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「おかあさーん?」
母「あら、おかえりー」
柚菜の言った通り、お母さんはキッチンで何か作っていた。
「今日何かあんの?」
手を洗おうと洗面所に向かいながら尋ねる。
母「あ、そうそう。柚菜が2年生になったでしょ?今日はそのクラスの保護者会でね。
18時から始まるから、ご飯作ってるの。
お母さんは帰ってから食べるから先に食べててくれる?」
なるほど
柚菜のクラスの保護者会ね。
確かに新しいクラスになったし、色々と確認事項や連絡事項があるんだろう。
「わかった、ご飯はあたためられるもの?」
母「そうよ、今日は肉じゃがよ〜♪」
お母さん、機嫌がいい。
肉じゃが、お母さんが好きだもんね。お母さんが。
母「お母さん、今から小学校に行く準備するから、柚菜のことお願いね。何かあったらすぐ電話して」
「はーい」
手を洗い終え、リビングで一息つこうと椅子に座る。
机を挟んで向かいの椅子に柚菜が座る。
柚「お姉ちゃんは新しい学校だよね。どんなだったー?」
どんなだったー?って、すごい雑な質問。
小学生2年生ってそんなもんだよな。
「どんなかぁ〜。校舎は綺麗でー、あ、双子のお友達ができたよ。お兄ちゃんだね」
ピースサインをつくって柚菜に笑いかける。
柚「双子?柚菜のクラスにはいない〜。みたことないよ〜」
「柚菜は学童どう?新1年生入ってきたんじゃない?」
柚「そうなの!学校もクラス替えがあってね…」
柚菜の楽しそうな話にうんうん、と頷きながら耳を傾ける。
柚菜が楽しそうでなにより。
そんな話をしていると、
お母さんが玄関から声をかけてくる。
母「じゃあお母さん行ってくるからねー!柚菜は宿題ちゃんとやりなさいよ〜」
そう言ってお母さんは靴を履いて慌ただしく玄関から出ていった。