樹side
ジェシーと一緒に帰って来たらすっごい重たい空気に包まれたリビング。
髙地から聞いたけど北斗と慎太郎は勝手に部屋入って壊したの悪いし、きょもは謝ったのに怒鳴って出て行ったの悪い。どっちもどっちじゃん。
優吾「ご飯出来たから座って待ってて。大我呼んで来る」
そう言って髙地がきょもを呼びに行った。そんな怒ってたならすぐ出てくんのかな?
ジェシー「2人とも大丈夫だって。戻って来たらもう1回謝ってみたら?」
慎太郎「うん、そうする…」
樹「北斗?」
返事をしないから不思議に思って北斗を見ると、下唇をグッと噛んで目に涙を溜めて俯いてた。
また怒られるとでも思ってんのかな?
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優吾「ごめん、遅くなった」
15分程してやっと出てきた2人。結構説得してたんだな。
慎太郎「きょもごめんなさい!勝手に部屋入って、宝物壊して、ごめん……」
北斗「たぁがのちゃからものパキってちてごめんなしゃい、グスッ、たぁがのおへやはいって、グスッ、ごめんなしゃい、グスッ」
深々と頭を下げる慎太郎と泣きながら一生懸命言葉話す北斗。
少しの沈黙が続くと髙地が声をかけた。
優吾「大我?」
髙地の声できょもがゆっくり口を開く。
大我「もう、いいよ。俺も怒鳴ってごめん」
北斗「たぁが、ほっくんきあいになる?グスッ」
大我「ならないよ!慎太郎も北斗も大好きだから」
“大好き”と言う言葉を聞いて安心したのか北斗は大号泣。
北斗「うぁぁぁぁん」
大我「北斗おいで」
北斗は泣きながらきょもの胸に飛び込んだ。
大我「ごめんね。怖かったよね、ヨシヨシ」
北斗「こあかったぁぁぁ、うぁぁぁぁん」
大我「慎太郎もごめんね」
慎太郎「いや、俺の方こそごめん」
ジェシー「仲直り出来たね!ご飯食べよ!」
ジェシーの一言で席に座り直して食べ始めた。
ご飯中はずっときょもに甘えてた北斗。可愛いけどちょっと寂しいわ。
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北斗「じゅいぃ、んぅぅ」
お風呂も入って寝るだけの状態になった途端、俺の所にトコトコ歩いて来る北斗。
眠気MAXって感じか?
樹「どうした?寝るか?」
北斗「ぅん、ほっくんねんね」
いつもより素直にベッドまで来てくれた。まぁ泣き疲れて眠たいのもあるか。
樹「おやすみ」
北斗「おやしゅみぃ」
1つのベッドに2人で入って、北斗のお腹を規則正しくトントン叩いているとすぐに寝た。
もう、喧嘩なんてすんなよ。
ー完結ー
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