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ぴぴ#fukz信者(?)
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#死ネタ注意
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「えちょっ、お嬢様!?早いですっ!!」
僕は階段を駆け足で降りながら前に居るお嬢様に向かって叫ぶ。
「うたいが遅いだけだよ!?」
お嬢様はこちらを見てぷくぅと頬を膨らませて叫び気味に言った。
そして、少ししてからちょっとだけため息をつく。
「…その体力で護衛が成り立つと思うのだ?おどろくは思わないのだ……」
お嬢様が少ししょんぼりしながら言う。
その様子を見て申し訳なさが募っていく。
「うぅ……申し訳ございません………」
僕は頭を少し下げる。
「えっ、あっ、違うの!謝ってほしいわけではなくてね!?」
お嬢様が慌てて僕に顔を上げさせようとする。
それを見てこの人、根っからの聖人だなぁと僕は思った。
「だけど、調子こいた事を言ったのは事実ですし………護衛としての責務を全うできていないのは承知しております」
僕はそう言ってもう一度頭を下げる。
それを見てお嬢様がまたアワアワする。
結構おもろい。
………いや、お嬢様を笑い者にするのは怒られるか。
僕はそう思い頭を上げる。
すると、お嬢様は一旦安心したように息を吐いたあと、目を5秒間ほどつぶり、また開ける。その小さな動作ですら少し高貴さがあった。
そして、すぅ…と音がなるほどにお嬢様は息を吸った。
そして、言った。
「護衛としての責務を全うするならお嬢様の前を歩きなさい!!!???」
と!
「うーん!!!その通りですっ!!!!!次から多分、本当に多分!気をつけようと思います!!!!!!」
お嬢様の言葉に僕は反射的に頭を下げたあとそう結構大きな声で謝罪を叫び返すのだった。多分を強調しながら!
「多分じゃダメだし、今から頑張って!?」
お嬢様はそうこちらにツッコミをしてくる。
「だが、断る!!」
「断るなそこだけは!!!」
僕が首を横に振りそう言うと、またまたお嬢様のツッコミが返ってくるのだった。
そんな会話を少ししたあと、僕は駆け足でまた階段を降りる。
その時、僕は思考する。
お嬢様の言う通り、僕は護衛の責務を全く全うしていない。だから、現状ただの足手まといにしかなっていない。
…護衛なのに。
…………実はと言うと、僕は敵がどんなものなのかすら分かっていない。
…まずは、情報を勝ち取らなきゃいけない?
―――情報はどんなときでも強力な武器になる。
だから、最初は適当に行動を起こすよりも、情報戦をしないといけない。
僕らは敵襲という形だし、確実に情報戦でも何もかも勝てるはずがない。
……………だけど、何もしない理由にはならないし、まだ勝機はあるはずだ。
敵を知って、僕は僕らしく、情報で戦ってみせようか。
護衛だけど勉強係のおじさんと役目が変わったっていいよね。
「お嬢様、屋上へ行きませんか?」
僕はほのかに笑ってお嬢様に言う。
「……………また、この階段を登る…のだ?」
お嬢様はやっと降りれ、床に足がついたこの場所から後ろに振り返って、階段をみる。
そして、顔をこわばらせる。
「はい!!」
僕は笑顔で頷いてみせる。
その途端お嬢様は肩がほのかに震える。
「〜〜〜っ!!!!!そこは!お姫様抱っことか!し・ろ・な・の・だ!!」
お嬢様は僕に指を突きつけてそう叫ぶのだった。
それに僕は笑って、
「言うと、逆に僕がお嬢様に運んでもらいたい所存ですっ」
と、言った。
それを聞いたお嬢様がまたまた肩を震わせて、
「わぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!うたい、おどろくの護衛から降りろなのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
と、とてつもなく大きな声で悲痛に叫んだのだった。
ーーーーーーーーー
おどろくSide
〜それから数分後〜
「…………」
おどろくはすごい真顔で階段を登っていく。
………背にはおどろくの護衛がいる。
……………そう、護衛。
「何で、おどろくがうたいを背負わなきゃいけないのだ〜っ!?」
おどろくはもう意地になって頑張って駆け足で登っている。
「あはは〜………ごめんなさい」
うたいは少し苦笑いをしたあと、また謝ってくる。
…いや、おどろく、謝られるの慣れてないんだけどっ!!??
