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その日、暁さんもユウシャンさんも居なかった。
1人でWiiスポーツするのも何だしなぁ。
こうゆう時神桜さんが居てくれれば…
ん?
そう言えば、神桜さんて、下の階とか言ってなかったっけ???
よし!
私はクッキーを焼いてバスケットに詰め、Wiiスポーツを持って下の階に降りた。
玄関のベルを鳴らすと…
「嘘でしょ…」
神桜さんの呆れ返った声がした。
「こんにちは♪
宅配便でーす♪」
私はバスケットを神桜さんに渡した。
そして、ずけずけと部屋に入っていく。
下の階といっても、タワーマンションの上層階なので、やはり神桜さんの部屋もすごかった。
ワインセラーや、絵画、アンティークなテーブルが並んでおり、おしゃれな洋館を思わせた。
「一体何の用なんです?」
神桜さんは、私に言う。
「クッキー!」
「は?」
「一緒に食べようと思って♪」
「それ…だ…け…?」
「そうよ。
あ、Wiiスポーツも持ってきたの。
クッキー食べたら一緒にやろ!」
「あのね、何か勘違いをしてるようだから言いますけど、私はあなたのお友達ではありません。
暁さんから、頼まれてるだけです。
そして、今日は頼まれていません。」
「いいじゃない。
どうせ暇なんでしょ?」
「ぜんっぜん、まっっったく、暇じゃあありません!!!」
「ねぇ、紅茶とか無いの?
私ミルクティー!」
「はぁ…
なんで、私がこんな目に…」
私はクッキーを広げ、神桜さんはブツブツ文句を言いながらミルクティーを作った。
「大体、男の家にホイホイ上がるなんて、不謹慎ですよ。」
「ぶっ!
ヤクザが不謹慎!」
私はミルクティーを吹き出しそうになる。