episode5 今日の事
※短いです
「、?今、何か言いましたか?」
「いいや。何も。」
もう辺りは日が沈み、真っ暗になった。
東京という地は夜まであかりが着いている施設が異様に多い。
昼よりもギラギラしている。目が悪くなりそうだ
入り組んだ道を迷うことなく所夜はスタスタと歩き、スムーズに家に戻った。
よくこんな道を覚えられるな、
家に着いた頃には、7時を回っていた。
「はぁ〜!今日は疲れましたね、!」
「夜ご飯どうしましょう、?何も考えていませんでした」
「では、私が何か簡単に作ろう。これでも多少は調理できるしな。」
「あら、凄く助かります。冷蔵庫の中身は全て使って良いので、お願いしますね、!」
「冷蔵庫というのは……この大きな箱の事か?」
「ああ、あなたの時代には冷蔵庫ないですものね。」
「じゃあ、この辺の調理器具を一通り説明しますね!」
冷蔵庫だけではなく、電子レンジ、オーブン、グリル、ガスコンロ、蛇口、圧力鍋。現代ってこんなに便利なものが多いのか。
冷蔵庫には意外と食品が充実していた。これだけあればなんでも作れる。
手際よく刃を入れ、炒めたり焼いたり茹でたり。
10分程度で、パスタが出来上がった。
「できたぞ。」
「あら!とても美味しそうですね!」
「とても料理がお上手です!」
「このくらいは誰でも作れるだろ」
「いやぁ、わたくし生憎料理ができませんので」
「じゃあなぜあんなに調理器具が?」
「何故でしょう。私も不思議です。」
「おいおい……」
「とりあえず、ほかの用意は私がしておきますね。座っててください。」
「あそこの椅子か?」
「はい!色々ありがとうございます!」
数分後、所夜も席につき、挨拶をしてから食べ始めた。
所夜はまず最初に酒を開けた。
「この開ける時の音がいいんですよね!」
「お前飲み方豪快だな。」
「そんな事ないです!普通です!」
こいつ酒弱いな。
もう既に少し酔いが回ってやがる。
所夜見てたら私も酒が飲みたくなったな
「私も頂いていいか?」
「ダメです!あなたはまだ19歳!成人してないでしょう?」
「その成人とやらは知らないが……」
「あぁーもうそうでした!日本では、20歳以下の飲酒と喫煙がNGなんですよ!」
そんなルールが日本にはあるのか。
まあ、こんな物子供に飲ませる訳に行かないしな
「ほーう、そうなのか。では仕方ないな。」
「む、馴染むの早いですね。」
「それが日本のルールなのだろう?だったら守るまでだ。」
「聞き分けがいいですね。もう少し悲しがればいいのに。」
「お前、それ皮肉で言っていたら刺すぞ」
「あらごめんなさい!そんなつもりではないんです!」
「ところで今日はどうでしたか?楽しかったですか?」
「……分からないな」
「でも……お前といると、イギリスにいた頃より気持ちが幾分か軽かったよ。」
「それが楽しいという感情なのだろうな。まだ感覚的にしか分からないが。」
「……そうですね。きっとそうです。」
「でも、これからはもっと身に染みて感じてもらいますから!」
「覚悟しててください。私といてつまらない瞬間をなくさせてやりますから」
「っ……w」
「何笑ってるんですか?こちらは真剣に話をしているんですよ」
「いや、典型的な酔っ払いなものだから。」
「食べ終わったなら私が片付ける。酔っ払いは早く寝ろ。」
「はーい!お言葉にあまえまーす!」
「あ、それと伝え忘れてたんですが」
「なんだ?」
「明日私仕事があるんです。あなたは危険なので着いてこないでくださいね?」
仕事?まぁ、危険ならついて行くことはリスクだ。
もちろんついて行くつもりは無い
「わかった。じゃあな。おやすみ」
コメント
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寒い朝に読んでいたらなんか心ほっこりしました☺️