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インターハイ。インターハイが迫ってくる。
今皆が眺めているのは龍樹さんのスマホ。インターハイ予選の相手が決まるんだって。
「 あ、出た…! 」
目の前に飛び込んできたのは思いもしない文字だった。
「 す、雀鉢…高校…? 」
寒気がした。あそこだ。あの人の所だ。
緑のジャージの大阪トップ校。
「 雀鉢高校って…府内トップ校…? 」
「 しかも一回戦で当たるのか… 」
不安の声が上がるけど、決まったものは仕方ないし、どうしようもない。
「 まぁ、案ずるのはもったいないからさ。燕帝山の全力で、ぶつかって見ようよ。 」
龍樹さんはそう言って、練習に戻る。
虎の牙を食らった燕は雀の恐ろしさを知る。