テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
3件
美玲だー!
2,027
セシリア「 さぁ ⋯ 続けましょう ? 殺戮舞踏会を 」
其の言葉を合図にした様に、再び銃声が鳴り響く。
紗那「 っち ⋯ やっぱこうなるよな !! 」
飛んできたナイフを銃で弾き、紗那は床を蹴る。 割れたシャンデリアの破片を踏み越え、其の儘敵の懐へ潜り込んだ。
敵「 なッ ⋯ 」
紗那「 遅ぇよ 」
乾いた発砲音。 敵が崩れ落ちるより先に、紗那は次の敵へ照準を向けていた。
イヴ「 ふふっ ⋯ 本当に綺麗ね 」
紗那「 は ? 」
イヴ「 貴女の殺し方 」
〃「 無駄が無いのに粗暴 。 まるで野犬の様 」
紗那「 褒めてねぇだろ其れ 」
イヴ「 勿論褒めているわ 」
イヴが微笑みながら指を鳴らす。 すると会場奥の壁が爆ぜ、黒服達が雪崩れ込んできた。
美玲「 まだ居ましたの !? 」
琴音「 わぁ ~ 増えましたわ ~ ! 」
美玲「 喜ぶ所ではありませんわよ !! 」
琴音は逃げ惑いながらも、ドレスの裾から小型拳銃を取り出す。 ぱん、ぱん、と軽い音が響き、敵が二人倒れた。
紗那「 普通に当てるんかい 」
琴音「 ふふ ~ 、 私意外とやりますのよ ? 」
次の瞬間、 琴音の真横を銃弾が掠めた。
琴音「 ひゃあぁっ !? 」
紗那「 危ねぇッ !! 」
紗那は咄嗟に琴音を引き寄せる。其の 直後、背後の柱に弾痕が刻まれた。
琴音「 紗那嬢ぉ ~ ⋯ 怖かったですわ ⋯ 」
紗那「 ったく ⋯ 前出んなって言っただろ 」
琴音「 だって楽しそうでしたの ~ 」
紗那「 感性終わってんな 」
一方其の頃、 階段上ではセシリアが一人の男と向き合っていた。
男「 久しぶりだなァ 、 セシリア 」
セシリア「 ⋯⋯ まぁ 」
男は笑う。 だが其の笑みには悪意しか無い。
男「 相変わらず気色悪ぃ笑い方してやがる 」
セシリア「 貴方程ではありませんわ 」
璃茉が僅かに眉を顰める。
璃茉「 ⋯ 知り合いアルか ? 」
セシリア「 えぇ 、 少々 」
男「 少々じゃねぇだろ ? 昔は随分仲良くしてくれたじゃねぇか 」
会場の空気が変わった。 紗那ですら察する。
あぁ、此奴地雷踏んだな、と。
セシリア「 ⋯⋯ 」
セシリアは笑っていた。 いつも通り。 だが、
紗那「 ⋯ やべ 」
赤い瞳だけが、一切笑っていなかった。
男「 何だよ其の目 。 怖ぇなァ ? 笑 」
セシリア「 怖い ? 」
〃「 ふふっ ⋯ 安心なさいな 」
〃「 まだ殺しませんわ 」
セシリアの姿が消える。
男「 は ⋯⋯ っ !? 」
次に見えた時には、セシリアは男の目の前に居た。 鈍い音して、 男の身体が吹き飛び、階段を転がり落ちる。 床へ叩き付けられた衝撃で、大理石が砕けた。
紗那「 うわぁ ⋯⋯ 」
美玲「 あれは流石に引きますわね 」
琴音「 セシリア嬢 ~ 怒ってらっしゃいますの ? 」
璃茉「 ⋯ いや 」
〃「 あれはまだマシな方アル 」
セシリアはゆっくりと階段を降りる。 ヒールの音だけが静かに響いていた。
セシリア「 折角のパーティーですのに ⋯ 」
〃「 昔話なんて、無粋ですわよ ? 」
男は血を吐きながら笑った。
男「 っは ⋯ 変わんねぇな 」
〃「 だからお前は化け物なんだよ 」
そして、セシリアの笑みがぴたりと止まった。 会場の空気が凍る。 先程迄響いていた銃声すら、一瞬だけ遠く感じられた。
