テラーノベル
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「目黒、寒くない?」
「全然。舘さんは?」
「ん。温かいよ」
どれくらいこうしてたんだろう。
辺りはすっかり暗くなって、街の明かりだけが一層燃えるように浮き立っていた。
「そろそろ行こうか」
「どこ行くの?」
「ちょっとね」
「?」
都内の某ホテルの駐車場に車を停めると、舘さんはキョトンとしてこちらを向いた。
「ここ、ホテルの駐車場…」
「そ♡部屋取ったの、スイートで♡」
「ぇえ?!」
「スイートルームからの夜景が人気なんだよ、ここ。記念日を過ごすには最高のシチュエーションじゃない?」
「それはそうだけど…俺、何も用意してきてないよ?」
「大丈夫。俺んちに置いてある舘さんのお泊りセットから見繕って持ってきたから」
「まじか笑」
「記念日くらい、いいでしょ?こういうのも」
「うん。でもなんか、恋人感すごくて恥ずかしいな笑」
「だからぁ、恋人でしょ」
舘さんの手を取って、指を絡めるとぎゅっと握りしめる。
本当はキスしたいとこだけど、さすがにここではマズいなって、ぐっと我慢した。
「あーもう、耳、熱っ」
耳朶をつまみながらはにかむ舘さんが可愛くて、一層強く手を握った。
「「夜景ヤバ…!」」
部屋に入るなり2人で声を上げた。
コーナースイートのその部屋からは、パノラマのように2面に渡って夜景が広がる。
「思ってたより、すごいね…」
「うん。こんなに、改めて自分が住んでる街の夜景なんて見たことなかった」
「綺麗だね」って、外を見つめたまま呟く舘さんの腰に手を回して、抱き寄せる。
こちらを振り向いて、ふわりと微笑む舘さんにそっと額を寄せると、どちらからともなく唇を重ねた。
「…恋人してるわ笑」
「恋人なんだってば笑」
ふふっと笑い合って、もう一度キスをした。
「テラスもあるんだね」
「バスルームからも夜景見えるよ」
広々とした部屋をぐるりと見て回る。
部屋の真ん中にキングサイズのベッドが置いてあって、どこに居ても景色が望めるようになっている。
「キングサイズやっぱりいいなぁ…」
舘さんはベッドサイズにうっとりしてる。
「舘さん、今のも充分デカくない?」
「そうなんだけどさぁ…」
今、押し倒したら絶対怒られるから我慢するけど…。
あんまり隙ばかり見せないでほしい。
今日は舘さんの誕生日なんだから!
彼に喜んでもらいたくて、でも自分の願望も入れつつ考えたプレゼントプランだ。
普段のように俺のペースで手は出さないって決めたから、会ってからなるべく我慢してる。
…とはいえ、こんな素晴らしいロケーションとシチュエーションで、目の前にはにこにこぽやんとした恋人がいて…
(お預け感エグい…)
悶々とする気持ちを抑えて、小さく深呼吸した。
「舘さん、お腹空かない?ご飯行こうよ」
「そうだね。何食べる?」
「館内に和洋中のレストランが揃ってるって。舘さん何食べたい?」
「んー、移動しながら考える笑」
「オッケ笑 行こっか」
数ある店の中から鉄板焼のお店をチョイスして、美味しいお酒とともに種類豊富な料理を堪能した。
もぐもぐしてる舘さんって、ホント可愛いんだよな…♡
舘さんは俺の食べてるとこ見ると幸せな気持ちになるって言うけど、俺のほうが幸せなんですけどっ
大好きな人と美味しいもの食べてるんだから、幸せなのは当たり前か。
「あ〜幸せっ♡」
「うん?どうしたの、急に」
「心の声が漏れた笑」
「何それ笑 ま、俺も幸せだけど」
「え、好き」
「何それ笑」
短いけど一旦きります。
年度末忙しくて思うように更新できず悔しいですっ
でも今日はあと2話くらいageたい(願望)
コメント
6件
尊すぎる😭😭
くぅぅ…めめだて素敵過ぎる💕 タロさんのお話が読みやすくて惹き込まれる感じ、本当に大好きです✨✨