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静かな邸の中を重厚な黒いコートを靡かせ足早に歩く当主へダントルが近づく。馬車で眠りにつきカイランが抱き降ろし部屋まで運び、寝惚けてハンクと間違え抱きついてしまった成り行きを報告する。キャスリンの部屋を出たカイランが激昂していたのを扉越しに確認したことも加える。
自室へ戻り衣装を脱ぎ、湯を浴びて体を洗う。髪はまだ湿っているが問題ない。ソーマへ指示を出し、事情を知る人物を動かして速やかにキャスリンの自室へ入っていく。居室にはメイドが侍り頭を下げ、お待ちですと告げる。
寝室の扉を開けると、燭台を近くに置き、寝台に座りハンカチに刺繍をしていた空色が立ち上がり駆け寄ってくる。それを抱き止め腕の中に囲い抱き締める。存在を堪能し髪を撫でる。顔を上げ俺を見上げている顎を掴み口を合わせる。そのまま抱き上げ舌を口に入れ、小さな舌を絡め吸い舐め回す。口の回りが唾液で濡れ唇は赤く煌めく。我慢が利かず抱いたまま寝台に座り陰茎を取り出す。片手で抱き上げ口を貪りながら陰茎をしごく。俺が何をしているのか気づき、唇を噛んで俺を止める。つい睨んでしまうが怖がらず、陰茎に手を伸ばす。腕の中から抜け出し寝台から降りて膝をつき陰茎に舌を伸ばして舐め始めた。小さな両手を使い、強く掴み上下に動かしている。俺を見上げる空色は大きく口を開け陰茎を呑み込んでいく。頭を振り舌で陰茎を撫で両手で強くしごかれる。薄茶の髪が流れ邪魔をしているから髪を掴んでやる。小さな頭が懸命に動き、赤い唇を開けて陰茎を咥えている様は淫靡だ。頬を窄め吸い付かれると限界が近づく。
「出るぞ」
頭を掴み口の中に注ぐ。苦しいだろうが離したくない。これの中に注ぐ。
「飲み込め」
陰茎から子種が出る度、喉が動いて飲み込んでいる。頭を掴み陰茎から引き離す。脇に手を差し込み持ち上げ膝に置く。瞳は潤み赤い唇からは白い子種を垂らしている。俺だけの美しい姿に見惚れてしまう。垂らしている子種を指で掬い口の中へ戻す。指で口の中を擽ってやり、指を陰茎のように出し入れしてやると吸い付いて舐め回している。指を抜き赤い唇に吸い付くと己の子種の味がする。不味い。水差しから果実水を直接口に含み小さな口に与えてやると、もう一度とねだる口にまた与えてやる。そのまま体を寝台に寝かせ口を合わせる。細い足が動いて恥ずかしそうに瞳を潤ませ俺を見つめている。夜着を捲り下着の上から秘所を撫でるとすでに濡れそぼり感じている。下腹を撫でて問う。
「痛みは?出血は?」
頭を横に振り泣いている。下着を取り払い足を左右に広げ秘所を眺める。濡れててらてらと俺を誘う。溢れる液を舌で舐め啜る。舌で入り口をしつこく舐めてやる。上の突起を口に含み、皮を剥き吸い付く。
「そこっあぁきもちいぃあっあっ」
声を出して悦んでいる。秘所に指は入れず尻の孔を撫でてやる。突起の刺激で尻の方には気づいていない。解れた孔に指先を入れても何も言わない。快感に浸っている。剥き出しの突起に軽く歯を宛て舌で舐めると嬌声を上げ達してしまった。指を根本まで含ませた孔は痙攣し締め付けている。尻の孔はかなり狭い、無理だな。遊ぶことはやめないが。柔らかい太ももに吸い付き痕をいくつも残す。色づく太ももと秘所と孔を観察していると上から声がかかる。
「閣下」
目を向けると涙を流し俺を呼ぶ。仰向けの体を上から覆い閉じ込める。流れる涙を舐めとる。
「我慢できなかった」
頬を撫でてすまんと謝る。愛しい顔に口を落としていく。
「嫌だったか?」
顔を横に振り、いいえと答える。
「私がしたかったんです。また口に注いでください」
瞳を潤ませ言う言葉に陰茎が滾りそうになるが、目を閉じソーマの顔を思い出し耐える。
「痛みは?」
首を振り答える。細い首に口を落とし舐める。
「美しかったぞ」
俺の体を撫でながら、礼を言う。
「閣下も素敵でした。また見せてください」
上から潰さないよう抱き締め、首に顔を埋める。あまりにも細い、これを傷つける者は許さん。
「楽しかったか?」
頷く気配がする。嫌な思いをしていなければいい。
「閣下の隣に立てました」
笑う振動が伝わる。そこが楽しかったのか。つい首に吸い付いてしまった。
「明日ライアンを呼ぶ」
はい、と答える声が耳に直接届く。ここにいろ、と伝え体を離し掛け布で体を包む。寝室を出て居室で待つソーマに湯を盥に入れ持ってくるよう命じ、メイドに下着の場所を聞く。
