テラーノベル
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🐙🌟×💡。2人は同居中。彼シャツネタです。苦手な方回れ右!
inm視点
「ただいま〜〜!!」
「わ、誰かと思いました」
なに、失礼なやつ。人がせっかく出先でもらったフルーツサンドを持って帰ってきてやったというのに。
「やっぱ一人で食べよ〜〜」
「まってまって、それ何?」
「あ~あ、美味しい美味しいフルーツサンドもらったのになあ」
「あ〜〜、甘いなら要らないかも」
あれ、反応が鈍いのは計画とちがう。いつも引っ掛けられてるから、今日はオレが魅了してやろうと思ったんだけど。
「俺今、甘いの食べる気分じゃないから」
そう言ってリビングを去ろうとする星導。どうにかして止めないと。
「まって!!」
「ん?」
「えーと、そういえば、ん〜…」
必死に言い訳を考える。本音は星導と話したい、ただそれだけなんだけど。
「このサンドイッチ、甘くないのもあったよう、な?」
こちらを見て何か勘付いたような顔をした星導。
「あはは、必死すぎ笑」
「な、なにが」
「素直じゃないなぁ〜〜」
フルーツサンドが入っていた袋を広げると、幸いにも普通のハムたまごやチキンマヨなどが入っていてホッとする。安心した素振りを見せないように、オレはすぐ星導にサンドイッチを見せた。
「ほら!!ウソじゃない!!」
「はいはい、食べますよ〜」
ダイニングのテーブルで、向かい合わせに座る。星導と話したいと思った理由の1つに、しばらく対面で話すことがなかったから、が挙げられる。本当に久しぶりだったから、目を合わせることすらできなかった。それなのにあまりにも、星導はオレの顔をまじまじと見てくる。
「な、なに」
「ライ、イメチェンしたんですか?」
「急に?なんで?」
「え?わざとじゃないの?」
星導にスマホの内カメを渡され、驚愕する。
「な、なにこれ!?!?」
「自分でやったのかと思った」
「やってないやってない!!!」
言ってしまえばぱっつん。前髪が、眉毛くらいの長さになっていて。
「誰かと思ったってそういうこと…!?」
「ずっと言ってるじゃん、ちがうんだ」
「ちがうよ!!なんで!!!!」
「今日KOZAKA‐Cに何かされた?」
「ううん…………あ」
そういえば。目の前を掠っただけだと思っていた。こんなにたちが悪いのか。
「アイツ……許さん………!」
「まあまあ」
「オレの大事な前髪ぃ……!」
「ぱっつんもかわいいですよ?」
「はぁ……!?」
こういうところ、星導の罪なとこだと思う。急に褒めてくるから、いつも反応に困ってしまう。
「すぐ照れる。かわいいのウソっていったらどうする?」
「っ………なぐる」
「え〜〜こわ〜〜〜い、おいひい」
片手でハムたまごを口に入れながら、もう片方の手でオレの前髪を弄る星導。人に身体の一部を触られるのが数日ぶりで、なんだか小っ恥ずかしかった。
「これピンで前髪とめられないんじゃない?」
「うそ、たしかに」
試しにポンパドールをしようとすると、するっと髪がピンから抜けてしまった。いつも大学ではポンパに眼鏡なのに…!これじゃ友だちにバカにされちゃいそう………と思ったが、幸い今は大学の春休み。まだ伸ばすチャンスはある。
「星導みたいに髪再生できればいいのに」
「残念、ごちそうさまでした」
「ほんとにそう思ってる?」
「思ってますよ〜。でもかわいいライが見れて満足」
ハムたまごの包み紙を綺麗に畳んでゴミ箱にいれた星導は、何事も無かったかのようにリビングを出ていった。自分の顔が熱くなっているのが分かる。もうこうなったら星導が言葉失うくらいかわいくなってやる。今日だって、話そうとか言いながら結局ちょっとしか対面でお喋りできなかったし!
hsrb視点
ライの前髪がぱっつんになってから2日目だろうか。彼は今日、俺の部屋に入ったまま出てこない。いや、別に部屋に入る分にはいいんですけど、あまりにも入っている時間が長い。
「まだ俺の部屋いるんですかー?」
「ダメ!!!まだ入らないで!!」
「何してんの?」
無言になったライ。何か企んでるのだろうか?
