ー登場人物ー
金久保(かなくぼ)→〈〉
指原(さしはら)→「」
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ーattention pleaseー
・辛い表現あります
・体調不良表現少し有
・前回の続きです
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〈依存症をゆっくり治す事、それと何か悩みがあったら私に話す事。〉
私……いや、俺の後輩の指原が部屋で倒れていた。
彼に話を聞いてみたら、理由は仲間の死によるストレスで酒に依存していた事、悩みを打ち明けられ無かった事を告げられた。
俺はそれを聞いて怒る事などは決して出来なかった。
何故なら俺も仲間、先輩を失っている…彼と同じ立場にいるからだ。
仲間の死を忘れる為に休みも無しに仕事をする毎日。
眠気や空腹は我慢。頭痛に襲われた日もあったがそれでもパソコンの画面と向き合い続けた。
同じような事をしておいて、叱ったりしたら嫌われるだろう。
そんな俺が彼の為にできる事、それは悩みを聞いてあげる事。
そうする事しか出来なかった。
悩みを俺に話す事を彼と約束した後、自分の部屋に戻った。
部屋に入ってすぐにパソコンの画面を開いた。
暗い部屋中を見渡すと居なくなった同期、先輩達との写真が壁中に張り巡らされていた。
思い出したくないのに思い出してしまう
いや、忘れたくないのに忘れようとして居る。
なんとも無謀なやり方だ。そう簡単に大事な人を忘れられる訳ないのに。
床には大量の書類、エナドリの缶、ぐしゃぐしゃに丸められた紙と色々な物が乱雑に置かれて居る。
今日は体調が悪いのだろうか?誤字脱字が多いような気がする………。
そんな事を考えていたらすぐに頭痛が俺を襲ってきた。
頭痛まではまだ普段と同じだが、今日は違うようだ…………
何故なら目眩と吐き気の症状も来たからだ………………
余りにも酷い状態で声を荒げていたせいか、誰かが部屋の近くに来たようだ。
「先輩………?大丈夫ですか……?」
聞き慣れた声……指原の声だ。
正直彼には来てほしく無かった。
悩みを言え、酒はほどほどにしろなんて言った手前、こんな姿は見せたく無い……なんて我儘を言える程の体力は俺には残っていなかった………。
「入ります……?!先輩?!!」
指原が来た瞬間に俺の意識は途絶えた。
次に目を覚ました時に居たのは医務室。
指原が不安そうな顔でこちらを見て来る。
「俺に言う前に……辛かったなら言って欲しかったですよ……」
「俺に言うくらいなら…自分の体調の方を気にしてくださいよ…」
「人のこと言えないじゃ無いですか…。」
〈あぁ……すまない。〉
「まぁ、これはお互い様です。」
お互い様………彼に言う前に、自分の事も気に掛ければ良かったと今更気づいた。
それから、小一時間、指原に問い詰められた。
次からは……ちゃんと隠し通さなきゃ…
ー終わりー
コメント
4件
次は隠し通さなきゃ、、、? 、、、さっしーー!!!
良かった!!っ言いたかったけど、、 かなちゃん、また隠そうとしてる?! さっしー!!へるぷー!!