テラーノベル
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放課後、今日は石井も早々に帰り、俺も帰るか、と帰り支度をしていると、とおるがやってきた。
「さとし、最近さらに石井と仲良くなったんじゃね?」
とおるは空気を読まない発言も多いが、普段から結構人のことを見ている。
言いながら大原さんの席に後ろ向きに座る。
「まぁな。本当に男友達みたいで話しやすいよ」
「それだけか?お前らくらい仲良かったら付き合ったりとか考えないの?」
「ないない!今の距離感がちょうどいいんだって」
「ふーん。お前なら上手く言えば石井とヤれんじゃないかと思ったんだけどな」
!?鋭いとこをついてくる…まぁそうだったよ。
「なんだよ急に。やるとかそんなの…」
「実は俺、大原とやったんだぜ」
!?なんだって!?大原さんと?
「なんだよ、それ…」
「嘘じゃないって。昨日、大原んちで拓哉と黒澤とで勉強会をしたんだけど…」
それで昨日は大原さんはすぐに帰ってたんだ。
で、どうなったら勉強会がそんなことに…
「なんだ?4人でやったん?」
「違ぇよ、ちょっと大原に絡んじゃったんだ。そしたら怒って、あたしはビッチだ!って激しくキスしてきて」??よくわからない…
「そしたら黒澤と拓哉は付き合い切れないって感じで帰っちゃって、で二人きりになったところで…ってなわけ」
「ふ~ん…で?具体的には何したって?」
「触られて、舐められて、で童貞を捨てさせてもらったってことだよ」
マジか…俺が石井と…と同じ日にこいつは大原さんとしてたのか。大原さんがこいつと…
「で、とおるは大原さんと付き合ったのか?」
「あ、いやそういうんじゃないみたい…」
ん?
「誰にも言うな、え~…これっきりだからもっとやりたかったら彼女作れ、って言われた」
「なんだ?それって付き合わないけどやったってこと?」
「や、だから自分で、あたしはビッチって言ってたんだよ。俺の知ってるビッチは誰とでもってイメージだから違うビッチかも知れないけど…例えば童貞狩り?みたいな?」
そんなAVじゃあるまいし。
「マジか~明日からどんな顔して大原さんの後ろで授業受けんだよ」
「あっ、知らないことにしててくれよ?言ったことがバレたら俺…」
「バカ、言えねぇよ」
しかし、興味はある。
「大原さんがなぁ…」
「コンドーム持ってったらお前もしてもらえるかもよ?(笑)初めは大原が上からしてくれて…ま、最初の一回限りってことだけどさ」
ガタっ!椅子の音!?
しまった!まだ教室には何人かいた。
「とおる!声が大きい!聞かれるぞ」
もう遅いかもしれないけど。
「え?大丈夫だろ。誰も聞いてないって」
「まぁ俺はパス。クラスメートとなんて、まだあと3ヶ月もあるのに耐えられないよ」
…2人の女子との秘密なんて
「そうか?もったいない。それじゃ初体験がどんどん遅れるぜ?」
それはご心配なく。
「いいよ。それより他でほいほい言うなよ?そんなん他の女子に伝わったら…」
「わかってるよ。お前は特別。石井との仲がいい感じに見えたからさ」
そうしてとおるは去っていった。
石井が知ったらなんて言うか…ま、言えないな。
俺はカバンを持つと教室をあとにした。
コメント
3件
まさかの伏線回収?!神だなぁ、この人は

「にせビッチ 舐められたくないだけだったのに」もよろしくね😄