前回までのあらすじ
敦達探偵社員はカフェや駄菓子屋に旅館の帰りがてら寄って居た。
その様々な店の中の饅頭屋の卵頭が探偵社員達に高評だった。
旅館
Side無し
乱「ふーう!お腹いっぱい!」
敦「ら、乱歩さん此れから晩御飯ですけど、、、」
乱「んー晩御飯?お腹いっぱいだから良いや!」
敦「はぁ、分かりました」
国「敦、そんなこと気にして居たら今後探偵社で生きていけないぞ」
国「これは俺が入社して間もない頃__
乱 ジュウ ジュウ
国『ら、乱歩さん何をしておられるのですか』
乱『ん?見て分からない?』
乱『暇だからラムネ飲んでるの』
国『は、はぁ』
国(其れは見て分かるのだが、、、)
乱歩はラムネを飲んでいた。
だが、乱歩のラムネの飲み方が独特過ぎた。
なんと、乱歩はストローを10メートルくらいに繋げて飲んでいたのだ。
乱『国木田お前もやる?』
国『い、いえ遠慮しておきます』
乱『ふーん。ま、良いや』
乱『そうだ国木田いいこと教えてあげるよ!』
国『有難う御座います!』
乱『メモの準備はいい?』
国 コク
乱『10メートルのストローを使ったら肺活量がつく』
国『じゅーめーとるの、ストローを、つかったら、はいかつりょうがつく』カキカキ
国『参考になりました!有難う御座います』
乱『フフン!良いよー!』
__と言う事があった」
敦「なんか流石乱歩さんだと思いました、、、」
乱「えっへん!何たってぼくの座右の銘は
だからな!」
敦(そう言えばこういう人だったなぁ)
乱「ま、そんな事より!ご飯食べないの?」
敦「え、まだ届いてないんじゃ」
与「何言ってんだい、敦もう来てるじゃないかい」
敦「あ、ほ、本当だ」
敦「い、頂きます」
数分後
全員「「ご馳走様」」
鏡「美味しかった」
賢「そうですね!もうお腹いっぱいです!」
賢「ちょっと、眠く、、、なって来ました」ポヤポヤ
賢 スースー
敦「あっ賢治くん」
谷「寝ちゃったね」
国「おーい谷崎、敦、賢治今から風呂に行くぞ」
国「って賢治起きろ!」
部屋(男性軍)
敦「まだ8時だったんですね!」
乱「寝るまで時間があるな」
乱「、、、と言う訳で、枕投げしようよー!」
賢「良いですね!」
乱「国木田もやるよね!」
国「で、ですが」
乱「もー国木田細かいこと考えるなー!」
乱「はい!上司命令!国木田も強制参加!」
敦「あはは」
敦(理不尽だなぁ)
敦達男性軍は全員乱歩の上司命令で枕投げに強制参加させられた。
乱「よーいスタート!」
賢「えいっ!」
ドゴーン
敦「け、賢治くん、、、?」
国「賢治!加減と言う言葉を覚えろ!」
賢「分かりました!」
太「えいっ」
谷「うぐっ」
谷「治くんやるね!」
谷「じゃあ僕もっ!」
谷「えいっ」
太宰は近くに居た国木田を盾にして谷崎からの攻撃を防いだ。
国「太宰!」
国「おりゃあ!」
バコン
国木田は投げる方向を誤り枕を敦に向けて投げてしまった。
敦「いたっ」
敦「国木田さん覚悟してください!」
国「ま、待つんだ敦此れは方向をあy」
バコン
国「うぐっ」
国「敦!」
国「貴様!待てと言っただろう!」
敦「あはは、すみません」
敦(案外乗り気になって投げてたなんて言えない、、、!)
乱「あ、国木田」
乱「敦、乗り気で投げてたけど?」
国「あーつーし?」
国「歯を食いしばれ!」
バコン
敦 チーン
谷(り、理不尽、、、)
乱「わー敦可哀想ー」
敦「棒読みやめて下さい!」
乱「わあ、起きてたんだ」
乱「まあ良いや僕も投げたいから枕借りるよー」
乱「えいっ」
太「?」
太「当てられた?」
太宰は少し嬉しそうに言った。
乱「フフン!太宰吃驚したでしょ?」
太 コク
乱「確かに太宰は頭が良いけど、、、此の乱歩さんには敵わないんだからね!」
分かったー?乱歩はそう言って太宰に枕を渡した。すると太宰は高速で乱歩に攻撃し返した。
太「えいっ」
乱「ってちょ、太宰其れは反則!」
太「ごめんなさい」
そう言いつつも少し楽しそうな表情をしていた。
全員((此れが無自覚の強さ?!))
