コメント
7件
読みましたん
閉ざされた未来
人々は日常生活に追われ、ただでさえ忙しい毎日を送っている。
会社では上司に怒鳴られ、都合よく使われ、トイレに逃げ込む毎日。
家族も友達もいない。頼れる人間なんて誰もいない。
主人公の健太はそんな日常から逃げ、“自分の未来”を見失っていた。
そんなある日、食料の買い出しの帰りにとある書店を見つける。
「こんな書店あったんだ。」
なんてことを呟きながらまるでその書店に吸い込まれていくかのように足を踏み入れる。
その書店は、店員は居らず 客もいない。
ただ、豊富な数の本棚に古書が並んでいるだけ
そんな変わった書店の中をふらふらとほっつき歩いていると妙に異様な変わった本を見つけた
好奇心で健太はその本を手に取る
“未来を知るメッセージ”
特定の場所で特定の行動をすると貴方の未来が最も良い未来になる。
その方法は_______
「なんだこれ 遊びじみた本だな 」
健太はそんなことを思いながらもレジに向かう
「あ、ここ店員いないのか」
財布にあった千円札と五百円玉をレジに置く
こんな古い本が千五百円で買えるなんて珍しい
そんなことを思いながら千円札をまた取り出す
その時、
『いらっしゃい、お客さんかい?』
薄暗い部屋から老婆がニコッとこっちを見ながらそう問いかける。
「こんにちは この本買いたいんだけど」
健太は老婆にその本を差し出す
『ほう。珍しいもんだねお客さんとは』
そんなに客が珍しかったのか驚いた顔をしている。その顔が少し面白かったなんて口が裂けても言えない
「この本何円ですかね?」
健太が問う
老婆は少し考えた後、
『この本とても貴重な物でね。おばちゃんがやっとの思いで手に入れた本なんだ。』
と、その本を大事そうに抱えながら呟く
『でもね、私ももうこの先長くないからね。
お兄さんにサービスで五百円で売ってあげるよ』
老婆は少し寂しそうな顔でそう言った
健太はそんな大事な本を買ってしまっていいのか。と長々と考えた後
「おばちゃん。俺この本買わない。」
と云う
『本当にいいのかい?』
「あぁ。」
『ありがとう。違う本を買っていくかい?』
「大丈夫。また寄るよ」
と、すこしかっこつけながら目を開ける
知らない天井。見たことない天井。
「ここ…どこだ 」