おどろくは無我夢中で階段を駆け上がる。
と、突然うたいが「あっ、もう下ろしてもらって大丈夫です!」と言ってきた。
体力がないうたいが下ろしてというのだからもう終わりかなぁと思ったけど、どう見ても階段はまだたくさんある。
「えっ?まだまだ屋上までは登らなきゃだよ?」
おどろくはそう言って首を傾げる。
すると、うたいは少し微笑んで、
「実はここから屋上までの近道があるんです。裏ルートですけど」と、ここの階段の手すりの裏にある小さな窓を指さして言ったのだった。
「……………うたいって、実は昔からここに居たりしない?」
おどろくは新人なのにおどろくよりこの城のことを知っているうたいに少し圧倒され、結構ビビる。
「えっ?いないに決まってるじゃないですかぁ。それはお嬢様がよくご存知でしょう?」
うたいはそう言って少し微笑む。
「知ってるのは、護衛の為にこの城の設計図は熟知していたほうがいいかなぁと初日に完璧に覚えたからですね」
うたいは手すりの横にある階段の裏に乗り、窓をどうやってかガチャガチャとしたあとに、普通に開けながら、平然として言ってのける。
……………………。
…うたいと、凸もり、役職やっぱり変えない?
うたいって多分護衛じゃなくて勉強係という名の情報屋のほうが向いてると思うんだけど…………!
この役職を決めた父様やっぱりPONなのだ……。
おどろくはそう思いながら、おどろくの方に手を差し出してきたうたいの手を取り、裏道とか言う所に入るのだった。
裏道に入ると、令嬢がいてはダメでは?と思うほどに怖く薄暗い廊下だった。
……………こんな場所、あったんだ………。
おどろくはそんなことを思いながら少し震えてうたいの後ろをついていく。
きっと、うたいは令嬢に少しぐらい配慮して!?とか言っても聞かないんだろうなぁと思う。
命令とかなら聞くんだろうけど…!
おどろくはスタスタと歩くうたいの後ろ姿を見る。
護衛にしては年若く、細い。
そして、゛御令嬢 ゛への配慮は足りない。
………おどろくへの配慮としては結構足りてるようには見えるけど。
うたいはたまに振り返っておどろくの様子を見ながら歩く。
そこら辺はちゃんとしてるのが護衛失格とは言えない理由だと思う。
おどろくはここを肌寒く感じながらも頑張って歩き続ける。
…けど、突如と水のポタポタと滴り落ちる音が聞こえた。
その瞬間におどろくの脳裏にある日の思い出がフラッシュパックした。
隣りにいるもう人間とは思えないほど冷たい母様、叫んでも叫んでも誰も助けてくれない暗く寒い部屋、水が少しポタポタと滴り落ちる音、間違えて指を切ってしまった時の血の匂い…………。
全てを思い出した。
ここと同じ空気感を感じる。
だけど、ここはあの時の場所ではない。
違う、違う、違う、違う、違う。
だがら、静まって、おどろくの鼓動………。
おどろくの顔から血の気が引いていく。
足に力がはいらなくなっていく。
「えっ、お嬢様!!??」
うたいの声が聞こえる。
けど、それ以上におどろくの心臓はうるさく鳴り響いている。
やだやだやだやだ………………やだ……。
「おどろくを……一人にしないで………」
おどろくはそう言って、本当に足から力が抜けた。
うたいが駆け寄ってくる音がする。
そして、何かを言っている気がする。
けど、おどろくは呑気に目を閉じた。
―――そして、意識がある中で最後に感じたのはほのかな腕の温もりだった。
ーーーーーーーーー
うたいSideに戻ります
体力がない僕はお嬢様を抱っこして運ぶだけで結構な体力を使った。
けど、それよりもお嬢様が心配で仕方がなかった。
近道なんてしなければよかったかな、なんて考える。
お嬢様が目覚めるよりも先に屋上へと着いた。
