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フレッドは疲れて寝てしまったコスリガ国の王子の婚約者の裸体を眺めた。
その白い肌は傷一つなく、陰部を触ってみれば処女だとすぐにわかった。
この娘は一体誰なんだ?
コスリガ国の王子を陥落させ民達を苦しめ、その美貌と女の武器を使う悪女だと報告を受けていたが蓋を開ければ何も知らない清楚な少女だった。
そんな女なら是非とも屈服させてから捨ててやろうと自分のものにしたのだが思惑が外れ。
服を脱がせは恥ずかしがり、キスをすれば泣き顔をみせ、攻めればとろけるような顔を見せる。
体を触れば鈴のような音色を聞かせてくれる彼女は今までの女とは違い何か心の中をくすぐられる思いだった。
「こんな年の離れた娘に何を考えているんだ」
自分の思いに首を振る。
確か歳は16歳だったかな、自分よりも10も年下だった。
その可愛らしく、無防備な姿を見ていると寒かったのか少し震えて、自分の方へと小動物のように擦り寄ってきた。
可愛い仕草に思わず笑みがこぼれる。
そっと布団をかけてやるとそのフワフワとした髪にキスを落として自分はベッドから出るとシャワーを浴びた。
自分の下半身を落ち着かせようと水を浴びて頭と体を冷やす。
さすがに初めてだったので慣らすだけでロレッタは気を失ってしまった。
気を失っている間に奪う訳にもいくまい。
フレッドはようやく落ち着くと服を着替えて部屋を出て行った。
そして側近のシドの元に向かう。
「シド」
「え? あれ、王子どうしたのですか。早すぎませんか。まさか…世の女性を虜にしてきた王子がコスリガ国の悪女に負けたんですか!?」
シドは予定よりも早く戻ってきた俺に信じられないと声をあげる。
「ふざけるな、悪女なら良かったが…なんかあのロレッタだが聞いていた話と全然違うんだ。少しきな臭いから調べてこい」
「えー! 別に誰だっていいじゃないですか。コスリガ国から来たのは確かなんですから…」
「いいから行け」
俺がひと睨みするとシドはハイハイと重い腰をあげた。
「ああ、それとロレッタが起きたら何か美味いものを食わせてやれ。あれでは細すぎる、それと俺の部屋の隣に彼女の部屋を用意しろ」
「ロレッタ様の部屋は逃げ出さないように最上階の予定ですよ」
「それなら俺の部屋に繋げた部屋でいいだろ、もとよりその為に貰ったんだからな」
「はーい、王子の仰せのままにー」
シドはわかりましたと投げやりに答えた。
シドの舐めた態度はいつもの事なので無視する。
俺は目をつぶるとロレッタの裸を思い出した。
あれに似合う服を用意させよう。
なぜがあのロレッタの事を思い何かしようとするとソワソワしてしまう。
年甲斐もなく何をやってるんだか
フレッドは苦笑するが足はメイド長の部屋へと急いでいた。