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現在と過去を行き来するうちに、 境目は溶けていった。
気がつけば、意識は途切れ、 暗闇の中へ沈んでいく。
そして目を開けたとき、 そこは見知らぬ街だった。
石畳の道、見慣れない建物、 耳に残る知らない言葉。
自分がなぜここにいるのかも、 どうして辿り着いたのかも分からない。
ただ一つだけはっきりしていた。
――この場所で、 俺は「探偵」として生きていくのだ。ーー