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5月4日(日)
「洗濯物おねがーい!」
「はーい。」
「…。」
私は言われた通り頼まれた洗濯物を畳んでいた。隣にいる兄はゲームから目を離さず、終わったと思えば寝転がり、
「眠くなってきたなー」
なんて言う。目の前に大量とまでは行かないが洗濯物があると言うのに。親はまだ2階に居た。畳んでいれば親も降りてくるだろう。
「っはぁ〜負けたぁー!!」
どうやらゲームに負けたようで洗濯物を畳み始める兄。私が畳みやすいようにと分けておいた、下着類や靴下などを畳み始めた。ほとんどが畳み終わった今、されても面倒くさいだけなのだが。ため息を聞こえないように吐き、畳み続けた。
畳み終わった直後、バタンとベランダと扉が閉じる音がした。パタパタと階段を降りてくる。そう、親は1回も下に降りてこなかったのだ。
母曰く、「ベランダの掃除始めたら止まんなくて〜」だそう。洗濯物を取り込んだのは母で手伝ってと言った。でも今日のは『手伝って』ではなく『やっといて』だったと思う。
兄は私が畳んだタオルを洗面台に持っていく。読んでいる貴方には、兄が少ししか畳んでいないことを忘れないで欲しい。
自分が畳んだ服を持ち上に上がる 。ほとんどの怒りと少しの呆れを乗せ、足音を大きくしながら。
「どいつもこいつも(ボソッ)」
学校 休日
著者 〇〇