「夜明けまで過ごす、起こすな」
戻ってきたソーマから盥を受け取り、寝室へ戻る。寝台の脇に盥を置き、布を湯につけ固く絞り、小さな顔を拭い、舐め回した秘所も拭う。はじめは抵抗したが黙らせた。抽斗から出した下着も履かせる。俺の顔も拭い、寝台に入り込む。後ろから抱き締め下腹に手を宛て温める。振り向く顔に口を落とし、眠れと抱き締める。今は真夜中、一刻と半時は共に眠れる。小さな頭に口を落とし目を瞑る。
ソーマはキャスリンの居室にジュノと侍る。主が寝室を開けるまで仮眠をとり、主の要望通り、向かいの部屋に待機させていたアンナリアに湯を頼む。アンナリアから湯を渡され、主に届ける。夜明けまでこちらにいるそうだ。寝室の扉が閉まり、ジュノに仮眠を取るよう言い、アンナリアと共に待機していたダントルにも一刻仮眠を取るよう命じる。居室ではジュノが長椅子で横になり、その体に掛け布を掛けてやる。自身は対面のソファに座り時を待つ。
半時経った時、夫婦の寝室へ繋がる扉の握りが回される音が鳴る。初夜の日から鍵はかかっている。カイラン様は鍵は持っていない。それでも回す意図は?足音は鳴らさず扉の前へ行く。人の気配はまだある。扉に触れているのか、時々音が鳴る。そこで眠るつもりかもしれない。ソーマは扉の前に立ち、向こう側のカイランを見つめる。今は後悔の中、己を責めているだろう。だが、父親が自分の妻と身も心も通わせ想い合っているとは夢にも思っていないはず。むごい話だ。同情するが受け入れてもらわねばならない。子が宿っている可能性があるのだから。ハンク・ゾルダークとディーターの子が。
カイランは己を省みて落ち込んでいた。学園在学中はよく三人で過ごした。可愛いリリアンが愛しく、近くで見守っていられたらそれでよかった。リリアンを愛しく見つめる目を周りは気づいていたんだ。今でもリリアンは僕に好かれていると信じきっていた。好かれていると知っていて、アンダルを選んでおきながら僕に抱きついてきたり甘えてみせたりしていたのか。性根が壊れている。そんな女を好きだった事実を皆が知っているのが恥ずかしい。
酒を飲みソファに横たわる。邸の外が騒がしい、父上が戻ったか。あれからトニーには一人にしてくれと頼み、湯を浴びてからは酒を飲んでいる。悔やむことだらけで自分が嫌になる。
今日の夜会ではキャスリンに怒られるようなことは何もしなかった。彼女も僕に体を預け信頼してくれていた。うまくいっていた。夜会だって楽しかった。
また酒を呷りそのままソファで寝てしまった。もう真夜中も過ぎてる。思考が定かではない。あの日に戻れたら、今度は間違えない。よろめきながら夫婦の寝室へ入る。寝台の脇に立ち、見下ろす。今頃ここでキャスリンと寝ていたんだ。あの細く小さな体を抱き締め、共に眠っていたんだ。キャスリンなら母のように泣き言は言わず耐えたろう。痛いのは初めだけで後は悦んで僕を受け入れただろうに!キャスリンに会いたい。この扉の向こうには眠るキャスリンがいるんだ。回したことはない。鍵がかけられてるだろうから開くことはない。ふらつく体で扉にすがり付く。握りを手に取り、回しても開かない。開くわけがない。扉に背を預け蹲り目を瞑る。
夜明け前、静かな寝室の扉が鳴る。起き上がり小さな頭を撫で、掛け布を肩までかけて寝台から離れる。扉を開けるといつもより近くにソーマが侍っていた。目が合うと夫婦の寝室へ繋がる扉を指差し、黙して理由を語る。扉の向こうに奴がいるか。夜明け前に何をしている、どうでもいい。頭を傾け部屋を出る意思を伝える。ソーマは居室の扉を開け後に続く。使用人用の階段を使い階下の自室へ向かう。自室の前にはトニーが立ち、俺を待っていたようだ。トニーも伴い自室へ入る。ソファに座り酒を頼む。手を振りトニーに促す。
「カイラン様はキャスリン様が誰かと間違え抱きついたと怒られてましたが、キャスリン様も同じ想いをしたと気づき悔やまれ、酒を召し上がりあの場所で寝ておられます」
「見張れ」
主は手を振りトニーを出ていかせる。器に強くはない酒を注ぎ渡す。主は一気に呷り、眉間にしわを寄せている。夜会で散々飲んだろう主の体を気づかい、いつもより弱めの酒にしたのが気に入らなかったらしいが、主も注げとは言わない。
「ライアンは?」
「今日の昼過ぎには到着されます」
主は、少し寝ると言って寝室へ入っていった。カイラン様がこの事実を知るのはいつになるか、その時どうなるのかキャスリン様は不安だろう。