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「かんぱーい!!」


私達は他教場との合コンに来ていた。


「ぷはーっ。やっぱたまんねーなただ酒はよお!!」

「おい?ただ酒ってどーいう事だよ?」

「萩原に聞いてないのか?別の教場の女子とのこの合コン!頭数合わせで来てくれたらら酒代出してくれるって…」

「それで班長彼女持ちだっつーのに来てんのか…」

「その萩原はまだ来てねえがな…」

「えー、伊達君、彼女いるんだー…」

「わかるー♡」

「そうか?」

「松田君は?」

「あ?」

「い、いないよね…」

「わかるー…」

『何で私は男側に居るのか謎なんだけど』

「萩言ってたぜ。他教場の女子がセリと仲良くしたいって言ってたって」

『合コンってそういう場じゃねーだろ』

「おいヒロ!セリ!この御通し…すげー美味いぞ!」

『ほんとだ。美味しい』

「このくらいなら俺でも作れるから今度作り方教えてやるよ!ゼロは料理からっきしだからな…」

「悪かったな…」

『その料理教室開いたら教えてね。私味見役するから』

「セリも作るんだよ」

『え』

「諸伏君私にも教えてー!」

「私は下手でいいから降谷君に♡」

『私は五条さんと一緒に味見役♡』

「よせよせ…ゼロは年上の女医さんしか興味ゼロだからよ!」

『まだ好きなの?あの女医さん』

「い、今は違うよ!!今は…」

『ふーん』

「聞いといて興味なさそうだねセリ」

『まあ』

「もお松田君!そーいういけずなことばっか言ってると…逮捕しちゃうわよ!!」

「あ、それおもろい!」


ワハハハハハ


警察学校で合コンとか何考えてんだこいつら。


「五条さん!」

『ん?』

「五条さんって美人よね!」

『ありがとう』

「何でサングラスいつもかけてるの?」

『んー、秘密』

「秘密かー。サングラス外したり出来ない?」

『いいよ、ほら』

「きゃー!めっちゃ美人!!」

「サングラスしてるの勿体無いよ!!」

『ありがとう』


軽く微笑むと女子達は顔を赤らめる。


「セリの一人勝ちだな」


ガラッ

扉が開く。


「悪い悪い…遅れちまって…」


萩原の登場だ。


「いやー、来る途中の長え階段でおばーちゃんが立ち往生してて…おぶって階段上ったら…さっき神社で引いた大吉の御神籤落としたっていうからよお…捜しても見つかんねーし、神社戻って大吉がでるまで御神籤引きまくってたらこんな時間になっちまったんだ」

「わあ♡やっさしいー♡」

『「「「え?」」」』

「んじゃ次…カラオケ行ってみっか!!」

「おーっ♪」


キャイキャイ


「結局萩の独壇場じゃねーか…」

「みたいだな…」

『何、君達モテたいの?』

「いや、俺は好きな子に振り向いてもらえたらそれでいいかな」

『ふーん?ヒロ、好きな子いるの?』

「え、あ、いや、」

『その反応はいるんだー。叶うといいね』

「う、うん…」

「どんまいヒロ」


ゼロに慰められるヒロ。


「あのー…」

『?』


お爺さんに声をかけられる。


「もしかして、背の高いあの男性のお知り合いですか?」

『ええ…』

「では、[先程、おんぶして頂いた上に…御神籤まで買って頂いてありがとうございます]と…お伝えください」

『はい』

「萩はそういう嘘は言わねえから…むあ、助けたおっさんを婆さんって言ったのはウケがいいからだろーけど」

『萩原のこと信頼してんだな』

「ちげーよ!分かるってだけだ!!」

『それを信頼と言うのだよ』

「あ?」


ヒロが1人、女の子を見て止まっている。


『ヒロ?どうした?』

「おいてっちまうぞー!」

「あ…おう!」




翌日。清掃中。


「ゲホゲホ。昨日カラオケで歌い過ぎて喉痛え…」

「そりゃーよーござんしたねえ…」

「カラオケでも萩原の独壇場だったからね…」

「せりちゃんも俺に負けてなかったけどな」

『何でだろうね』


そう。何故か私も女の子達から人気だったのだ。


「知らないの?鬼塚教場の高嶺の花って言われてんだよ?セリちゃん。だからみんな仲良くしたがってんの」

『ふーん』

「言われ慣れてんな」

『そんなことないけど』

「セリは小中ずっとそう言われてるからね」

『そうなの?鳥肌だね』

「流石セリちゃん!」


キッ

車が止まる。


「お!カッケー!マツダrx-7fd3sじゃんよー!!」

「誰が乗ってんだ?」


車から降りてきたのは鬼塚教官だった。


「鬼塚教官の車でしたか!!」

「ただの車じゃない…こいつはある意味戦闘機なんだぞ?」

「徹底的な軽量化が施された車体は戦闘機零戦から着想を得たんすよね!まさに[スピリットオブゼロ]を宿した名車!流石鬼塚教官!!俺が1番好きな車に乗ってるなんて!!」

「あ、いや…実は俺の車じゃなくて殉職したある先輩刑事の愛車でなあ…4年前、その先輩の娘さんが俺に[将来刑事になる]って宣言したから、それまで預かってんだ…んじゃら車庫に入れておいてくれ…傷らつけるなよ!」

「へいへい!」

「その娘さん、可愛かったりして♡」

「刑事になりたいってんだから…どーせ男勝りのじゃじゃ馬だろーよ…」

『じゃ、私もじゃじゃ馬かな』

「陣平ちゃん、セリちゃんのことそう思ってたのー?」

『ひっどーい』

「セリはちげーよ!!」


萩原は車に乗り込み、車庫へ向かう。


「あれ?ゼロも乗りたくなっちゃった?」

『同じゼロだし』

「べ、別に…あ、あんな派手な車…しゅ、趣味じゃないよ…」

((趣味なんだー♡))




重装備訓練。


「成程…」

「萩原の実家は車の修理工場だったのか…」

「それであんなに車に詳しかったんだね!」

「まあな!」

「陣平ちゃんもガキの頃、よくうちの工場に来て勝手に分解したり改造したりして…俺の親父に怒られてたよな?」

「ちょっとポルシェをガルウィングにしようとしただけだがな…」

『そりゃ怒るだろ』

「車だけじゃ飽き足らず、しまいには爆弾も研究しまくってたからな!」

「ああ…見ただけで大体の構造は分かるぜ…」

「俺も機械弄り好きだから本当は工場を継ぎたかったんだけどな…」

「じゃあどうして警察官に?」

「経営も順調で店舗を増やした途端に…急に景気が悪くなって…結局ら親父の工場潰れちまってよ…それに引き換え警察は…絶対に倒産しねえだろ?」

「ま、まあ…」

「そりゃそうだけど…」

「んじゃラスト…スパートかけるか?」

「おうよ!」

「「うおおお!!」」


萩原と松田はさらにスピードを上げた。


「それにしても五条、よく俺らのスピードについて来れるな。こんだけ重いもん背負ってんのに」

「細い体からは考えられないよ」

『まあね』


流石に呪力で強化してますけど。

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