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それから数百年……アイリスは地下世界に繋がるという伝説のあるイビト山に友達との罰ゲームのせいで一人で来ていました
「ここから地下世界に繋がってる…」
アイリスは銀髪に青い目をしている少女
ソウルは赤くないけれど決意と希望に満ち溢れた人間の女の子
(信じられない…けど、来たんだから帰らなきゃ)
その時だった
「わっ!」
足にツルが突っかかって…
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
後ろから…それも頭から落ちてった
………
???「ん…ふぁ〜ぁ……何か落ちてきた…。………人間…?」
……
……………
???「……寝てる邪魔されたし…人間だし…殺しちゃえばいいか」
「……?」
(頭から落ちたはずなのに…足だけ…?)
だけど、出血量は半端じゃない。 止まる気配がない
痛みを堪えながらも顔を上げると…
「ここは…」
???「生きてるの?」
私は金色の花が咲いているところに落ちていた
そして… 目の前に立っていたのは…
右目が藍色の髪で隠れた人間…?だった
「だ…れ…?」
???「知ってどうするの?どうせ君はここで死んじゃう」
「う…うぅ… …」
???「泣いても無駄だよ。だって僕は人間じゃない」
「人間…グス…じゃないの…?」
???「…馬鹿だね。ここに人間がいると思う?いても既に食べられてるよ」
???「…僕は、フ…じゃなかった。ベルフェゴール。ベルフェって呼べばいいよ」
「ベルフェグス…助けて…痛い…グス…」
ベルフェ「泣かないでよ。ふぁ〜ぁ………僕だって眠いんだ」
ベルフェ「…まぁいいや。君の名前を教えてくれるなら、助けてもいい」
「アイリス…グス…」
ベルフェ「アイリス…アイリス……いいよ」
ベルフェ「この地下世界だと、僕は君の命の保証はできない。だけど、僕の住んでるところにつれてってあげる」
ベルフェに言われるままに歩いた
目の前にあったのは…とても大きな館だ
ベルフェ「ここはコキュートスホール。僕とマモンが住む館だよ」
「その人は…優しいの…?」
ベルフェ「……どうだろう。みんな悪魔だからなぁ」
「悪魔…!?」
ベルフェ「え?さっき言わなかった?僕もそうだけど。…マモンは君を見た瞬間、殺すかも」
「え?」
ベルフェ「マモンは戦闘狂なんだ。いつもナイフを持ってる」
「………」
ベルフェ「今はあんなことしないと思うよ。そんなことしたらヘルに殺されちゃう」
ベルフェ「…無駄話は終わりにしないとね。早く入ろう。そうしないと、君が出血死するよ?」
私が玄関に入ると…良くわからないが豪華だってことはわかった
ベルフェ曰く、今は誰もいないから幸運だったらしい
ベルフェ「こっちに来て。奥が僕の部屋なんだ」
廊下を歩いているとちょくちょく、猫を見かける
最初に見たのは白い子猫。だけど体のいたるところに引っ掻かれたような赤い毛が混じっている
他にはラグードール、アメリカンショートヘアー…三毛猫……
ベルフェ「ここが僕の部屋。向かいの部屋はプラネタリウムになってるんだ」
彼の部屋に入ると…まるで宇宙に来た気分だった
部屋全体が宇宙のようで、天井にはいくつもの星のシールで星座が出来上がっていた
私には…謎に安心感があった
ベルフェ「どう?落ち着くでしょ」
「うん。自分の部屋みたいにすっごく安心する」
私がベッドに目を向けるとベルフェは嬉しそうに声を出す
ベルフェ「たくさん毛布と枕があるでしょ。僕のお気に入りなんだ 」
ベルフェは、私を見るとすぐに手当てする事を忘れていたことに気づく
ベルフェ「アイリス、そこの椅子に座って。すぐに治すから」
「すぐに…?」
そう言いながら椅子に座った
ベルフェ「人間ってあの戦争で悪魔と契約しない限り、魔法が使えなくなったでしょ?僕が見せてあげるよ」
彼は私の目の前で立膝になって怪我を確認する
「本当に魔法って存在したの…?」
ベルフェ「うん。存在してたよ。人間は、あの戦争で魔力を使い切ったんだ。……じっとしてて。変に動くとすごく痛くなると思うから」
ベルフェの指が私の怪我に触れる。 とても痛いけど、なぜか安心できた
彼の言葉がふわふわしているからなのだろうか…?
ベルフェ「痛みの残骸よ、我が魔力の元、我の思うがままに解き放て。我の名はベルフェゴール」
緑色の光が辺りを舞った。それはとても美しくて…言葉では言い表せない
「今のが魔法…?」
ベルフェゴール「本当のことを言うと呪いなんだけどね」
「呪いって悪いものばかりじゃないの…?」
ベルフェの顔が一瞬だけ曇った。だけど、すぐに苦笑して
ベルフェ「確かに危ないものが多いけど…全部が全部ってわけじゃないんだ」
ベルフェ「あ、そうだ…!疲れてるでしょ?寝てていいよ」
「いいの…?」
ベルフェ「うん。だって悪魔を怖がらない人間って面白いもん。暇つぶしにちょうどいいんだ」
ベルフェは私をベッドに寝かしてくれた。ベルフェのベッドはとてもふかふかで触り心地もよく、すぐに寝てしまいそうになる
ベルフェ「君が寝てる間にマモンと話をつけておくよ。おやすみ」
そう言って彼は出ていった
………
……………
…
………………
眠れそうだったのに何故か起きてしまった
さっきまでなかったはずなのに警戒したほうがいいと勘が告げている
天井の星がほんの少しだけ明るく照らしてくれている
……死んだお母さんが悪魔について何か言っていた気がする
なんだっけ…早く思い出したほうがいい…
「悪魔に心を許すな…」
いつの間にかそうつぶやいていた
………起きておこう。いつでも覚悟を決めれるように
…………!
右だ…!
私がとっさにベッドの左端に行くと攻撃を避けれた
私が見上げた先にいたのは…ベルフェだった
ベルフェ「あれ…?避けられた?」
『*貴方はベルフェの顔面に枕を思いっきり投げつけた』
ベルフェ「痛ッ!?」
ベルフェが後ろに飛び退く
「来ないでこないで!!」
私は精一杯、枕を投げ続ける
ベルフェ「ごめんってば!んぐッ!ほんとにごめ…痛ッ!」
それから数分間、ずっと枕を投げ続けた