「入っちゃうよー?いいのー?」
「い、いいよ…?」
予想外の返事が返ってきて戸惑う。
「いいの?ほんとに?」
「……………ぅん」
ドアを開けると、床には俺の服が散乱していた。
「何してんの…って」
「ど、どう?」
「どうって…………」
こんなに散らかしてどうしたいのか尋ねるため視線を上げると、ライが俺の服を着ている。俺より身長の低いライが俺のトレーナーを着ると、可愛いと言うより妖艶。そして何だ、そのタイトな短パンは。誘っているようにしか見えないその姿に思わず息を飲んだ。
「何か言って……?」
「かわいい。でもねライ」
「なに?」
「それは誘ってるんですよ、俺の下心を」
着ているのは一つのトレーナーとは言え、床に散乱している数々の服を見てわかる通り、自分から好きな服を一着えらんだのだ。その姿が何よりも愛おしい。
inm視点
「わっ!!」
星導が急に抱きついてきた。お風呂上がりだろうか、シャンプーの心地よい香りがする。
「俺の服、超似合ってる。かわいい」
「やったあ、嬉しい」
「その服一番好きなの?」
図星を突かれて何も言えなくなる。どうして分かったのだろう………って、こんなに散らかしちゃいっぱい探したのはばれてしまうか。
「かわいい……」
星導がこんなにも甘い言葉ばかりを使うのに驚いた。普段は、何も言ってくれないのに。
「それしか言ってない。かっこいいは?」
「はは、それはお預けかなぁ」
「なんでよ!」
「俺の方がまだかっこいいもん」
「え!ケチ」
「だって事実でしょう?」
「う…………」
残念ながらオレよりは星導の方がかっこいい。その自覚はあったから。
「うそうそ。そうやってすぐ拗ねる」
「拗ねてないし!!」
「そうですかーー。じゃあいいや、かっこいいて言おうと思ったのになあ」
「いいですー!そんな無理なかっこいい要りません!!」
「意地張るなぁ。かっこいいも本心なんだけど??」
「はぁ……!?」
「かわいいしかっこいい。自慢の彼氏ですよ」
コイツ、なんで今日こんなに甘々なの?
「な、なに、さっきから」
「え?」
「かわいいとかかっこいいとか、いつも言ってくれないじゃん」
「最近ライと戯れてなかったから。良いかなって」
少し違和感があるけれど、このままなら今の望みを星導叶えてくれそうな気がした。
「ねぇ、ほしるべ?」
「なに?」
「今日、ひま?」
「うん」
「ヤリたい、とか、だめ?」
言って後悔した、あまりにも星導が驚いた顔をしたものだから。
「やっぱ前言撤回っ!」
「え?」
星導の腕を振り払い扉を出ようとすると、鍵がかかっていた。内鍵ならいくらでも外せるはず…って。
「これどうなってんの!!」
「しょうがないなぁ。教えるからこっちに来なさい」
「はい………」
鍵は自転車のチューブのようなもの。こんなもの部屋に付けるやつが何処にいるのだろうか。しかも、オレが入ったときにはついてなかったのに。あの一瞬でつけたというの?
「これはね?」
バックハグのような状態で教えてもらっていると、星導の声が耳に届きやすくてゾワッとする。いつも何も感じないのに、何故か今日は耳だけで反応してしまいそうだ。
「で、ココをこうして」
「っ……///」
「え?」
「いやぁ、ち、違うよ、ちょっと眠くて…」
「眠くて敏感になる奴がどこにいるんです?」
「ちがうんだって……///」
「はぁ、やっぱ誘ってるよね??」
「んっ…//?」
「その服もさっきの発言もぜーーんぶ。やってるよね??」
「………?//」
「無意識なの?ずるい男だなぁ」
そう言ってハグの強さが強くなる星導。片方の手は、オレの大事な場所に。
「ひゃっ…!♡♡」
「女の子みたいな反応するじゃん笑」
「やぁ……だ………//」
星導の手はだんだんエスカレートしていった。
「ベッド行く?」
「ぅん…」
hsrb視点
「おーい。起きて」
トんでしまったライを叩き起こす。
「俺まだ満足してないんだけど??」
「ぅん…?♡」
「起きた。挿れちゃうよ〜?いいんですか?」
「ま、まってっ!」
「なに?」
「………何でもないっ」
「久しぶりに行為した感想でも言おうとしたの?何でもどうぞ〜」
「るべ……ただった…」
「なんて?」
「下手だったの!ほしるべが」
そんな表現する彼には脱帽。しかし、そこまで最大限の煽りを入れられたらこっちも黙ってはいられない。
「久しぶりだったから痛くないようにしてたんだけど、いいの?」
「ぇ…?//」
「まだ寝起きで頭回ってないんですか〜?挿れるよー?」
「……//」
「返事がないなら!!」
「ンあ”ッッ♡♡」
「ぱっつんのライかわいいですね〜〜」
「ゃ”っ♡♡ん///♡」
「いつもよりかわいい顔が良く見える♡」
「だめッ!♡♡♡」
「何がダメなの?」
「イッちゃぅ…から♡♡♡//」
「いっぱい出しちゃっていいですよ」
「ほしるべのっ!♡服、だしぃ///」
「いいってば。気にしないでいいよ♡」
喘ぎ声も大きくなっていく彼の周りはグショグショに濡れている。俺のシーツもトレーナーも、全て彼のせいで。
「〜〜〜〜っ///」
「満足した??」
「ほしるべのせいだからなぁ…!///♡」
「心外だなぁ。ライが彼シャツなんてするから」
「だって……」
「まあかわいいライが見れたから許してあげますよ」
「オレかわいい?」
「もちろん。かわいい」
「やったぁ……//」
俺を見てにっこり笑ったライは目を瞑って、何事もなかったかのように寝息をたてていた。
「かわいい。一生俺の彼氏で居てね」
「ん…………」
きっと寝言だろうが、返事をされたような気分でなんだか嬉しかった。
「明日もまた俺のトレーナー着てくれませんか?」
なんて、ちょっと強欲すぎるか。返事が返ってこないとちょっとだけ残念。かわいいライを、もう1回、いや、あと100万回くらい見ることが出来ますように。
コメント
1件
かわいいぃぃ…このタコニックてぇてぇがすぎる、、🫶🫶