゃっほう!って思ってました実は 瀬良様のお話読めるだけでも幸せですので、ご無理なさらずお大事になさってください