セシリア「 ⋯⋯ 今 、 何と仰いましたの ? 」
男は口元の血を拭いながら笑う。
男「 聞こえなかったか ? 」
〃「 化け物だっつったんだよ 、 セシリア 」
璃茉が小さく舌打ちした。
璃茉「 ⋯ 終わったアルな 」
紗那「 何が ? 」
美玲「 あの男ですわ 」
セシリアは静かに男へ近付いていく。 笑っていない。 だが怒鳴りもしない。其れ が逆に恐ろしかった。
セシリア「 不思議ですわねぇ ⋯ 」
〃「 皆様 、 すぐ其の言葉を使いたがりますの 」
ヒールが血溜まりを踏む。 赤黒い液体が床へ広がった。
セシリア「 人を少し殺せば化け物 」
〃「 少し普通と違えば化け物 」
男「 少しじゃねぇだろうがよ 」
セシリアは男の前で足を止める。
セシリア「 ⋯⋯ では質問ですわ 」
〃「 普通とは何ですの ? 」
男が眉を顰める。
セシリア「 人を裏切らない事 ? 」
〃「 人を傷付けない事 ? 」
〃「 他人を愛する事 ? 」
セシリアは笑った。其の美しい顔は笑いながらも冷たかった。
セシリア「 そんなもの 、 人間は誰一人守れていませんわよ 」
男が懐から銃を抜く。 だが、
── バキッ !!
男の腕が有り得ない方向へ折れ曲がった。
男「 ぁ゛あ゛あ゛ッッ !! 」
紗那「 うわ痛そ ⋯⋯ 」
セシリアは男の腕を踏み付けた儘、ゆっくり屈み込む。
セシリア「 ねぇ 、 教えてくださいまし 」
〃「 貴方達が勝手に作った普通から外れたら 」
〃「 何故化け物になってしまうんですの ? 」
男は脂汗を流しながらセシリアを睨む。
男「 っは ⋯ 知らねぇよ 」
〃「 でもお前がまともじゃねぇのは確かだ 」
其の瞬間だった。
セシリア「 ⋯⋯ ふふっ 」
突然、セシリアが笑い出した。 肩を震わせる程に。
セシリア「 あはっ ⋯ あははははっ !! 」
紗那「 ⋯ うわ 、 始まった 」
璃茉「 機嫌最悪アルな 」
セシリアは笑いながら立ち上がる。 赤い瞳が狂気のように揺れていた。
セシリア「 安心なさいな ? 」
〃「 私 、 昔からまともになりたいと思った事なんて一度もありませんもの 」
そして乾いた銃声が響く。 男の身体が崩れ落ちた。 静寂が続く。
セシリア「 ⋯⋯ さて 」
セシリアはくるりと振り返る。 すると敵も味方も、全員一歩引いた。
セシリア「 まだ踊って下さる方は居まして ? 」
イヴだけが楽しそうに笑う。
イヴ「 ふふっ ⋯ やはり貴女 、 最高ですわ 」
セシリア「 口説いても無駄ですわよ ? 」
イヴ「 残念 」
其の時、 会場奥から大きな爆発音が鳴り響いた。 天井の一部が崩れ、瓦礫が降り注ぐ。
琴音「 きゃあぁぁっ!? 」
美玲「 琴音嬢ッ !! 」
崩れたシャンデリアが、琴音へ向かって落下する。
紗那「 っ 琴音 !! 」
咄嗟に駆け出した紗那。 だが間に合わない。
──そう思った瞬間だった。
???「 危ないですわよ 、お嬢様 ? 」
轟音がした。 巨大なシャンデリアが真横へ吹き飛んだ。
紗那「 ⋯⋯ は ? 」
其処に立っていたのは、一人の女だった。 長い銀髪、 軍服の様な漆黒のドレス。 そして片手には、大型のリボルバー。
???「 御機嫌よう 、 お嬢様家の皆様 」
〃「 五番目のファミリーが 、 御挨拶に参りました 」
名前:王堂美玲
性格:クール
立場:お嬢様家幹部
年齢:28
好物:チーズフォンデュ
嫌物:無し
得意武器:重火器
苦手武器:?
CV:石川由依