国「む、もうこんな時間か」
賢「本当ですね」
谷「其れじゃあもう寝ましょうか」
乱「そうだね」
全員「「おやすみなさい」」
現在午前1時
太(、、、寝れない)
太(外、出よう)
ムク
乱「何処行くの太宰」
太「!」
乱「どうせまだ寝れないんでしょ?」
乱「なら、ちょっとついて来て」
乱歩は太宰を何処かに連れ出した。
太宰side
乱歩さんが連れて来た所は綺麗な庭だった。
僕と乱歩さんは庭の近くにあるベンチに腰を掛けた。
乱「太宰、お話しようか」
其の刹那、周りの雑音が一気に無くなった様な気がした。
乱「枕投げの時も言った様にお前は確かに頭が良い」
乱「でも、お前はすっごく頭が悪い」
太「?」
乱「お前はね、此処に来るまでずっと孤独だった」
乱「だろう?」
太「!何で知って、、、」
乱「お前は親から虐待を受けてきた体の其処ら中にある包帯は其の痕を隠す為の物だ」
乱「其れがどのくらい辛いのかなんてぼくには分からない。て言うか知りたくも無い」
乱「まあそんなこと置いといて!」
乱「僕から質問!」
乱「君は心の底から楽しめて居る?」
太「、、、」
太「分からない」
太「そんなの分からないっ」
太「産まれてきた時から今までずっと!」
太「僕には周りの人間達が何で笑って、泣いて、喜んで居るのか全く理解出来ないよ!」
太「あっごめんなさい、、、」
乱「良いよ」
太「僕からも質問良いですか?」
太「貴方は分かるの?」
乱「分かるよ」
乱歩さんには何の事がとは言わなかったが伝わってるんだと思う。
太「、、、」
太「そう、、、なんですね」
乱「お前の質問にも答えた事だし」
乱「最後に少しだけ」
乱「ねぇ太宰」
乱「もう良いんじゃ無い?」
乱「お前が此れまで人を頼らなかったのは人が怖かったから」
乱「でも今は如何?」
乱「まだ怖い?」
太「如何って何にも変わりは」
乱「本当?」
乱「はい、鏡。見てご覧」
乱歩にそう言われて僕は鏡で僕を見た。
太「え?」
僕は泣いて居たのだ。
乱「太宰」
太「なん、ですか?」
乱「人が怖いんだったら其の怖い奴の前で泣ける?」
乱「怖くて泣いてるのかもしれない?」
乱「いいや、違う。お前の其れは嬉し涙だ」
乱「本当は嬉しかったんだろ?」
「今日までずっと怖いと思って居た”其奴”に本当は理解されて居て大切にされて居るんだって知れて」
太 コクコクッ
乱「大丈夫お前にもちゃんとした感情があるよ」
乱「お前は其れを心の奥底に閉まってしまって居ただけなんだ」
乱「大丈夫お前は”人間失格“なんかじゃないよ」
太「!」
其の瞬間目元が熱くなった様な気がした。
乱「本当、お前は今日までよく頑張って来たな」
もうダムが崩れたみたいに涙が止まらなくなった。
敦さん達は僕を頼らせるって感じだけど頼るって此れも含まれるかなぁ?
太「ね、、、ら、ぽさん」
泣いて上手く言えて無いかもしれないけど、、、此れだけは聞いておきたい。
____頼るって何ですか?
僕がそう言ったら乱歩さんはこう言った。
____太宰頼るって云うのは______事だよ。
初めて誰かに褒めて貰った。
初めて誰かに教えて貰った。
初めて__
乱歩side
今僕の目の前に居る子は本当に世話の焼ける子だ。
太「有難う御座います!有難う、御座います!」
太宰はずっと僕に有難うって言って居た。
太宰は頭が良い。けど自分の感情が分からないただの馬鹿。
太宰は頭が悪い。けど僕の思考について行ける頭の良い子。
少し、道を間違えてしまっただけ。僕ら探偵社員で導いてやるんだ!これからは!
コメント
13件
うわぁぁーん最高、フォロー失礼します、