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#四季凪受け
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「じゃあ渡会さん、アタック何分禁止にしますか?」
「そうだなぁ‥‥やっぱり3分で」
「はぁ⁈何言ってんですか!渡会さんなら30秒で良いですよね?」
「そんなの無理に決まってんだろ⁈相手がこやなのに、即アタックOKなのと変わらんて!」
「えぇ‥‥じゃあ1分にしましょう?」
「1分ね?OK!じゃあスタートするよ?」
渡会さんが車に乗り込み窓から手を出して俺に合図をくれる
俺も窓を開け、渡会さんに声をかけた
「良いっすよ!」
「今日は逃げ切って見せるからね!」
低いエンジン音と共に2台の車が走り出す
夕暮れの街の中
渡会さんの車の後を追い、右へ左へハンドルを切る
「‥‥やべ、見失ったか? 」
手前や奥の通りも走ってみたが、既に渡会さんの車は見えなかった
パトカーを一度路地に入れて来た道を戻り始める
すると俺のスマホが鳴った
「はい」
「こや!俺の勝ちね!」
「もう早すぎますよ。全然追いつけないって」
「この前は二連続で俺が負けたんだから今日は絶対勝たないとね」
「いいや、次からは全部俺が勝ちますから!‥‥‥‥って、悪い事はしないで下さいよ!」
「嫌だね、次の約束こやからして来たんだから、またどこかの銀行で待ってるから」
「いや、だから悪い事はダメですって!」
「じゃあねこや、おやすみ!」
「ちょっと渡会さん⁈」
言うだけ言って電話が切られる
渡会さんは律儀だ
カーチェイス後に必ず電話をくれる
天性の明るさと優しさでいつも元気だ
まったくなんでギャングに入ったものか‥‥
あの人ならどこでも上手くやって行けると思うのに
すっかり暗くなった道を署へ向けて走り出す
すると署から無線が入った
“全署員に次ぐ、みんなすぐに署に戻るように”
“了解です”
急いで警察署に戻ると会議室に集合した
ローレン署長とエスク副署長が壇上に上がる
「また少女がいなくなった。これで二件目だが、もしかしたら前回の様に行方不明にならないとも限らない。話はここまでにしてみんなで手分けして探し出して欲しい」
俺達は急いで準備を整えて車に乗り込んだ
街中にサイレンが響き渡る
見落としがない様に隈なく探さないと‥‥
探した場所を共有しながら街を走り、次の場所に車を停めると後ろから声をかけられた
「こや?」
「え‥‥渡会さん」
「どうしたの?なんだか騒がしいけど」
「そう‥‥っすね、ちょっと今立て込んでて」
「そんなんや‥‥ごめん俺邪魔しちゃった」
「いえ、そんな事ないです」
でもギャングなら怪しそうな場所とか知ってそうかも‥‥
迷いはあったが少しだけならと思い、渡会さんに聞いてみることにした
「渡会さん‥‥近頃変わった事とかないですか?見かけない人を見たとか‥‥ギャング側が感じる違和感とか」
「なんだそれ?違和感?」
「別になければそれでいいんです」
車のサイドブレーキに手をかけた時渡会さんが車の窓をノックした
「違和感っていうかは分かんないけど、さっき北から帰る途中に砂漠の西にボート乗れる場所あるの知ってる?」
「はい、わかります」
「あそこにヘリ止まってたんだよね」
「ヘリですか?」
それには俺も違和感を感じた
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