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ワンクッション

夢小説です。まぁでも内容的には女体化したお好きなキャラだと思って読んでも行けるかも、、?

春千夜のメンタルがぐずぐずです。

女の子の方が優位です。


以上、挑戦するよッッて方はどうぞ↓↓




ダンッ

「ぁ…..」

私の目線の先には、やらかしたと悟ったようなパートナーの姿があった。

事の発端は少し前になる。

「〇〇〜春ちゃんと遊んでくれないのか〜?あ、もしかして自分のモノにも手ぇ出せないくらいヘタレとか〜?」

お酒で酔って上機嫌なのか、やたらボディータッチ多めで絡んでくる春千夜。最初の方こそ、

「はいはい」

「ほら、早く水飲んで」

「明日ね」

と適当にいなしていたが、そろそろ限界である。そもそも私は通常の女の人と違って稀な体の作りをしている上、春千夜の心身は不安定。パートナーの事は気遣うに決まっている。でもそれをこの恋人はさっきから煽りまくっているのだ。そろそろ理性も体も限界である。その間も春千夜は、

「そんなに体に自信がないからなのか〜?それともテクか!春ちゃんがリードしてやんよ」

とツンツンつつきながら言ってくる。

「いいだろ〜?はやくや」


ダンッ

れよ、まで聞く間もなく壁と自分との間に挟んで逃げられないようにする。要するに壁ドン状態だ。

「ねぇ。さっきからそんなに誘ってるけどそんなにヤりたいの?いいよ、これから先私相手じゃないと1ミリも気持ちよくならないくらいの体にしてあげる。それとも激しくして飼い慣らして監禁する方がいい?」

選ばしてあげるよ。と言って少し下を見ると、

「ぁ…..ぅ…ぇと….」

と怖くなったのか若干涙目でどもっている。びっくりしたからか、手も私の服の袖をちょこんと掴んでいる。

「何??何がいいって?」


とわざと意地悪く聞くと、パニクった頭でとうとうオーバーヒートしたのか、涙がぽろぽろ零れてきた。


「ぁ、あのぇと…..そ、じゃなくて…ぉれ、きすしてほし…ぃ、」

とうるうるの目で訴えてくる。

「ん、他には?」

「ぅ…すき、っていって….」

「分かった。じゃあベッド行こっか。ね?」

「ぅ…ん」

よし、と春千夜の手を引くと、

「あ、れ、、?ぉれ、たてない….」

軽く腰が抜けたのかへたん、と座り込んでしまった。

「ちょっと失礼。」

困惑させる間もなく膝裏と背中に手を回して抱き上げると、ようやく困惑がやってきたのか、「ぇ….う」と声にならない声を上げている。軽くおでこにキスをしてベッドまで運び、ゆっくり下ろすと、ぎゅ、と抱きついてきた。そのまま自分もベッドに上がり、春千夜の頬を撫でてそのまま顎を持ち上げる。大きな翡翠色の目と視線が合って、そのまま桜色の唇に口付けると、直ぐにとろけてきた。

「ん…..ふ、ぁ…」

軽く唇を合わせていると、息が切れてくるのか声が出てくる。そっと唇を舌でなぞると、薄く開かれる。くちゅ、と春千夜の舌を絡めるように自分の舌を侵入させる。しばらく逃げる舌を探しながら柔く動かしていると、春千夜の舌は自分に誘われて私の口内に優しく入ってきた。

「んぅ….あ….うぅん….は、」

くちゅくちゅ。水音と柔らかな吐息は麻薬のようで、時間をゆっくり溶かしていく。そろそろかな、と口を離すと、唇をてらてらと光らせたまま、もの寂しそうに見つめてくる。

「春千夜、好きだよ。大好き。世界で1番愛してる。」

私からぎゅっと抱きしめながら耳元でそうゆっくり囁いていると、安心したのか目がとろんとなって、笑ってくれた。

「ぉ、れも…〇〇..すき…..」

ふへへという音の出そうな笑い方でそう伝えてくる春千夜は本当に天使だと思う。

少し気になって、「どうしてあんな嘘をついてまで煽ってきたの?」と聞いてみた。そう。キスした時に、酒の味はしなかった。本当に飲んでいたとしても春千夜は人並み程度には飲めるし、あんなに思考が制御できなくなるくらいになったなら、当然酒の味がするはずだ。薬はどうしても飲まないと出来ない仕事以外で飲まないと約束を作っている。その仕事が今日入っていた可能性も無くはないが、さっき瞳が揺れたので、酔っているフリをしたので間違いないだろう。

「言えそう?」

と聞くと、小さくこくんとうなづいて、

「あの、ね、ぉれ、今日、普通恋人はその、せっくすとかするって聞いてっ。あのそれで、〇〇は全然してくれないなって思ったらっ、ぇ、、と、おれじゃ、だめなのかなって、」

後半から涙の滲んだ声になって、とうとうしゃくりあげながら、

あいされちゃだめなんだとおもったぁ、っ、、、

と言われてしまった。そんなに心配させてしまっていたのか、私は。手を出さなかったのは大事すぎるくらい大事だからで、なんなら今すぐに襲いたいくらいだけども、この愛しい愛しい恋人には不安要素の方が強かったようだ。えぐえぐとなく春千夜を撫でながら目を見る。

「春千夜、聞いて欲しいんだけど、私は春千夜の事が大事で大事でしょうがないの。だから自分の我慢の効かなさなんかで負担をかけて欲しくないだけで、本当は今すぐ押し倒して襲いたいくらいには欲もあるよ。でも伝えなかったから春千夜は心配になったんだね。ごめんね。」

ゆっくり目を見て伝えていると、理解したようで、また涙の幕が貼り始めて、

「ごめ、なさ、、っ、わがま、ま…ごめなさ、いっ….すて、ないで.、」

と今度は謝り始めてしまった。

「捨てないよ。こんなに愛してるのに。」

と、目尻に口付けて涙を吸うと、直ぐに涙は止まってくれた。

ぽやん、とした顔の春千夜を抱きしめて、もう一度唇を奪う。今度は少し激しく、強くしてみた。それにも一生懸命着いてこようとする春千夜に可愛らしさを感じながら頭を撫でて、わだかまりと暗く淀んだ不安の消えた甘い時間に浸り、私は、愛おしさに笑みを深めた。

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