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数ヶ月後。
今度はジュホの過去が話題になった。
昔の写真。
整形疑惑。
練習生時代との比較。
また、ネットが騒ぎ始めた。
ジュホは平気な顔をしていた。
でも。
夜。
家に帰ると。
「……ちょっと怖い」
そう言った。
ナユは驚いた。
「ジュホさんが?」
「うん」
「何が?」
「ファンに、周りの人に嫌われるの」
初めて聞いた弱音だった。
「ずっと、平気なふりしてた」
ナユは何も言わず、隣に座った。
「ステージに立つ以上、何を言われても仕方ないって思ってた」
「……」
「でも、本当は怖い」
ナユは彼の手を握った。
「私は、今のジュホさんが好きです」
ジュホが顔を上げる。
「昔のジュホさんも」
「……」
「今まで頑張ってきた全部込みで」
ジュホは少し笑った。
「ナユには敵わないな」
「そうですか?」
「うん」
「じゃあ今日は私の勝ちですね」
「何の勝負?」
「分かりません」
二人で笑う。
それから、しばらくして。
ある日の夜。
ナユはリビングで、何度も手の中の小さな箱を見つめていた。
ジュホが帰ってくる。
「ただいま」
「……おかえり」
「どうしたの?」
いつもと少し違うナユの様子に、ジュホが隣に座る。
「何かあった?」
「ううん……」
ナユはしばらく黙った。
そして、小さく息を吸う。
「ジュホさん」
「ん?」
「……これ」
差し出したのは、小さな検査薬だった。
ジュホは意味を理解するまで、数秒かかった。
「……え?」
ナユは頷いた。
「赤ちゃん、できました」
ジュホは何も言わなかった。
ただ、検査薬とナユの顔を交互に見る。
「……本当に?」
「うん」
「俺たちの?」
「……うん」
その瞬間。
ジュホの目が少し潤んだ。
「……そっか」
小さく呟いてから、ナユの手を握る。
「ナユ」
「はい」
「ありがとう」
「なんでジュホさんがありがとうなの?」
「分からない」
少し笑って。
「でも……ありがとうって言いたい」
ナユも笑った。
「私も、ちょっと怖い」
「俺も」
「ちゃんとできるかな」
「分からない」
「……大丈夫かな」
ジュホはナユの手を強く握った。
「一緒にやろう」
「うん」
「俺たち、何でも最初は分からなかったじゃん」
ナユが顔を上げる。
「出会ったときも」
「うん」
「好きになったときも」
「……うん」
「付き合ったときも」
「そうですね」
「結婚したときも」
ナユが少し笑う。
「確かに」
ジュホも笑った。
「だから、これも一緒に覚えていこう」
ナユの目から、涙が一粒落ちた。
「……うん」
ジュホはその涙を指でそっと拭う。
そして。
「守りたいもの、増えたね」
ナユはお腹にそっと手を添えた。
まだ何も変わっていない。
それでも。
二人の世界は、少しだけ変わった。
これからは二人だけじゃない。
二人の間に生まれた、小さな命と一緒に。
新しい人生が始まろうとしていた。
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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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水
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みーる
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コメント
1件
「ジュホが初めて見せた弱音」、すごく胸にきましたね。ステージでは平気な顔をしているのに、夜に「ちょっと怖い」って言うところ、あのギャップがリアルで……。でもナユが「昔も今も全部込みで好き」って言うから、読んでてじんわり温かくなりました。 最後の妊娠発覚、ジュホの「ありがとう」には思わず涙腺が緩みました。何も分からないけど一緒にやっていこうって言葉が、この二人らしくて本当に素敵です。ふたりの世界がまた一つ広がった感じがして、心がほっこりしました🌷