「いっった」
私は、ものすごい頭痛で目が覚めた。
いつもはこんなことはない。
今日も、何気ない一日が始まる。だけど、今日はどこかいつもと違う気がしてた。
朝ごはんを食べて、身なり整えて、家とは違う優等生の私になる。
私の親はシングルマザーで朝 から晩まで私のために働いてくれている。そんな親のためにも迷惑をかける訳にもいかず体調が悪いのを隠しつつ用意をする。
大嫌いな学校。でも、でも私は先生からもクラスメイトからもよく思われる、思われないといけない優等生。私は、みんなから好かれないといけない。でも、私がみんなを好く必要はない。その人の前でいい顔をしておけばいい。
私の思っている本当の【友達・親友】は幼馴染の菜々香と柚葉だけ。その他はただのクラスメイト。仲良くする必要のないただ少し関わりのある赤の他人。
しなくてはいけないことを終え、私は家から学校へと向かう。
「行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい!」
私はよく学校に向かう途中考える。どうして私の両親は離婚してしまったのか。私はまだ教えてもらってない。聞こうとしない。お母さんのことだから話したくなったら話してくれる!私はそう信じてる。お母さんに、無理してつらいことはなさせるわけにもいかないからね(笑)
そんな事を考えて自分でも失笑しながら学校へ向かう。
「紗奈ー!おーはよ!」
声をかけてきたのは親友の菜々香。
「菜々香!おはよ」
「聞いて〜!昨日彼氏とデートしたんだけどその時思いっきりクレープ食べて全部洋服に落としてんの゛!マジ萎えた〜、、」
「wwwだからその人やめときなって行ったじゃんw」
「笑いすぎだわwww」
そーんな何気ない会話をしながら学校に向かう。
学校に着くと
「おはようございまーす」
私達はいつも声を合わせる。するとみんな笑顔で「おはよ」と返してくれる。
「紗奈!おはよ」
「ゆず。今日もかわいいね」
「ありがと」
いつもと同じ会話を繰り返し、いつもと同じ様に授業を受けて、いつもと同じように昼休みを過ごす。私の日常は崩れることはなかった。
でも、帰りのホームルームが終わった後日常は崩れることになる。
いつもと同じように下校する。でも、それができなかった。
ホームルームの最後に桜田先生(担任)から呼び出された。「如月さん。今日の放課後、生徒相談室まで来てください。お話があります 」っと。私が呼び出されるのは珍しいことではない。でも、生徒相談室まで呼び出されるのは初めてのこと。不安に思いながら生徒相談室に向かおうとすると菜々香が声をかけてくれた。
「紗奈〜!生徒相談室ってなんかあったの?」
「私にもわかんないんだよね(笑)なんかやらかしたかな?」
「”紗奈に限って”何かやらかすなんてないよね?wだいじょーぶだって!がんばー」
「ッうん!ありがと。行ってくるね」
ピロン)スマホの音が鳴る。
「www柚葉、また裏垢であげてるよ」
:あの担任うざすぎだろ。マジタヒんでほしい:
「ほんと、飽きないよねw」
「何話してんの〜」
「ゲッ」
「ゲッってなんだよゲッて」
途中で話しかけてきたのは叶大。私は正直言ってあまり叶大が好きではない。でも、無視するのも良くないと思い、話を振る
「なによ、叶大」
「フっ、先生からお呼び出しの紗奈さんの様子はいかがかな~と思ってw」
私が暴言を言うまい、とプルプルしていると柚葉が私の言葉を代弁。
「紗奈の代わりに言うね?」
『殺すぞ』
そこから私の日常はどんどん狂っていくことになる。
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