お嬢様の身の安全と敵の確認を天秤に掛けるようなことはしたくないけど、今は敵の確認のほうが必要な気がする。
僕は、お嬢様を優しく下ろす。
そして、優しく頭を撫でたあとに、羽織っているものを脱ぎ、お嬢様の膝の上に乗っけたあと、その場を少し離れ、屋上から敵をみる。
流石に人間だし、一見害がなさそうな見た目をしている。
あれでも唯我家を敵に回すほどの財力も権力はあるのだから当たり前なのかも知れない。
いや、貴族じゃないかもだけど……………。
あとで調べてみないとな………。
僕はそんなことを思いながらもう一つの目的を達成させるために目を凝らす。
凸さんとしぇいどさん、ニグさんとあふぇさんとべるさんの二組を探すために。
ニグさんとあふぇさんは見つけた。
「…………べるさんが…いない?」
僕は風で髪をなびかせながら眉間にしわを寄せる。
そしたら、ひょっこと横から突然狼の耳がついている令嬢――お嬢様が現れた。
「えっ、お嬢様!?もう大丈夫なんですか!?」
僕がお嬢様の方に驚いて顔を向けると、お嬢様は照れくさそうに笑い、頷いた。
「ごめんね、びっくりさせちゃって!……………って……うたい…、あれ……………見て」
お嬢様が前半は明るく、後半は信じられないとでも言うように目を見開いてトーンを低くして言った。
お嬢様はある所を指差す。
そこは、少し路地裏的な狭く暗い場所だった。
僕はよーく目を凝らした。
すると、そこには…………。
「凸さんとしぇいどさんと…………べるさんと桃色髪の少女(?)…?」
僕は信じられなくて何度も瞬きをしてもう一度見る。
だって、凸さんとしぇいどさんの真正面………敵のようにべるさんは立っていたのだから。
「べる………べるも……………裏…切る……の…?」
お嬢様はそう言って、一瞬ふらりとよろめいた。
「お嬢様!?」
僕はお嬢様を支えるように手を回す。
だけど、お嬢様はそれを拒否し、ストンと足の力が抜けたように座った。
「…………………何で……何で…………?」
なんで、何回もみんな裏切るの……とお嬢様は小さく言う。
その顔には血の気がなく、足も手も力が入らない様子だった。
「ななっし〜も……………なんで…何で……なんで!」
お嬢様はそう叫ぶのだった。
ーーーーーーーーー
〜おまけ〜
一人雑談うたいバージョン
「皆さん優しい人で毎日心が温まりそうだなぁ…。お嬢様が優しい人だから、執事のみんなも優しくなるのか、これはもう天性のものなのか………。どちらでも優しいのはかわりないんだけどっ!それに、一日中賑やかで静かになることを知らないと言うか………。本当にすごいなぁって思う。この城の案内を全員に頼んだら全員教えてくれたしっ!皆さん城の回り方とかが全然違って良かったなぁ……。……ってあれ、そう言えば城を回る時もお嬢様のお父様――旦那様に合わなかったな?皆さんに聞いても知らないor微妙な反応するし…………。いつか旦那様について調べたほうが良いのかな?…うーんと言うことで、今日も護衛としての朝が始まる!………護衛として働くことはあんまなさそうだけどっ(ボソッ」
コメント
2件
!?………!?へ!?
おおっ、第7話読了したよ〜!!😭💕 うたいくんの護衛としての自覚のなさとおどろく嬢のツッコミの掛け合いがもう尊すぎるんだが?!笑 「お姫様抱っことかしろなのだ!」からの「だが断る!!」の流れ、完全に漫才やってて面白すぎるw でも後半の裏道でのおどろく嬢のフラッシュバック、急に空気変わって心臓ギュッてなったよ…。 そして最後のベルの裏切り疑惑…これでまた次の展開が気になりすぎる!!うたいくんの情報屋っぷりも光ってて、めっちゃ推せるキャラ増えた🌸 続き待ってます🔥